第18回:バーゼル通信(その2)〜クルマ好きは(機械式)腕時計好き!?
2003.04.30 小沢コージの勢いまかせ!第18回:バーゼル通信(その2)〜クルマ好きは(機械式)腕時計好き!?
つくづく思ったけど、ある意味、“クルマ好き”って時計メーカーからすると狙い目なのね。というのも両方好きな人って多いから。っていうか潜在的にはほとんどすべてのクルマ好きは時計好きなんじゃないかしら。それも機械式。ま、イタリア料理が好きな人で、スペイン料理が嫌いな人がいないようなもんで、ほとんど根本っつうか“うま味”は一緒なんだよね。
クルマも機械式腕時計も、どちらもメカニカルタッチを楽しめ、カッコいいという。具体的には心臓っちゅうか、クルマでいえばエンジンにあたる「ムーブメント」っつうのがあって、コイツが生きてるみたいで見てるだけで楽しい。
というわけでここでちょっとご紹介。今年出たクルマ好き向け時計なんだけど、ザッと見て4つもある。
ひとつはカーボン風文字盤がカッコいい、ORISの「TT1ウィリアムズF1リミテッドエディション」。実はORISって凄いメーカーで、完全300m防水かつ2つのインダイヤルと日付表示を備える本格的クロノグラフなんだけど、なんとお値段19万8000円。装備を考えたら激安。ちなみにケースはチタンで、あのラルフ・シューマッハもサーキットでするんじゃないかってウワサ。もしや俺も購入か? できれば俺に似てるってウワサの“マットドッグ”モントーヤにもして欲しいとこだけど。もうひとつは昔からモータースポーツとの関係が深いタグホイヤーの「オータヴィア」で、名前は「オートモビル」(クルマ)「アヴィエーション」(飛行機)から取ったもの。けっこう、シブい由来があって、1969年に本格的ドライバー&パイロット用ウォッチとして出されたものの復刻盤。なんと左側に操作用のリューズをもつのが特徴。
そのほか、「ベントレー」とのコラボレーションモデルのブライトリング「motor」とか、「ブガッティ」のエンジンを模した「パルミジャーニ」なんてのもあって盛りだくさん。
これには根本的理由があって、腕時計ってなにより“買う理由”が大切なのよ。オトコならみんな欲しいものだけど、安くはないし、なにより沢山ありすぎてどれを選んだらいいかわからない。結局“自分らしい”ものが欲しいわけだけど、それがわからない。
しかし、クルマ好きの場合、それがお仕着せじゃなくって、本当に自分が好きなクルマにちなんだモノならうれしいじゃない。昔、スティーブ・マックイーンが使ってた腕時計のリアルな復刻版とかね。
ま、選ぶ理由は様々だけど、みなさん好きなのしてくださいな。楽しいよ。コッチも。
(文=小沢コージ/2003年4月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
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