NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2010
2010.12.07 画像・写真2010年12月5日、毎年恒例となった日産ファンの祭典「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2010」が、富士スピードウェイで開かれた。イベントの概要はすでにニュースでリポートしたが、ここでは熱気あふれる会場内の様子を写真で紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)

「NISSANヒストリックカー エキシビションレース」に出走した、通称ハコスカこと3代目スカイラインの「ハードトップ2000GT-R」(KPGC10)。富士山にこれほど似合うクルマもめったにないだろう。まさしく“ニッポンのGT”である。
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「NISSANヒストリックカー エキシビションレース」に出走した、通称ハコスカこと3代目スカイラインの「ハードトップ2000GT-R」(KPGC10)。富士山にこれほど似合うクルマもめったにないだろう。まさしく“ニッポンのGT”である。
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同じく「NISSANヒストリックカー エキシビションレース」から、510の型式名で呼ばれる3代目ブルーバードの「SSSクーペ」。ラリーのイメージが強い510だが、レースではターボ装着車を走らせるなど実験車的な意味合いが強かった。今日のクラシックカーレースでは、4輪独立懸架をはじめとする生来のポテンシャルの高さとバランスのよさを武器に上位入賞の常連となっている。
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東名パワード製のヘッドカバーにウェーバーキャブを装着するなどしたA12型エンジン。「NISSANヒストリックカー エキシビションレース」で影山正美選手が駆った、2代目「サニー・クーペ」(B110)に積まれていた。直4OHVターンフローという古典的な設計ながら、チューン次第で10000rpm近くまで回るという伝説のエンジンで、この個体は1.3リッターから現役時代をしのぐ170ps以上を絞り出すという。
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「NISSAN RACING DNA」に出走した「NP35」。ルマンを含むスポーツカー世界選手権(WSC)や全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC)用に開発されたグループCのプロトタイプスポーツだが、日産の経営不振とグループCのカテゴリー縮小のあおりを食らって、実戦投入は1992年のJSPC1戦のみに終わった。後方は92年のJSPCチャンピオンマシンである「R92CP」。
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左からグループA時代の全日本ツーリングカー選手権のチャンピオンマシンであるR32「GT-R」の「カルソニック・スカイライン」(90年)、R31「GTS-R」の「リーボック・スカイライン」(89年)、そして91年のスパ・フランコルシャン24時間耐久で総合優勝したR32「GT-R」の「ゼクセル・スカイライン」。「NISSAN RACING DNA」より。
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1969年から73年にかけて50数勝をあげ、世に言う「スカイライン伝説」の最大の担い手となった初代「スカイライン2000GT-R」がデビューウィンを飾った、69年JAFグランプリ仕様のレプリカ。ただしその勝利は、トップでゴールした「トヨタ1600GT」に課されたペナルティによる繰り上がり優勝という、いささか後味の悪いものだった。
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「GT-R & Zオールスターバトル」より、アフターファイアーを吐き出しながらダンロップコーナーをいく2002年全日本GT選手権(JGTC)仕様の「XANAVI NISMO GT-R」。
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「GT-R & Zオールスターバトル」で、終始ランデブー走行していたJGTC仕様の「PENNZOIL NISMO GT-R」。前が98年用のR33、後ろが99年用のR34である。アメリカンな雰囲気のカラーリングは、個人的には歴代レーシングGT-Rのなかでいちばんカッコイイと思う。
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2004年から2007年にかけての“GT-R空白期間”に、JGTCのGT500クラスを戦った「フェアレディZ」(Z33)。「GT-R」の陰に隠れて印象は薄いが、この「XANAVI NISMO Z」は2004年の王座を勝ち取っている。「GT-R & Zオールスターバトル」より。
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「GT-R & Zオールスターバトル」より、星野一樹、柳田真孝の2世ドライバーコンビのドライブで、今季のGT300クラスのチャンピオンを獲得した「TOMICA Z」。チームは長谷見昌弘率いるHASEMI MOTOR SPORT。
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日本でもおなじみのミハエル・クルムらのドライブで、「SUMO POWER」と名乗るイギリスのチームから、今季のFIA GT1選手権に参戦しているR35「GT-R」。SUPER GTマシンよりダウンフォースが少ないぶん、ストレートでは速かった。「GT-R & Zオールスターバトル」より。
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「マッチのマーチ」のキャッチコピーで、初代「日産マーチ」のイメージキャラクターに起用された近藤真彦のために作られた「マーチスーパーシルエット」(1982年)。「NISSAN RACING DNA」で、現在はKONDO Racingを率いる近藤監督自身がドライブする予定だったが、マシン不調により残念ながら出走せず。
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日産初の海外遠征であり、本格的なモータースポーツへの挑戦だった1958年の豪州ラリーで「ダットサン210型」をクラス優勝に導いたドライバーで、長らくラリー部門を率いた後にNISMOの初代社長に就任した難波靖治氏。81歳になった今もお元気で、「NISSANヒストリックカー エキシビションレース」と「NISSAN RACING DNA」のゲスト解説を務めた。
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「GT-R & Zオールスターバトル」のスタート前に行われたグリッドウォークで、今季のフォーミュラニッポンのチャンピオンであるジョアオ・パオロ・デ・オリベイラにサインをねだる少年。「ここに書いてね」。
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同じくグリッドウォークで、相変わらず人気の星野一義TEAM IMPUL監督。この日は事情により、残念ながら予定されていたマシンのドライブはしなかった。
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グランドスタンド裏のイベントエリアに展示されていた、先頃実施されたマイナーチェンジの際に追加された「GT-R」の「クラブトラックエディション」。興味津々の様子で眺めては、運転席に座ってみる来場者が後を絶たなかった。
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人気プログラムのひとつ、NISMO大森ファクトリーのスタッフによるエンジン分解のデモンストレーション。
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ルマンを走った「R390 GT1」に座ってみることができる「コクピットライド」。パパと坊やのうれしそうなツーショットを、ママが激写するの図。
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完売御礼の出たGT500仕様の「GT-R」モデルカーを熱心に眺める男の子。MOTULロゴの入ったキャップだけでなく、迷彩柄のジャケットの下にのぞくシャツもNISMO謹製だろう。左にいる女の子は彼のお姉ちゃん? ひょっとしてダウンコートの下はキャンギャル・ルック!? 末恐ろしい、いや将来が楽しみなチルドレンである。老若男女を問わない、日産ファンの熱さを象徴するようなショットだ。
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こちらは、おそろいのジャケット姿でおそろいのデジカメを構えたちびっ子カメラマン兄弟。ほほ笑ましく、かつ「若者のクルマ離れ」など吹き飛ばしてくれそうな期待を抱かせる光景だ。どうかクルマ好きのままでいてね!