アルファ・ロメオ・アルファ147 スポルティーバ 2.0 ツインスパーク セレスピード(FF/2ペダル5MT)【ブリーフテスト】
アルファ・ロメオ・アルファ147 スポルティーバ 2.0 ツインスパーク セレスピード(FF/2ペダル5MT) 2007.05.24 試乗記 ……354万2000円総合評価……★★★★★
アルファ・ロメオのハッチバックモデル「147」に専用パーツを施したモデル「スポルティーバ」が追加。2リッターモデルに試乗した。
色褪せることはない
147は156と同世代ながら、目元やテールランプ類を微修正しながら延命策が採られている。しかしながら最新のライバルと比べてもけして見劣りはしない。ちょっとアクの強い造形ではあるが、凹凸のはっきりした立体的フォルムは未だに魅力的。普遍性のある完成されたデザインは時間的な老化など見せない好例かもしれない。
寸法的にはそう小さな車でもないのに、引き締まった筋肉質の体躯はコンパクトに見える。よって中に座れば居住性もなかなかいい。
活気のあるエンジンはもとより、走行性能もいまだ高レベルにあり、変化のための変化を必要としない。ファッションとして身近に置いておくだけのために、トルコンATを所望する人がいるかも知れないが、アルファはいたずらに一般に迎合すべきではないと思う。
今回同時に159のトルコン6ATも試乗したが、俗化して光が弱まったと感じた。147はこのままでいてほしいと思う。
【概要】どんなクルマ?
(シリーズ概要)
2005年4月にフェイスリフトされた「147」は、アルファのトレードマークである盾型グリルを大きく低く配置し、アグレッシヴなイメージとなった。
ラインナップは、いずれも5ドアボディで、「1.6ツインスパーク」(5MT、右ハンドル)、「2.0ツインスパーク」(5MT、左ハンドル)、2リッターに2ペダル5MT「セレスピード」を組み合わせた「2.0ツインスパーク・セレスピード」(右ハンドル)の3種類。
スポーティな「TI」シリーズは、2005年9月に2リッターが、2006年6月に1.6リッターが追加された。2リッターは5ドアと3ドアのいずれも5MTと「セレスピード」に設定、1.6リッターは、5ドアの5MT右ハンドル仕様のみとなる。
(グレード概要)
「スポルティーバ」は、専用パーツで飾った特別仕様車。1.6(5MT)と2リッター(5MT/セレスピード)がある。専用フロントグリル、エアインテーク、ヒーテッド電動ドアミラー、キックプレートなどアルミマット仕上げのパーツでドレスアップ。さらに、専用デザインの17インチアロイホイールやエグゾーストフィニッシャー、リアルーフスポイラーなども備わる。
インテリアでは、ブラックメーターやスポーツインテリアが専用装備。
テスト車の2リッターモデルには、キセノンヘッドライトとポップアップ式ヘッドライトウォッシャー、フロントシートヒーターが追加装備される。
【車内&荷室空間】乗ってみると?
(インパネ+装備)……★★★★★
メーター類にもアルファらしく赤があしらわれている。抑揚の効いたダッシュボードはドライバーをその気にさせ、低価格の安物感を一切与えない。大小様々なマルをテーマにしたメーターやスイッチやコントロール類もアルファがやると粋に見える。セレスピードのシフトはステアリングのパドルでも可能。右が+、左が−。パドルがステアリングホイールと一緒に動いてしまうのは難だがフルロック2回転のレシオに免じて我慢はできる。
(前席)……★★★★★
シートの赤糸ステッチもアルファらしいオシャレ。適当な大きさのブロックに分けられたクッションはベターッと触れずに通気感もある。座面後傾角も十分で腰部分のサポートは良好。座面の前後長は十分に長く採られていて腿の部分がラク。背面を倒し気味にしてストレート・アームのイタリア流ポジションを好む人にはご機嫌。テレスコチルトの調整機構もバッチリ。
(後席)……★★★
一見狭そうに見えるが、普通に座れ、膝が前席に触れることもない。靴の先を前席シート下に入れなくとも、座面が高めなので普通に足も下ろせる。座面は前端が盛り上がっていて腰が前にずれるのを防ぐ。一方背面の天地方向の寸法は短め。ヘッドルームはまずまず。リアドアが意外や長めで乗降時に狭い場所での開閉に気を使う。後端上半分は短い方がデザイン的にもバランスは良くなると思う。乗り心地は前席に劣る。
(荷室)……★★★
ハッチバック・ドアは丸みを帯びており開口部はさほど大きくはないが、トランクは深く外から見て想像するよりは広い。ネットも備わり内張りの仕上げは上々。脱いだジャケットなどを室内シート上に置くと盗難の恐れがあるイタリアではここに入れるのに抵抗はない。もちろんシートバックを倒して後席スペースと繋げて使うことも可能。
【ドライブフィール】運転すると?
(エンジン+トランスミッション)……★★★★★
147はJTSではなく昔ながらのツインスパーク2リッターが搭載される。ここにもハイテンションコードや赤いロゴが効果的に配されファンを泣かせる。トルク/レスポンス共に優れアルファ・サウンドも健在。セレスピードは年々改良されてきておりスムーズな作動でクイックなシフトワークを楽しめる。頻度的にはステアリング上のパドルよりコンソールのレバーを使う方が多かった。ブレーキペダルも真ん中にあって左右どちらの足でも踏みやすい。
(乗り心地+ハンドリング)……★★★★★
ビターッと完璧にフラットな姿勢を保つほどではないが、ダンピングの効いた収束の速い動きでボディが煽られることはない。目地段差ハーシュネスも弱くはないが、直接的でなくスポーツ・ハッチとして概ね快適なレベル。キビキビとした動きで向きを変えるし直進性も良好。旋回性はまったくアルファの伝統的挙動で、スっと前後外輪が同時に腰を下ろす感覚のロール感は絶妙。
(写真=菊池貴之)
【テストデータ】
報告者:笹目二朗
テスト日:2007年4月23日
テスト車の形態:広報車
テスト車の年式:2007年型
テスト車の走行距離:--
タイヤ:(前)215/45R17(後)同じ(いずれも、ブリヂストン POTENZA RE050A)
オプション装備:HDDカーナビゲーションシステム(23万1000円)/VICSビーコンユニット(2万1000円)
テスト形態:ロードインプレッション
走行状態:市街地(1):高速道路(6):山岳路(3)
テスト距離:200.1km
使用燃料:20.88リッター
参考燃費:9.58km/リッター

笹目 二朗
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