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1/232026年6月に発表された新型「BMW X5」。2000年登場の初代から数えて、5代目のモデルにあたる。
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2/23新型「X5」のエクステリアには、コンセプトモデル「ビジョン ノイエクラッセ」に端を発する新時代のBMWデザインが全面に取り入れられている。
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3/23ボディーサイズは全長×全幅×全高=4994×2000×1751mmで、ホイールベースは3035mm。従来モデルより全長とホイールベースが拡大している。
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4/23特徴的な「ダブルXライト」は、ロービームヘッドランプ、デイタイムランニングランプ、サイドランプ、ターンインジケーターの機能を統合したもの。“×の字”が気に入らない場合は、スラッシュ型に光らせることもできる。(上の前7:3写真参照)
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5/23新型「X5」の三面写真。漠然と見ただけでは、「従来型より、ちょっと見た目が重たくなったかな?」という程度の印象だが……。
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6/23高さのある、角ばった意匠の前後フェンダーは、コンセプトモデル「ビジョン ノイエクラッセX」にも見られたもの。通常ならそのまま張り出させるところを、大きく削ってネガティブ面(凹面)としている。
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7/23特徴的なフェンダー形状により、前後輪の周辺は絶壁といった印象に。スタンスはやややせて見えるし、21~22インチという大径のホイール&タイヤを履く割に、車輪が小さく感じられる。
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8/23従来型の4代目「X5」。前後フェンダーの面は基本的に上向き(というか外向き)で、タイヤの張り出しを感じやすい意匠をしている。またリアのカド(写真だと左奥)の処理を見ると、ショルダーラインの縁にあるテールランプからタイヤへと、シルエットが丸く収められている。
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9/23一方の新型「X5」は……緑の背景に緑のボディーという分かりづらい写真で恐縮だが……写真右奥のボディーの縁を見ると、高い位置にあるテールランプの角が盛大に張り出しており、そのままストンとシルエットが下へ落ちている。
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10/23バンパーの縁の削り込みも控えめで、このくらいまで視点を振ると、リアタイヤの後方にリアバンパーが大きくはみ出てくる。
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11/234代目「X5」のサイドビュー。前後フェンダーを比較すると、リアフェンダーの方がボディーからの張り出しが主張されており、FRの手法にそったデザインだったのが分かる。
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12/23こちらは新型「X5」。前後のフェンダーを等しく主張するやり方は、力強さや4WDであることを主張する際に用いられるデザイン手法だ。
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13/23比較用に、フルタイム4WD「クワトロ」の設定をひとつの財産としているアウディの電動SUV「Q6 e-tron」。
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14/23「i3」(上)と「iX3」(下)。抑揚のないボディーの前後に、同じようなフェンダーの張り出しをくっつけるやり方は、“ノイエクラッセデザイン”の車種に共通する手法といえる。
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15/23スタイリングと並んで気になるのが、やはりこのフロントマスク。Xマークのヘッドランプに、キドニーグリル、マウスピースをくわえ込んだようなロワグリル、左右の縁のエアダクト……と、シンプルなサイドの構成に対して、妙にビジーなのだ。写真は燃料電池車の「X5ハイドロジェン」。
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16/23テールゲート下部の、上向きの面に注目。新型「X5」ではリアバンパーのボリュームが強く、テールランプの下が逆スラントとなっていることもあって、より張り出しが強調されている。左右の縁まで張り出した大型バンパーの装着モデルでは、よりそれが顕著に感じられる。
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17/23巨大キドニーグリルの代表例である現行型「7シリーズ」。
渕野「BMWは最近まで、巨大キドニーなどの派手なデザインが多かったから、『これじゃダメだ。今までとは違うものをつくらなきゃ』っていう、反動があったのかもしれませんね」 -
18/232023年に登場した「ビジョン ノイエクラッセ」だが、そのデザインが市販車に反映されたのは、フロントとリアビューのイメージぐらい。シルエットや面構成は違うのに顔とお尻は踏襲されているわけで、市販車に違和感を覚えるのもむべなるかな……といった感じだ。
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19/23ほかのどのモデルとも異なる面構成と、非ノイエクラッセ系のフロントデザインで登場した現行型「X3」。このデザインは、このクルマに使われただけでおしまいなのだろうか?
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20/23新型「X5」のデザインスケッチ。
ほった「これを見ると、リアをあまり絞らないボディー形状は、当初から想定していたものなのかもしれませんね」 -
21/23これまで同様、バンパーまわりを中心に複数のデザインが用意される新型「X5」のフロントマスクだが、いずれもコテコテな割に押し出し感は弱めで、狙いがいまいち分かりづらい。
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22/23清水「新型『X5』のスタイルは、そんなにダメかなぁ?」
ほった「スポーティーではなくなりましたよね。バッジを隠していても『BMWですね』って当てられなくなったというか、ワタシもちょっと、ありきたりになったって気はします」 -
23/23ほった「……というか、以前はエンジン車と電気自動車でデザインを使い分けるって話もありましたけど、その辺はどうなったんですかね?」
清水「確かに『X3』と『iX3』では使い分けているけどね。たぶんまだ過渡期というか、BMWも迷ってんじゃないかなぁ」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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