トヨタ・クラウンマジェスタCタイプ(6AT)【ブリーフテスト(中編)】
トヨタ・クラウンマジェスタCタイプ(6AT)(中編) 2004.08.25 試乗記 ……721万9800円 総合評価……★★★★ 「クラウンマジェスタ」について、「依然として『クラウン』の派生車種という位置付けが惜しい」という別冊CG編集室の道田宣和。ゆくゆくは「セルシオ」に替わりトヨタのトップモデルとなる“MJ”の車内はどうなのか?【車内&荷室空間】乗ってみると?
(インパネ+装備)……★★★★★
これは「クラウン」やトヨタのみならずライバルメーカーを含めての話だが、はじめは正直言ってちょっと懐疑的だったわれわれも、最近のエレクトロニクス(メカトロニクスと言うべきか?)の劇的な進歩には驚くほかない。
たとえばレーダーを使った「クルーズコントロール」がそう、たとえばウインドスクリーンに情報を映し込む「HUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)」がそうである。
前者は世の中にデバイス自体が登場してまだ1〜2年しか経っていないというのに、その適用範囲の拡大と商品としての仕上がりたるや実に目覚ましく、いまやこの「マジェスタ」では渋滞でドライバーの労力を軽減する“低速追従モード”まで備わった。
たしかに現状では使える道路が限られており、また車間距離を最短に設定してもなお目の前に次々と割り込まれる悠長さだが、今後の熟成次第では充分モノになりそうな気配が濃厚である。
とにかく機械が自動的にスロットルとブレーキを使い分け、黙々と車間をキープする様子は一昔前の“未来”そのものだ。
カーナビの進化も目覚ましい。この低速追従を可能にした(道路ごとに適用可能かどうかを判断している)のもカーナビなら、HUDに加わった“コマ地図”情報もやはりカーナビとの連携がなければ考えられない。
本体のモニターとは別にドライバーが正面を向いたまま視線を移動することなく、ラリー地図よろしく矢印で進むべき方向を指示してくれるこれは、実際かなり実用的かつ安全である。いままで食わず嫌いだったあなた、“目からウロコ”は間違いないから一度経験してみるといい。
(前席)……★★★★
この部分に関してはクラウンと実質的に同じはずだが、色調その他の雰囲気によるものか、ずっと落ち着いて感じられる。「メルセデスAMG」のそれによく似たダークグレイの本木目貼りダッシュボードは見た目にクラウンのものより圧迫感が緩和され、オールパワーで調整幅の広いシート/ステアリングも充分以上の居住スペースを生み出している。ただし、ギアボックスをクリアするためのフロアトンネルや足踏み式パーキングブレーキで、左足にはさほどの余裕がない。
意外な収穫はシート地だ。オプションの本革(ヒーター付き)が選ばれておらず、クラウンと同じ「ジャカード織り」のクロスだったが、パターンがまったく異なるせいかざっくりとした感触が気持ちよく、ホールド感まではるか上に思われた。
(後席)……★★★★
2850mmのホイールベースが同じで全高もクラウンよりわずかに(5mm)低いだけだから、広さも同じだろうと考えるのが当然だ。ところが、これもより充実した装備のなせるわざか、絶対的な広さに雰囲気を加えた“上級車としてのゴージャス感”は確実にひとまわり上である。
はじめから乗員2人と割り切れば、エアコンやオーディオ、リクラインなどのスイッチがズラリと並んだ大型のセンターアームレストを挟んでも横方向に充分な広がりがあり、レッグルーム、ヘッドクリアランスもサイズ相応で、全体としてごく寛いだ気分が味わえる。
(荷室)……★★★
スタイル優先のためか、またリアエアコンの存在からか、容量そのものは期待したほどではない。ただし、床がフラットで固定用ネットが備わるのは使いやすいし、開閉いずれの方向にも、モーターが押し上げたり、キャッチを確実にするイージークローザー付きのパワートランクリッドは便利だ。 (後編につづく)
(文=別冊CG編集室道田宣和/写真=荒川正幸、トヨタ自動車/2004年8月)
トヨタ・クラウンマジェスタCタイプ(6AT)【ブリーフテスト(前編)】
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000015611.html
トヨタ・クラウンマジェスタCタイプ(6AT)【ブリーフテスト(後編)】
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000015613.html

道田 宣和
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