第252回:「小さな故意のメロディー」に大矢アキオ怒る!

2012.07.06 マッキナ あらモーダ!

第252回:「小さな故意のメロディー」に大矢アキオ怒る!

歓声もため息もシンクロ

2012年6月28日の夜、ボクは自動車都市トリノにいた。その晩はちょうどサッカー・ユーロ杯の準決勝で、ホテルの周囲に建つ住宅からテレビ観戦している人々の声が聞こえてきた。試合の推移に一喜一憂しているのだろう、各家庭から響く歓声やため息のタイミングがシンクロしているのが愉快だった。
やがて勝利が決まると多くの若者たちはクルマに乗り、高らかにホーンを鳴らしながら用もないのに眼下の広場周辺をグルグル走りだした。

一方、7月1日の決勝戦は悲しかった。サッカー好きの方ならご存じのとおり、イタリアはスペインに4対0でボロ負けしてしまった。ゲーム中盤には不利な戦況を察したのか、近所の家から聞こえてくるのは、準決勝のときとは違い、ため息ばかりだった。

サッカー・ユーロ杯イタリア敗北の翌日、まだ近所のスーパーで景品として配っていたカード。ちなみに製造元のパニーニ社はマセラティの収集で有名。
サッカー・ユーロ杯イタリア敗北の翌日、まだ近所のスーパーで景品として配っていたカード。ちなみに製造元のパニーニ社はマセラティの収集で有名。 拡大
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。音大でヴァイオリンを専攻、大学院で芸術学を修める。1996年からシエナ在住。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして語学テキストやデザイン誌等に執筆活動を展開。19年にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも怪気炎をあげている。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など著書・訳書多数。YouTube『大矢アキオのイタリアチャンネル』ではイタリアならではの面白ご当地産品を紹介中。

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