フィアットでは日本導入予定の2台に注目【ジュネーブショー2013】
2013.03.07 自動車ニュース【ジュネーブショー2013】フィアットブースでは日本導入予定の2台に注目
華やかなスーパースポーツが並んだプレミアムブランドのほかにも、イタリア勢のブースには注目に値するクルマが多数並んでいた。特にフィアットブースには、日本でも販売を予定している新型車の姿が……。
■マニア心をくすぐるアバルトの展示も魅力的
さすが“親分”、にぎやかさでは、フェラーリなどの“子供たち”に負けちゃいない。ワールドプレミアはなく、「500Lトレッキング」(はやりのクロスオーバー風味)のヨーロッパプレミアがセンターを飾ったが、「500」のスペシャルバージョンを含め、新型「パンダ」など日本人にはいまだになじみの薄いモデルが並んでおり、ショー随一のクオリティーを誇る“キャンギャル”と相まって、見どころは多かった。
なお、パンダと500Lは、ともに日本導入が予定されている。
こうした“兄弟”たちの喧噪(けんそう)をよそに、ひっそりとした展示が逆に落ち着いたブランドイメージにお似合いだったランチア。そのブースでは「イプシロン」と「デルタ」の「MOMO DESIGN(モモデザイン)」がワールドプレミアされていた。モモデザインといえばマットブラックとコンビのツートンカラーが特徴で、シックなスポーティーさの演出が、これまたランチアらしい。その他、「イプシロン エレファンティーノ」も初公開された。
一方で、大きな発表こそなかったものの、魅力的な展示でマニアの心をくすぐったのがアバルト。「695 fuoriserie(フオリセリエ)」という“特別注文”シリーズを展示した。
これは、アバルトにまつわる歴史的レーシングカーやスポーツカーのカラーリングや仕様をモチーフに、「695」をデコレーションしてみましょう、という試みだ。マットカラーも多数用意されている。
(文と写真=西川淳)