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2/20マセラティのエントリーSUVとして2022年3月に発表された「グレカーレ」。アルファ・ロメオの「ジュリア」や「ステルヴィオ」と同じくイタリア・カッシーノ工場で生産される。
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3/20車名の「グレカーレ(Grecale)」は、「地中海に吹く北東風」を意味するイタリア語。テールランプは、かつてジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインを手がけた「3200GT」のブーメラン型をモチーフにしたと紹介される。
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4/20「トライデント」と呼ばれるマセラティのエンブレムが中央に備わる伝統的なフロントグリルを、ノーズの低いポジションに設置。今回試乗した「グレカーレ」の中間グレードである「モデナ」では、ベゼルや格子がブラック仕上げとなる。
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5/20グリルから独立した高い位置に置かれたLEDヘッドランプのデザインは、ミドシップハイパフォーマンスモデル「MC20」の流れをくむもの。フロントフードやドアなどには軽量なアルミが用いられているが、フロントサイドのフェンダーはスチール製になっている。
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6/20「グレカーレ モデナ」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4845×1980×1670mm、ホイールベースは2900mm。外寸はライバルとされる「ポルシェ・マカン」よりもひとまわり大きい。写真のボディーカラーは「ブルーインテンソ」と呼ばれる15万円の有償色。
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7/20今回の試乗車に装着されていた「グロッシーブラック」の「21インチペガソスタッガードホイール」とイエローのブレーキキャリパーはオプションで、前者が41万円、後者が4万円の有償アイテムとなる。
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8/20本革とカーボンパネルで仕上げられた「グレカーレ モデナ」のコックピットまわり。写真の「ネロ/グリジオ」を含め、内装は全8種類の仕様から選択できる。メーターやセンターコンソールのディスプレイ、ダッシュボード上部の時計に液晶パネルが使用される。
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9/20押しボタン式のシフトセレクターを12.3インチ(上部)と8.8インチ(下部)のタッチ式液晶パネルの間に配置。車両設定やエアコン、インフォテインメントシステムなどほとんどの操作がセンターディスプレイを介して行える。
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10/20グレカーレの基本骨格は、アルファ・ロメオ用として開発された「ジョルジョ」と呼ばれるフロントエンジン/後輪(全輪)駆動用のプラットフォーム。アルファ・ロメオのほか、同じステランティスグループのジープでも使用されている。
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11/202リッター直4ターボエンジンに、「eBooster」(電動コンプレッサー)と48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わされる「グレカーレ モデナ」のパワーユニット。最高出力は330PS、最大トルクは450N・mと発表されている。
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12/20ダッシュボード上部に備わる丸型のディスプレイは、伝統的な3針式の時計やデジタル時計、音声アシスタント、コンパス、加速度メーター、ストップウオッチから表示モードを任意に選択できる。
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13/20エンジンとベルト駆動式スタータージェネレーター、48Vバッテリーが組み合わされたマイルドハイブリッドシステムの作動状況をディスプレイ上に表示できる。
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14/20電子制御式ダンパー装着車は、ステアリングスポーク右下のドライビングモードの切り替えスイッチで「COMFORT」「GT」「SPORT」の3つからドライブモードを選択できる。
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15/20室内からドアを開ける場合は、アームレストに備わるアルミべゼル付きのプッシュスイッチを用いる。今回試乗した車両の前席には、12万円の有償オプションとなるシートベンチレーションが組み込まれていた。
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16/20後席の空間は、サイドウィンドウが小さいので閉所感はあるものの、着座姿勢は良好。レッグルームに不満はなく、前席下につま先を滑りこませることもできる。
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17/20「グレカーレ モデナ」の荷室容量は535リッター。後席の背もたれには40:20:40の分割可倒機構が備わり、シートバックを前方に倒すとほぼフラットな荷室空間が出現する。
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18/20「グレカーレ モデナ」の動力性能は、0-100km/h加速が5.3秒、最高速が240km/h。この加速タイムは、最高出力264PSの2リッター直4ターボエンジンを搭載する「ポルシェ・マカンT」よりも0.9秒速いものとなる。
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19/20マセラティ・グレカーレ モデナ
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佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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