第33回:日本のチューニング界は今!(その2)NISMO「匂いのキツイ美人」が改善!?
2003.06.10 小沢コージの勢いまかせ!第33回:日本のチューニング界は今!(その2)NISMO「匂いのキツイ美人」が改善!?
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■さすがは新生日産!
ここで乗ったのは、NISMO「フェアレディZ S-tune」って奴と「スカイラインクーペ」の同様版。コイツはマジ、感激したなぁ。っていうかうれしかった。だってホントに意味あるチューニングなんだもん。
実は俺、今のファアレディZを基本的に凄く気に入ってて、スタイルといい、スペックといい、値段といい、「さすがは新生日産! よくやった」って思ってた。
唯一「味」がツライんだよねぇ。マジメな話、「トラック」みたい。特にMT車がツラくって、足の硬さもそうだけど、ゴリゴリっとしたナイーブさのかけらも無いシフトフィーリングはもちろん、シフトノブを通じて伝わってくる、「ゴロゴロ」したエンジン振動がイヤ。すっごく工作精度悪そうで。ホントはそんなことないんだろうけど。
再びマジメな話、長時間乗ってると降りたくなってくる。同じ基本パーツを使ったスカイラインセダンはあんなにキモチいいのにね。AT車の場合、不快さはかなり低減されるんだけど、とにかくZ特有の“トラックっぽさ”。なんとかならないかなぁ〜って思ってました。他がいいだけに「匂いのキツイ美人」みたいで、残念。
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■欠点を補うチューニング
そしたらこのNISMO「S-tune」はかなりよくなってんのよ。シフトノブからの「ゴロゴロ」した感じはあまり変わらないものの、エンジンが気持ちよくまわるようになってて、全体的に気にならないようになってる。「これが最初っからあれば良かったのにぃ……」って感じ。そしたらもっと評価高かったでしょう。
NISMOの担当者に聞けば、コンピュータと吸排気系に手を入れてあるそうで、それがよかったみたい。すっきりと伸びのある回転フィーリングが得られ、“トラックっぽさ”が低減されているのだ。これだよなぁ。これぞ本来のZ! 「S-tune」がストリート向けなこともあって、足は必要以上に硬くなってないし、ことのほかエンジンの良さが強調されてました。
こんな具合に「生産車の欠点をチューニングブランドが補う」。それは正しいあり方だなぁと思いましたね。
(文=小沢コージ/写真=峰昌宏/2003年6月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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