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2/202024年6月に販売が開始された中国BYDのフル電動セダン「SEAL(シール)」。クロスオーバーの「ATTO 3」、コンパクトハッチバックの「ドルフィン」に続く日本導入モデルの第3弾だ。
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3/20「BYDシール」にはRWD車と4WD車をラインナップ。車両本体価格は前者が528万円、後者が605万円となる。現在導入記念キャンペーンが行われており、最初の1000台はRWD車が495万円、4WD車が572万円で販売される。
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4/20BEVらしいグリルレスのフロントまわりは、ヘッドランプと両サイド下部の開口部がX字となる「オーシャンエックスフェイス」と呼ばれるもの。前端からボンネットに向けた抑揚のある滑らかな面構成と、シャープなヘッドランプデザインが目を引く。
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5/204ドアセダンでありながらクーペのようなフォルムが特徴的な「シール」のエクステリア。デザインを手がけたのはアウディグループのデザイン部長を務めたドイツ人のウォルフガング・エッガー氏である。
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6/20「シール」のサイドビュー。前後のオーバーハングは短めにデザインされている。ボディーサイズは全長×全幅×全高=4800×1875×1460mmで、ホイールベースは2920mm。
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7/20シンメトリーデザインが採用されたインストゥルメントパネルの中央に、15.6インチタッチスクリーンを配置。このスクリーンはBYD車でおなじみとなる90度の電動回転式で、写真のような縦固定もできる。
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8/20手触りのいいナッパレザーで仕立てられたヘッドレスト一体型のフロントシートには、ヒーターとベンチレーション機能が内蔵されている。表面には、デザイン性と耐久性に優れるというキルティング加工を施している。
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9/20後席は足元、頭上、そして左右のショルダー部分もDセグメントセダンらしく余裕ある空間が広がる。シートの表皮にはフロントと同じくナッパレザーが用いられている。
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10/20後輪駆動車の一充電走行距離は640km(WLTCモード)。BYDが独自開発したブレード形状で容量82.56kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載する。「シール」に積まれるバッテリーは駆動方式にかかわらず共通している。
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11/20エネルギー管理画面を表示した様子。回生ブレーキの強度や、航続距離表示モードの切り替えがタッチパネルを介して行える。直感的に操作がしやすいユーザーインターフェイスの採用も「シール」の自慢だ。
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12/20クリスタルをモチーフとしたシフトセレクターは標準装備のアイテム。シフトパネルには、パワーユニットのオン/オフや、ドライブモード切り替え、ハザードランプのスイッチなどが機能的に配置されている。
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13/20ブラックをベースに切削加工が施された特徴的なデザインの19インチホイールは、後輪駆動車と四輪駆動車に共通するアイテム。今回の試乗車は、235/45R19サイズの「コンチネンタル・エココンタクト6 Q」タイヤを組み合わせていた。
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14/20荷室容量は400リッター。トランクリッドには、ワンタッチ開閉機能が備わっている。リアシートの背もたれには40:60分割機能が備わり、前方に倒すことができる。
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15/20荷室の床下にサブトランクを用意。パンク修理キットや三角停止版などがすっきりと収められるようになっている。
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16/20フロントのボンネット下に、ふた付きの収納スペースが備わっている。50リッターの容量は、フロントに駆動用のモーターが配置される4WD車でも変わらない。
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17/20充電は普通充電とCHAdeMO規格の直流急速充電に対応。ソケットはいずれも右リアフェンダーの充電リッド内に配置されている。
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18/202024年6月25日の発売から約1カ月で「シール」の受注台数は300台を超えたという。販売比率はRWD車が71%、4WD車が29%で、CEV補助金は前者が45万円、後者が35万円となる。
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19/20BYDシール
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佐野 弘宗
自動車ライター。自動車専門誌の編集を経て独立。新型車の試乗はもちろん、自動車エンジニアや商品企画担当者への取材経験の豊富さにも定評がある。国内外を問わず多様なジャンルのクルマに精通するが、個人的な嗜好は完全にフランス車偏重。
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