フォード・エクスプローラー エディバウアー(6AT)/XLT(5AT)【試乗速報(後編)】
フルチェンジ級の変わりよう(後編) 2005.11.25 試乗記 フォード・エクスプローラー エディバウアー(6AT)/XLT(5AT) ……520万円/425万円 超ビッグマイナーチェンジと言うのがふさわしい、フォードの新型「エクスプローラー」。後編は、マイナーチェンジにあわせて投入された、新設計V8エンジンの走りと快適性について。コクピットは高級セダン
このように大小さまざまな変更が施された新型エクスプローラーを、河口湖周辺で試乗する機会を得た。まずは新しいV8エンジンを搭載するエディバウアーから。乗用車ベースのSUVに比べると明らかに高い位置にある運転席に這い上がると、たっぷりしたサイズの本革シートが優しく迎えて入れてくれる。エディバウアーには10WAYの電動シートとともに、ペダル位置が前後できる電動アジャスタブルペダルが装着されるため、自然なシートポジションが得られるのがうれしい。ちょっとしたトラック並みに高いアイポイントが落ち着かないが、それを除けばコクピットは高級セダンのよう。アグレッシブな外観とは正反対だ。
さっそくATのセレクトレバーをDレンジに入れてスタート。さすが4.6リッターのV8だけあって、2230kgの重量級ボディをいとも簡単に発進させた。舗装路では235/65R18のM+S(マッド&スノー)タイヤがややスムーズさを欠き、路面によってはドタバタすることもあるが、乗り心地そのものは適度な硬さを保つ。徐々にスピードを上げていってもその印象は変わらない。ちょっとしたコーナーや高速道路も試してみたが、背の高いSUVにありがちな大げさなロールやピッチングは上手に抑え込まれ、想像以上にフラットな挙動に感服。最近はオンロードの快適性とオフロードの走破性を両立するために凝ったエアサスペンションを採用するSUVが増えているが、過度にスポーツ性能を求めなければ機械式のサスペンションでも十分実用的ということだ。
自慢の快適性は?
パワーアップしたV8エンジンは、1500rpmも回っていれば実にトルク豊かで、しかもスムーズ。もちろんアクセルペダルを思い切り踏みつければ3500rpmから5000rpmの回転域でその実力を見せつけてくれる。5000rpmを越えたあたりからはやや振動が目立ってくるが、力強い加速はレブリミットの6250rpmまで続く。
V8と直接比べると分が悪いV6だが、単独で見れば実に頼もしいエンジンだ。確かにV8ほどの余裕はなく、ノイズも目立つが、それでもトルクは十分で、V8よりも軽やかに回転を上げる様はむしろこちらのほうが好ましいほど。装着されるのが17インチタイヤということもあって、乗り心地もXLTのほうが快適である。
ただ、シートやドアのトリムなど、内装が簡素化されているXLTよりも、エディバウアーの豪華さに惹かれてしまうのも事実。そもそもエクスプローラーを選ぶ人は、その存在感や快適性、そして豪華さを求めての選択だろうから、価格差を考慮してもお勧めはV8のエディバウアーということになるだろうか。コストパフォーマンスの高さも魅力的である。
(文=生方聡/写真=峰昌宏/2005年11月)
・フォード・エクスプローラー エディバウアー(6AT)/XLT(5AT)【試乗速報(前編)】
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000017493.html

生方 聡
モータージャーナリスト。1964年生まれ。大学卒業後、外資系IT企業に就職したが、クルマに携わる仕事に就く夢が諦めきれず、1992年から『CAR GRAPHIC』記者として、あたらしいキャリアをスタート。現在はフリーのライターとして試乗記やレースリポートなどを寄稿。愛車は「フォルクスワーゲンID.4」。
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