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2/192023年10月25日、ジャパンモビリティショー2023の会場で世界初公開されたBMWの電動クーペSUV「iX2」。2代目に進化した「X2」のBEV版で、「UKL2」をベースに電動化のモディファイが加えられた「FAAR」プラットフォームを採用している。
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3/19日本に導入される「iX2」は、前後に1基ずつ、計2基のモーターを搭載する4WD車「xDrive30 Mスポーツ」の1モデルのみ。車両本体価格は742万円。ちなみに、最高出力317PSの2リッター直4ターボを搭載する「M35i xDrive」の価格は810万円。
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4/19中央のバーで左右をつなぎ、全体で六角形を表現するキドニーグリルを採用。グリル内に開口部はなく、フレームの内側はパネルで覆われている。空気抵抗を示す係数であるCd値はICE車の「X2」が0.27、フロントの開口部が小さいBEVの「iX2」が0.25と発表されている。
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5/19ルーフからボディー後端へとなだらかなラインを描くクーペライクなシルエットと、矢印がモチーフと紹介されるリアコンビランプデザインが目を引く「iX2」のリアビュー。
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6/19「iX2 xDrive30 Mスポーツ」は全長×全幅×全高=4555×1845×1565mm、ホイールベースは2690mm。ボディーカラーは今回の試乗車で選択された「アルピンホワイト」を含め無償色が7種類、有償色が4種類設定されている。
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7/19最高出力190PS、最大トルク247N・mを発生する駆動用モーターを前後にそれぞれ搭載。システム最高出力は306PSで、同じパワートレインを搭載する「iX1」よりも34PSパワフルな設定になっている。
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8/19今回の試乗車では「アトラスグレー」と「スモークホワイト」のコンビカラーを採用する無償オプションの「パーフォレーテッドヴェガンザシート」が選択されていた。
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9/19スタイリッシュなクーペスタイルを採用するため、斜め後ろや後方がやや見にくいものの、後席には大人が座っても余裕のあるスペースが広がる。
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10/19インストゥルメントパネルは、先に登場した「X1」に準じたデザインで、ICE車の「X2」とも共通。10.25インチのメーターパネルと、10.7インチのコントロールディスプレイを一体化させた「BMWカーブドディスプレイ」が、BMW車の最新世代であることを印象づける。
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11/19運転席と助手席の間に配置された片持ちのセンターアームレスト兼小物入れは、左ハンドル仕様のアイテムがそのまま流用される。運転席側にふたのヒンジが並ぶため、助手席側に開口する。
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12/19ステアリングホイールの左側にパドル型のスポーツブーストスイッチを配置。パドルを長引きすると10秒間だけパワーアップするブースト機能が作動する。メーターパネル内で10秒のカウントダウンが行われるのも同機能の特徴だ。
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13/1919インチの「Mライトアロイホイール ダブルスポークスタイリング871Mバイカラー」を標準で装備。今回の試乗車は245/45R19サイズの「ハンコック・ヴェンタスS1エボ3」タイヤを組み合わせていた。
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14/19回生ブレーキは、緩やかに回生ブレーキが利く「低」と強めの「強」、その中間の「中」に加えて、先行車両との距離などに応じて自動的に回生ブレーキの強さを変えてくれる「アダプティブエネルギー回生」の4種類から選択できる。
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15/19後席使用時の荷室容量は525リッター。40:20:40の3分割可倒式となるリアシートの背もたれをすべて前方に倒せば、最大1400リッターに拡大することができる。この数値はICE車よりも前者が35リッター、後者が70リッター少ないものとなる。
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16/19容量66.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。普通充電ポートをフロントフェンダー左側に、急速充電ポート(写真)を、右リアフェンダーに配置している。
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17/190-100km/h加速は内燃機関車の高性能モデルである「X2 M35i xDrive」の5.4秒に迫る5.6秒で、最高速は180km/h。一充電走行距離(WLTCモード)は460kmと発表されている。
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18/19BMW iX2 xDrive30 Mスポーツ
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生方 聡
モータージャーナリスト。1964年生まれ。大学卒業後、外資系IT企業に就職したが、クルマに携わる仕事に就く夢が諦めきれず、1992年から『CAR GRAPHIC』記者として、あたらしいキャリアをスタート。現在はフリーのライターとして試乗記やレースリポートなどを寄稿。愛車は「フォルクスワーゲンID.4」。
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