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第29回:「BMW335iカブリオレ」です(2)

2007.03.31 エディターから一言 青木 禎之

第29回:「BMW335iカブリオレ」です(2)

品よく

「BMW335iカブリオレ」ですね。

7年ぶりにフルモデルチェンジされた3シリーズ・オープンモデルの目玉は、屋根が折りたたみ式のハードトップになったこと。スイッチひとつで、固いルーフのクーペになったり、オープンカーになったりします。

でも、335iカブリオレをさして「“CC(クーペ・カブリオレ)”とは呼んでくれるな」とBMWは言っております。「ウチには、クーペもカブリオレもちゃんとありますから」と。

「“合わせ技、イッポン!”じゃあないよ」ということです。

で、新しい3シリーズカブリオレ、カッコいいですな、優雅ですな。

「ボルボC70」を見たときにも感心したけれど、335iカブリオレ、折りたたみ式のハードトップをもつにもかかわらず、全体のプロポーションに無理がない。屋根からトランクへのラインが綺麗に流れて、品のいいこと。Cピラー付け根あたりのサイドガラスのラインが「カクッ」と折れているのも、ビーエム・ファンにはたまらんポイントでしょう。

メルセデス・ベンツが「SLK」で、バリオルーフと名づけた屋根で“電動畳み式のハードトップ”を現代に蘇らせたのが1996年。ほぼ10年の時を経て、金属製の屋根のたたみ方にもずいぶん工夫がこらされました。4シーターモデルでも、CCを感じさせずに、スタイリングをまとめあげられるほどに。

あんまり褒めてて気持ち悪いので(?)ちょっとケチをつけると……

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粗忽者にも

「BMW335iカブリオレ」、ルーフの折りたたみ機構の一部が屋根の上面に組み込まれていて、太めの筋となって目に見えるのが、ややダサい(スイマセン! 写真、撮り忘れたぁ!!)。あたかも埋め込み式のルーフレール(??)かのように、うまく処理はしてるんですけど。335iカブリオレは、ルーフを3分割してトランクにしまうのですが、その機構に関して、何らかの特許を避ける必要があったのかもわかりません。

さて、335iカブリオレについてBMWが「CCと呼んでくれるな」という言葉の裏には、

・フロントガラスとリアガラスがうんと寝ていて
・屋根の部分が前後に短く
・トランクが分厚い

という、CC特有のスタイル(それはそれで、コンパクトカーだと可愛くてイイんですけど)から脱した、という自負と、言葉通り「335iクーペと335iカブリオレの2車種をご用意しました」ことがありましょう。

BMW3シリーズ、エディターのような粗忽者には、セダンとクーペの違いがよくわかりませんが、はたまた屋根を閉めたカブリオレとクーペの差もハッキリしませんが、でも、なんとなく「セダンにはセダンのよさが、クーペにはクーペのよさが、カブリオレにはカブリオレのよさが」と、映画『ローマの休日』に出てくるセリフみたいな感想を抱くのです。それには、当たり前ですけど、ちゃんと理由があるみたいで……(つづく)

(webCGアオキ)

青木 禎之

青木 禎之

15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。

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