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1/22BMWアルピナの未来を示唆するコンセプトモデル「ビジョンBMWアルピナ」。このブランドは、今後も「控えめな美学」を守っていけるのだろうか?
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2/22上から順に、BMWの「7シリーズ」「i3」「X3」「2シリーズ」。セグメントや車形によって大きく異なるデザインを採用するBMWだが、それでもクルマを見た瞬間に「ああ、BMWだね」ってなるのだから、キドニーグリルの威力はスゴい。
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3/222026年5月の「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」より。全体的には上品にまとめられた「ビジョンBMWアルピナ」の意匠のなかで、唯一、賛否の分かれそうなポイントとなっているのがフロントマスクだ。
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4/22ロングノーズでショートデッキ、長いホイールベースに短いオーバーハング、そして後ろに寄せられた天地の薄いキャビンと、「ビジョンBMWアルピナ」は古典的な「カッコいいクルマ」の要点を徹底的に押さえている。ここまで正統派のスタイルをしたGTカーは、今日日珍しいぐらいだ。
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5/22「ビジョンBMWアルピナ」のノーズまわり。この意匠を市販車にも生かすとしたら、ナンバープレートをフロント中央に装着するのは難しそうだ。
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6/22「ビジョンBMWアルピナ」は、薄い上屋に対してボディーがかなりボリューミー。ノーズのピークも高い位置にあり、フロントマスクやリアのバンパーまわりが、かなり分厚いのだ。
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7/22BMWの「スカイトップ」(写真右)と「スピードトップ」(同左)。前者は50台、後者は70台の数量限定で生産されるという。
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8/22「ビジョンBMWアルピナ」(2026年)と「BMWスカイトップ」(2024年)。皆さんはどちらのフロントマスクのほうがいいと思いますか?
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9/22ナンバープレートが左にオフセットして装着された、アルファ・ロメオの皆さま。
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10/221960年代にチューナーとしてスタートを切ったBMWアルピナ。1970年代にはツーリングカーレースで活躍したが、1977年に撤退し、ロードカーの開発に専念すると発表。1978年に3モデルを同時に発表し、完成車メーカーとしての事業を開始した。写真は草創期の一台である「BMWアルピナB7 Sターボ クーペ」(1982年)。
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11/22webCGほったが2021年に取材・撮影した「B8グランクーペ」。ベース車を大きく超える性能を実現しながら、空力パーツなどの主張は控えめ。最高速ではなく“巡航最高速”を性能の指標とするメーカーの姿勢にもシビれたものである。
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12/22インテリアはBMWアルピナが独自に仕立てたもの。ハイパフォーマンスカーではあるがスポーティーなコーディネートばかりではなく、写真のように明るくクラシックな趣のものも用意されていた。
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13/22エンジンルームには、ベース車両のシャシーナンバーを消してBMWアルピナ独自のそれを打刻。これはアルピナが公式に認められた自動車メーカーであることの証しであり、取材時にはこれを見ては「スゲー」と思ったものだった。(写真:花村英典)
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14/2220スポークのフィンホイールは往年のモデルから受け継がれるBMWアルピナの伝統。キャブレターとカムシャフトが描かれたエンブレムはアルピナの出自を表したもので、そのモチーフはリニューアルされた新しいエンブレムにも受け継がれている。
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15/22「BMWアルピナB8グランクーペ」のお値段は、「BMW 8シリーズ グランクーペ」が1247万~1744万円、「M8グランクーペ」が2231万~2437万円だったのに対し、2557万~2602万円だった。
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16/22BMW傘下となる前のBMWアルピナが、最後に手がけたモデルの「B3 GT」。クルマに関心のない人が見たら、普通の「BMW 3シリーズ」と区別がつかないだろう。(写真:佐藤靖彦)
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17/22BMWグループでデザイン開発を統括するエイドリアン・ファン・ホーイドンク氏は、BMWアルピナのデザインについて「ベース車から大きく変える必要はない」と述べているが……。BMW車とアピアランスがさほど変わらないクルマに、世のお金持ちはお金を払うのだろうか?
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18/22渕野氏の大好きな「フェラーリ・ディーノ308GT4」。1973年に登場したミドシップの2+2モデルで、ピニンファリーナではなくベルトーネがデザインを手がけた。「モンディアル」はその後継モデルだ。両車合わせて20年のモデルライフを送ったことを思うと、一概に不人気車ではなかった……のかもしれない。
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19/22もともと年産2000台に満たない特殊な自動車メーカー/ブランドだったBMWアルピナ。それを思えば、「刺さる人に刺さればいい」というスタンスなのかもしれないが……。
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20/222024年8月に発表された「メルセデス・マイバッハSL680モノグラムシリーズ」。ボンネットやソフトトップに、これでもかとマイバッハのモノグラムがちりばめられていた。
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21/22「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」での「ビジョンBMWアルピナ」の発表の様子。古典的なカッコよさについ拍手を送ってしまったが、ブランドの成長を思うと、それだけでは不十分なのかもしれない。
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22/22日本でもクルマ好きの間で愛されてきたBMWアルピナ。今後、BMWグループのなかでどんなブランドとなっていくのか。その先に成功はあるのか。まずは2027年以降に登場するという、最初の市販モデルに注目したい。

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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