第38回:日本のチューニング界は今!(その5)無限「街乗りにはコレ!アコード ユーロR 無限仕様車」
2003.06.23 小沢コージの勢いまかせ!第38回:日本のチューニング界は今!(その5)無限「街乗りにはコレ!アコード ユーロR 無限仕様車」
■本来の特性が見える
コイツは正直、どこが変わったのかわかりませんでした。これまた厳しいチューニングがされてないような……。
それよっかいつも思うけど、チューニングってのはつくづく「素材の味」が見えてくるね。足を硬くして、パワーを出して、吸音材、遮音材を取り去る。するとクルマ本来のもつ特性が見えてくる。
スペック的には、どこも車重1.5トンぐらいで、馬力も200psオーバーってとこなんだろうけど、振動の伝わり方、エンジン音、ステアリングフィール。普段クルマに乗ってるより、“味”の違いがよくわかる。
■繊細なステアリングフィール
例えばこの「アコードユーロR」なんかだと「ヨーロッパ車をかなり意識してるんだろうなぁ」って気がする。足は結構硬くなっているはずだけど、ストローク感があって、悪い意味でなく腰高な感じ。ステアリングはとにかく軽くてダイレクト。タイヤが路面に直角でこう、くっついてるような感じがする。
ある意味、スバル「IMPREZA tuned by STI」とは対象的。あれもダイレクトはダイレクトなんだけど、すべての剛性がバリバリに高くて、繊細さは感じられない。悪い表現すると「速いトラック」。
一方ホンダ、特にユーロRはいい意味での頼りなさ、繊細さがある。なかでもステアリングフィールにね。ちゃんと反応を見ながら切り込まなきゃいけないという気にさせられる。俺が普段、街で乗るとしたらこれかな。一番疲れなくて普通に乗る分には楽しそう。
ということで、素材はいいんだろうなぁ、アコード。デザインは平凡この上ないけど……。
(文=小沢コージ/2003年6月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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