第26回:「ランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラ」です(3)
2007.03.28 エディターから一言第26回:「ランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラ」です(3)
黒いブレート
「ランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラ」。「ガヤルド」の軽量版ですね。
ドアを開けると、ちょっとビックリ。サイドシルの上面に、黒い「Superleggera」のプレートが。
いや、驚いたのは、そうじゃなくて……
ドア
ドアの内張が、フルカーボンになってます。テカテカ光ってる。で、軽い。
ボディカラーが映り込んでますね。
むこうにお揃いの衣装でなんとなく楽しげにしているのが、ランボルギーニ・スタッフの皆さま。北米でのプレス試乗会のために、わざわざイタリアから“なじみ”のメカニックを連れてきた模様。着ているものは、最近、ランボルギーニが自社ブランドの洋服(ほか)コレクションに力を入れているので、ユニフォームとして支給されたんでしょう。
申し遅れましたが、「ランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラ」の試乗会場は、アメリカ南部、フェニックス&スコッツデールで開かれました。成長著しい砂漠のなかのリゾート地(と教えてもらった)。
余談だけど、アメリカのお金持ち(の一部)って、乾ききったカラカラな風景のなかにある種の“美”と“安らぎ”を見い出すみたい。東洋系のエディターには、少々理解しがたいところです。
さて、軽量化が果たされたドアには、こんなレザーストラップが“取っ手”がわりに。カーボン調の飾りがついてるのがおかしい。
コレを見て、「さては装備がずいぶん簡略化されたのでは……」と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、さにあらず。
快適装備
【写真・上】
「快適さを減ずることなく軽量化を果たしました!」というのが、「ランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラ」を手がけたスタッフのジマン。
センターコンソールまわりをご覧いただければ、ノーマルモデルと装備に差がないことが理解されましょう。左右別々に温度設定できるオートエアコンはもちろん、パワーウィンドウ、フォグランプ、ESP、給油口の蓋を開けるスイッチまで省かれることなく装備されています。サイドミラーの調整も、もちろん電動。
そのわりに(?)トンネルコンソールには惜しげなくカーボン材が使われます。
【写真・下】
相変わらずマズい写真で恐縮ですが、室内はアルカンタラのマットな黒と、カーボンの艶やかに黒が混在して、独特の贅沢さを醸し出しております。
シートは、ぺったりと薄いカーボン一体型。薄いクッションがレーシィですな。「ランボルギーニ・ガヤルド・スーパーレジェーラ」100kg軽量化の大半を、内装材が負ったのがよくわかります。
雰囲気を盛り上げる4点式シートベルトはオプション品。4点式を取り付けるためには、これまたオプションのリアフレーム(追加の鋼管類/ロールケージにあらず)を入れなきゃいけません。
(webCGアオキ)

青木 禎之
15年ほど勤めた出版社でリストラに遭い、2010年から強制的にフリーランスに。自ら企画し編集もこなすフォトグラファーとして、女性誌『GOLD』、モノ雑誌『Best Gear』、カメラ誌『デジキャパ!』などに寄稿していましたが、いずれも休刊。諸行無常の響きあり。主に「女性とクルマ」をテーマにした写真を手がけています。『webCG』ではライターとして、山野哲也さんの記事の取りまとめをさせていただいております。感謝。
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