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2/202024年5月、アメリカ・フロリダ州で世界初公開されたフェラーリの新たなフラッグシップ「12チリンドリ」。車名のイタリア語読みは「ドーディチ チリンドリ」で、12シリンダー、つまり12気筒を示している。
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3/20リアまわりは、大きな山型(デルタ型)の輪郭が強烈な個性を放つ。エキゾーストパイプは左右2本ずつの4本出しとなっている。
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4/20長いノーズのフードは、前ヒンジで後ろ側が立ち上がる。リアは大きく開くハッチバックスタイルとなっている。
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5/20最高出力830PSを誇る自然吸気の6.5リッターV12エンジン。最大トルク678N・mの80%を2500rpmという低回転域で発生する。
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6/20インテリアのデザインは、既存の「ローマ」や「プロサングエ」にも見られる左右対称なコクーンスタイルとなっている。
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7/20「12チリンドリ」の乗車定員は2人。内装には、リサイクルポリエステルを65%含むアルカンターラをはじめ、サステイナブルな素材が多く使われている。
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8/20「12チリンドリ」を走らせてまず印象的だったのは、極めて乗り心地が良いことだった。そのフィーリングは、同モデルの見た目や質感にもマッチするものといえる。
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9/20「12チリンドリ」は「812コンペティツィオーネ」ゆずりの4WS(4輪独立操舵システム)を搭載。優れたコーナリング性能を誇る。
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10/20メーターパネルは15.6インチの液晶タイプ。ステアリングスイッチは静電タッチ式となる。
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11/20トランスミッションは8段ATのみだが、シフトセレクターのデザインには、MT車のシフトゲートのイメージが反映されている。
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12/20「12チリンドリ」が0-100km/h加速に要する時間は2.9秒。最高速は340km/h以上と公表される。
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13/20タイヤについては、今回の試乗車が装着していた「グッドイヤー・イーグルF1スーパースポーツ」のほか、「ミシュラン・パイロットスポーツS 5」が公式の指定タイヤとなっている。
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14/20クローズドコースを走る「12チリンドリ」。コーナーをひらひらと駆け抜けるさまには、進化した電子制御システムの恩恵も感じられる。
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15/20ノーズからヘッドランプにかけてのデザインは、往年の名車「365GTB/4(通称:デイトナ)」をほうふつとさせる。
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16/20今回はクーペ(写真)に試乗したが、オープントップバージョンの「12チリンドリ スパイダー」もラインナップされている。日本での価格は「12チリンドリ」が5674万円で、12チリンドリ スパイダーが6241万円。
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17/20フェラーリ12チリンドリ
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18/20「12チリンドリ」のV12エンジンは、フロントのかなりキャビン寄りに搭載される。公表されている前後の重量配分は48.4:51.6である。
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19/20タッチ式センターディスプレイのサイズは10.25インチ。携帯端末のワイヤレス充電トレーなども用意される。
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20/20メーターパネルやセンターディスプレイのほか、助手席前方にはパッセンジャー用となる第3のディスプレイ(8.8インチ)が備わる。

西川 淳
永遠のスーパーカー少年を自負する、京都在住の自動車ライター。精密機械工学部出身で、産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰(ふかん)して自動車を眺めることを理想とする。得意なジャンルは、高額車やスポーツカー、輸入車、クラシックカーといった趣味の領域。
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