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1/23早くも激しい賛否両論を巻き起こしている、新型「BMW X5」。私たちは、このクルマのどこがそんなに引っかかるのだろうか?
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2/23欧州SUVのフロントクオータービューの比較。まずは今回のお題である新型「BMW X5」だが、リアの縁(写真だと右奥)に注目。かなり前振りの画角だが、それでもリアタイヤの後方に、ボディーの重みが感じられる。
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3/23丸っこいフォルムが特徴の「ポルシェ・マカン エレクトリック」。ボディーの縁が、しっかりラウンドしている。
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4/23恐ろしいのが「レンジローバー」で、あれほど長いリアオーバーハングを持ちながら、フロントクオーターから見たら、リアタイヤの後方にはまったくボディー/バンパーが見えない。プロポーションに対する執念がすさまじい。
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5/23「レンジローバー・ヴェラール」(上)と新型「BMW X5」(下)の比較。
渕野「ご覧のとおり、新型X5は本当にリアが絞られていないんですよ」
清水「特にテールランプまわりと、バンパーの左右の縁ですね」
ほった「まぁ、相手はフォルムが命のヴェラールなんで、ちょっと意地悪な比較ではあるんですが(笑)」 -
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6/23新型「X5」のサイドビュー。この画角から見て「ああ、BMWですね」と言い当てられる人は、どれくらいいるのだろう?
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7/232023年に発表された「ビジョン ノイエクラッセ」(写真左)と、2024年に発表された「ビジョン ノイエクラッセX」(同右)。新型「X5」は、これらショーカーのデザインを、より忠実に再現していたらよかったのだろうか?
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8/23清水氏が「駆け抜ける庭石」と表して絶賛した、現行型「X3」。2024年6月に欧州でデビューした。
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9/23「日産キックス」のリアまわり。キャビンを絞ってショルダーを張り出させているのは「BMW X5」と共通だが、こちらはテールランプから下がさらに張り出しており、リアのロワまわりが台形をしている。
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10/23ディテールを見ると、テールランプを内包した黒い口の字型のグラフィックでも、リアの“台形感”を強調しているのが分かる。
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11/23一方、新型「BMW X5」では、テールランプの張り出しがボディーのピークとなっており、下肢の踏ん張りはさほど感じられない。
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12/23清水「高い位置にボリュームを持ってきているのは、やっぱりボディーを大きく見せたいからですかね」
渕野「おそらくそうでしょうね」 -
13/23清水「新型『X5』は売れるんじゃないかな。顔もスマートだし……」
ほった「????」
渕野「まぁ、美観は人それぞれですから」 -
14/23新型「BMW X5」の、高さがあり、かつ途中で断ち切られたような前後フェンダーの形状に、下肢がやせて見えるサイドまわりの絶壁……。どこかで見たことがあると思ったら、「トヨタ・ランドクルーザー」「レクサスLX」(写真)だった。
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15/232018年に登場した、4代目「X5」。
清水「ほった君はこっちのほうがいいっていうの?」
ほった「ワタクシ、そもそも丸っこいSUVがあんまり好きじゃないんです。ジムニー、ナナマルこそ至高」 -
16/232000年に登場した初代「X5」。オンロードでのスポーティーな走りを追求したSUVの先駆けであり、世界中のプレミアムブランドが、これに追従した。
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17/234代目までの「X5」では、フェンダーアーチにブラックないしボディー同色のモールが施されていたのだが……。
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18/23新型はご覧のとおり。ちなみに、現行型「X3」も同様の意匠となっている。
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19/23渕野「ちなみにですけど、ホイールアーチモールはないけどクラッディング(アンダーガード)が付いた仕様はあるんですよ」
ほった「こっちのほうがボディーが薄く、バランスが取れて見えますね」 -
20/23新時代のBMWを示唆するコンセプトモデルとして、2023年9月に発表された「ビジョン ノイエクラッセ」。しかし、大きなガラスエリアやショルダーの張り出しのないサイドの面構成などは、市販車には受け継がれず、フロント/リアの意匠に面影を残す程度となった。
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21/23ほった「そもそもSUV全盛の時代に、背の低いセダンやクーペで最初のコンセプトをつくること自体がチグハグなのでは?」
清水「マツダのショーカーを題材にした時にも、似たような話になったね。そういえば」 -
22/23清水「これはナニ?」
ほった「こないだ発表になった、『X5』のロングホイールベース仕様です。こういうモデルの設定が前提にあったから、新型はあのデザインになったのかなぁと思いまして」 -
23/23新型『X5ロングホイールベース』のデザインスケッチ。
渕野「優雅な新生アルピナみたいなデザインを提案する一方で、新型X5みたいなデザインも出てくる。なんだかんだ言ってしまいましたが、いろいろなバリエーションを生み出せるBMWの開発力はスゴいと思いますよ」

渕野 健太郎
プロダクトデザイナー兼カーデザインジャーナリスト。福岡県出身。日本大学芸術学部卒業後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)にカーデザイナーとして入社。約20年の間にさまざまなクルマをデザインするなかで、クルマと社会との関わりをより意識するようになる。主観的になりがちなカーデザインを分かりやすく解説、時には問題定義、さらにはデザイン提案まで行うマルチプレイヤーを目指している。

清水 草一
お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。
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