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2/213代目にあたる新型「スペーシア」。インテリアの設計に際しては、軽スーパーハイトワゴンのユーザー層や使われ方の多様化を受けてさまざまなリサーチを実施。幅広い要望に応える機能性が追求された。
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3/21インテリアでは使いやすさに加えて質感のよさも重視。乗員の目につきやすいよう、差し色のついた装飾パネルはダッシュボードやドアパネルの高い位置に配置された。
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4/21「ビッグオープントレー」には走行中にモノが動かないよう、仕切りが設けられている。トレーの大きさは、仕切りの左側が幅×奥行き=250×183mm、右側が173×125mmと、その名にたがわぬビッグサイズだ。またその下には、ボックスティッシュも収まる引き出し式のインパネボックスや、グローブボックスが設けられている。
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5/21<小杉好香さんプロフィール> 2005年入社。商品企画本部で2代目「アルト ラパン」や初代「ハスラー」の特別仕様車などの開発に従事。2015年に「スペーシア」の企画担当となり、「スペーシア カスタムZ」(2016年)、「スペーシア ギア」(2018年)を立ち上げた。新型スペーシアでは、商品コンセプト、仕様・装備、用品アクセサリーの企画立案を担当。
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6/21<竹尾久幸さんプロフィール>
2001年入社。2004年に車体設計部の配属となり、艤装(ぎそう)設計の担当として4代目「ワゴンR」などの開発に携わった。2013年に内装設計部に移ると、初代「スペーシア」などのドアトリム、インド生産の3代目「スイフト」の内装トリム全般を担当。2018年よりプラットフォーム設計部でシート設計に従事し、新型スペーシアではシート全般と「マルチユースフラップ」の構想、設計、品質のつくり込みを担当した。 -
7/21新型「スペーシア」の開発では、少しでも空いたスペースがあると「収納を設けられないか?」と企画担当から要望があったという。写真はドアパネル上部の小さなオープントレー。
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8/21メーターナセルの上にも、スマートフォンなどを置くのに好適なトレーが設けられている。(写真:webCG)
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9/21シートバックテーブルの大きさは、幅×奥行き=255×144mm。奥に見える洗濯板のような段々は、タブレットなどをシート背面に立てかけた際に滑らないようにするストッパーだ。従来型ではテーブルの下にあったショッピングフックは廃止され、かわりにテーブルのフチのフックが、テーブルの状態にかかわらず使えるよう改良された。(写真:webCG)
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10/21従来型ではテーブルひとつにつき2つあったドリンクホルダーだが、「そんなに使わない」「穴から物が落ちる」ということで、各テーブルひとつずつに変更。同時に紙パックや子供用マグなども挿せるよう、設計が見直された。
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11/21後席まわりでは、乗員に風を送るサーキュレーターの改良もトピック。フラップの形状を見直し、静粛性の向上が図られている。
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12/21企画の段階では非開発部門の女性スタッフなども連れて、3~4回ほど「ダメ出しツアー」を実施。新型「スペーシア」の開発へ向けた課題のあぶり出しをおこなったという(写真は新型「スペーシア カスタム」)。
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13/21「マルチユースフラップ」をオットマンにして使う小杉さん。新型「スペーシア」の後席では、上級グレードにセンターアームレストが初採用された点もトピックだ。
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14/21マルチユースフラップには、フラップの角度調整機構とスライド機構がついており、オットマンやレッグサポートとしての使用が可能。見た目も重視しており、座面はフラップが引き出された際にシート内部が見えないようヘリが仕立てられた。
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15/21フラップを上に回せば、荷物のストッパーとしても機能。スライド機構があるので、荷物の大きさによってフラップの位置を調整することもできる。
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16/21後席格納時の荷室高は1125mm。チルトダウン時の後席背もたれの角度を0°(=水平)とし、40mmの低床化を実現した。
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17/21後席は左右個別にスライドやリクライニングが可能。もちろん、これらの操作は荷室側からも可能だ。(写真:webCG)
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18/21スライドレバーはシートの中央に配置。レバーに穴をあけ、よりつかみやすい形状としている。(写真:webCG)
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19/21新型「スペーシア」ではコネクティビティーも大幅に改善。USBポートはダッシュボードに2個、後席の右側に2個の、全4個が設けられている。
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20/21今回、お話をうかがった小杉好香さん(写真向かって左)と竹尾久幸さん(同右)。商品企画のあくなきリサーチと、難しい要望にも応える内装設計のアイデアの引き出しがあって、新型「スペーシア」は誕生したのだ。
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21/21

佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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