第223回:「日産セレナ」にやっと試乗!悪いけどステップワゴンの勝ちぃ〜
2005.07.20 小沢コージの勢いまかせ!第223回:「日産セレナ」にやっと試乗!悪いけどステップワゴンの勝ちぃ〜
■乗ってみて再逆転?
遅ればせながら、新型「日産セレナ」にやっと乗ってきました。某雑誌の撮影用に長めに借りたんでね。乗る前は正直、最近の“対ステップワゴンバトル”はセレナの勝ちかなぁとか思ってたわけ。というのもステップワゴン、エクステリア的には、初代から大切にしてた道具感をアッサリ捨てちゃったし、代わりに得た新デザインもちょっと……? って感じでしょ。
それに比べて新セレナは某お笑いタレントさんも言ってたけど「これぞ本当のステップワゴン!」って感じで、ますます室内の広さを充実させ、正統派5ナンバー箱型ミニバン路線を突き進んでるし、ご丁寧にもステップワゴンが廃止した縦型テールレンズも踏襲してる。もしやここで主従交代か? とか思ってた。ところが乗ってみて再逆転、「やっぱステップワゴンだな、こりゃ」と思うに至りました。
■日々感じる楽しさ
というのも新型セレナ、たしかに外観はボクシーになってるけど、インテリアの黒っぽい内装とか、デザインそのものは結構オヤジ臭い。実際にドライバーが触れ、目で見るところに新時代の息吹が感じられないし、進歩があまり見られない。そして走りだよね。実は俺、細かいハンドリングとかを云々するのはキライなんだけど、日々感じる運転の楽しさにはうるさい。その点、明らかに新型ステップワゴンの方が上なのだ。
ステップワゴンは実用ミニバンでありながら、思い切って背を75mmも低くしたその新コンセプトは、賛否両論だけど、逆に従来通りのミニバンに乗ると実感させられるのだ。コレはこれでアリだなぁと。新型ステップワゴンは毎日、普通に運転しいてハッキリと楽しいし、なによりもボディが小さく感じられる。それは背が低くなったこともそうだし、あとは思い通りに運転できるハンドリング性能が大きい。逆にセレナは較べると悪いけどブカブカな感じ。そのボディサイズ以上に大きく感じられる。
拡大
|
拡大
|
拡大
|
■クルマもいろいろ
だから思ったなぁ。実は新型ステップワゴンは「お父さんの解放」に繋がってるんだと。おそらく大抵のお父さんは、家族のためにミニバンを買うわけだし、それはそれで嬉しいはずだ。だって、子供の笑顔、家族の笑顔を見るのがなによりもうれしいわけだし、そのことで多少、運転が大変になろうが、面倒になろうが厭う人は少ないはず。でもね。やっぱ運転がキモチよく、負担が少ないに越したことはないんだよね。特別、速かったり、峠を速く走れる必要はないんだけどさ。特に夏休みや冬休み、長距離移動することを考えると、それは大きい。
その点、新型ステップワゴンの無駄なスペースを切り、走りに振った方向性は悪くないと思った。ただ、あのデザインはなんだかなぁ。正直、妙にワルぶってるのは理解できない。それは現行オデッセイに関しても同様で、走りのミニバンってのはアリだけど、ヤンキー顔のファミリーミニバンというのはいかがなものか。
ってなわけで個人的にはステップワゴン、結構いいなぁと思った次第です。もちろん、より広い室内を狙ったセレナもアリだけどね。人生いろいろ、クルマもいろいろで。
(文=小沢コージ)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
-
第454回:ヤマダ電機にIKEAも顔負けのクルマ屋? ノルかソルかの新商法「ガリバーWOW!TOWN」 2012.8.27 中古車買い取りのガリバーが新ビジネス「WOW!TOWN」を開始。これは“クルマ選びのテーマパーク”だ!
-
第453回:今後のメルセデスはますますデザインに走る!? 「CLSシューティングブレーク」発表会&新型「Aクラス」欧州試乗! 2012.7.27 小沢コージが、最新のメルセデス・ベンツである「CLSシューティングブレーク」と新型「Aクラス」をチェック! その見どころは?
-
第452回:これじゃメルセデスには追いつけないぜ! “無意識インプレッション”のススメ 2012.6.22 自動車開発のカギを握る、テストドライブ。それが限られた道路環境で行われている日本の現状に、小沢コージが物申す!?
-
第451回:日本も学べる(?)中国自動車事情 新婚さん、“すてきなカーライフに”いらっしゃ〜い!? 2012.6.11 自動車熱が高まる中国には「新婚夫婦を対象にした自動車メディア」があるのだとか……? 現地で話を聞いてきた、小沢コージのリポート。
-
NEW
ポルシェ911カレラT(後編)
2026.7.19ミスター・スバル 辰己英治の目利きスバルとSTIでクルマの走りを鍛え、モータースポーツにも積極的に取り組んできた辰己英治さん。彼の目に、“スポーツカーの水準器”こと「ポルシェ911」はどのように映ったのだろう? 走りの楽しさを追求した「カレラT」グレードに乗っての印象を聞いた。 -
ホンダCB750ホーネット(6MT)【レビュー】
2026.7.18試乗記ホンダのスポーツネイキッド「CB750ホーネット」が、話題の「E-Clutch」を獲得。ライディングの幅を広げる自動クラッチシステムは、パンチの利いた2気筒のストリートファイターにどんな走りをもたらすのか? その仕上がりを確かめた。 -
人気沸騰「ランクル“FJ”」を手にするもうひとつの方法
2026.7.17サブスク「KINTO」で「ランドクルーザー“FJ”」に乗る<AD>2026年5月に発売されるやオーダーが集中し、受注停止となってしまった「ランドクルーザー“FJ”」。しかし、あきらめるのはまだ早い。“FJ”とのカーライフを実現できる、トヨタの新車サブスクリプションサービス「KINTO」という手段があるのだ。 -
新型「アルピーヌA110」はどんなクルマに? グッドウッドを駆けたテストカーから読み解く
2026.7.17デイリーコラムアルピーヌが次期型「A110」を示唆する「A110フューチャー」を初公開。グッドウッドで走る姿を披露した。そこから分かる未来のA110の姿とは? 電動化がアナウンスされているが、エンジン車の設定はあるのか? 公式発表とテストカーの姿から深掘りする。 -
ベントレー・ベンテイガ スピード(4WD/8AT)【試乗記】
2026.7.17試乗記「ベントレー・ベンテイガ」に最上級グレードの「スピード」が登場。ブランドの在り方をストレートに伝える名称のトップパフォーマンスモデルだが、従来型との最大の違いはその心臓部にV8エンジンが積まれていることだ。およそ不満のあろうはずもないが、最新モデルの仕上がりをリポートする。 -
写真で解説する新型「日産エルグランド」
2026.7.16画像・写真新型「日産エルグランド」は、日本伝統の美をデザインに生かしながら、同社独自の最新技術を組み合わせて“走りのよさ”も徹底追求したという意欲作。その見どころを写真とともに解説する。