ボルボS/V40シリーズ【試乗記】
ボルボ40シリーズ「ちょい乗り」試乗報告 2000.09.22 試乗記 ボルボS/V40シリーズ ボルボカーズジャパンは、2000年9月1日から、同社のボトムレンジたる40シリーズ「2001年モデル」の販売を開始した。 セダンのS40、ワゴンのV40とも、1.8リッターモデルがカタログから落とされ、エンジンラインナップは、2リッターと同ターボの2種類となった。いずれも5段ATが組み合わされる。 ハンドリング向上のため、昨年モデルよりホイールベースが10mm、フロントトレッドが15mm拡大されたことが新しい。フロントバンパーは下顎の出たスポーティなものになり、ボディが10mm延び、広がったトレッドに合わせてフェンダー形状も変更された。価格は据え置き。 200psを誇る「V40 T-4」が、250台の限定モデルとして販売されたこともニュースだ。395.0万円。
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隙間のワゴンV40ノルディック(5AT)……365.0万円
10mmのホイールベース延長、15mmのフロントトレッド拡大。40シリーズ2001年モデルの足まわり改変は、アーム長を変える本格的なもの。その甲斐あってか、ハンドリングがグッとよくなったセダン、に気をよくして、V40ノルディックに乗った。「Nordic」は、リアルーフスポイラー、フロントフォグ、プレミアムスピーカーシステムなどを装備する売れ筋グレード。
クランクシャフト、ピストンといった主要パーツを軽量化した2リッターユニットは、スルスルと6500rpm超までよく回る。スムーズだが、3500rpmから俄然ノイズを高める。乾いたフィールのエンジンだ。
この日は山道を走ったのでエンジン音が耳についたが、街なかでは5段ATがずっと早いタイミングでシフトするから、ウルサイと感じることは少なかろう。
350万円といえば、レガシィも、ステージアも、最上級グレードが買えるんです!でも、ビーエムやアウディには手が届かないんです! V40は、そういった隙間に活路を見い出すプレーンなワゴン。Vは「勝利のV!」じゃなくて、「ヴァーサタリティ(多様性)のV」だって。
(web CG アオキ)
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ドヨーンV40 T-4(5AT)……395.0万円
250台限定のハイパワーモデルT-4に乗る。専用色のイエローが眩しい。ボルボが「ハイプレッシャーターボ」と呼ぶ、2リッターターボはさすがにパワフル。最高出力200psと最大トルク30.6kgmはダテじゃない。「ヒーン」という大きめのタービン音とともに、芦ノ湖スカイラインの急勾配をものともせずに駆け上る。
残念なのはトルクステア。全開加速でステアリングホイールがとられる。プレミアムブランドにはふさわしくない。試乗した日は、コーナーごとにトラクションコントロールが働くような大雨。ハンドリングについて断定的なことは言えない。
もうひとつ残念だったのは、エンジンの「ドヨ?ン」としたフィール。速いは速いが、嬉しくも楽しくもない。「走り屋ワゴン」は、レガシィにまかせた方がいい。
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毛並みがいいV40 2.0T(5AT)……395.0万円
「ライトプレッシャーターボ」の最高出力は165psだから、T-4の8割強。何事も腹八分がいいらしい。ジェントルな印象の好エンジン。ただし、決してトロくはない。
加速時のタービン音はT-4より静か。これは高級感につながる。穏やかな特性のエンジンは、豪雨の山道でもリラックスして走れる。
ステアリングフィールは、T-4より軽くて爽やか。クルマ全体が、いい意味で軽い。
テスト車はオプションのラグジュアリーパッケージ装着車。20万円プラス也。革内装は質感高し。
エンジンもシャシーも、びんびんにキモチが良かったりすることはないけれど、V40 2.0Tは、絶対に裏切らない(だろう)、従順で毛並みのいい中型犬みたい。
乗ってタイクツだと感じたら、きっと、それこそボルボの狙いなのでしょう。
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昔ながらの味S40(5AT)……315.0万円
どこの国のクルマか? ワゴンに較べると、セダンのリアビューには特徴がない。
それはさておき、ノイジーでスカスカなトルク感の2リッターNAエンジンにガックリ。うるさく感じたのは、ターボ並みの加速を求め、回転を上げ過ぎたワタシのせい。
エンジンのパワー不足は、10分も乗れば感じなくなる。136psと19.4kgm。ターボと較べなければ、悲観するほど非力ではない。
乗っての印象は薄い。
お値段を見ると、車両本体価格295.0万円。「メチャ安」とはいかないけれど、新車で買えるボルボのなかで、唯一200万円台。「プレミアム」感はないけれど、「勤勉で実直」という(昔ながらの)ボルボらしさは、このモデルでじゅうぶん味わえる。
(以上、NAVI編集部 佐藤健/写真はすべて高橋信宏)

サトータケシ
ライター/エディター。2022年12月時点での愛車は2010年型の「シトロエンC6」。最近、ちょいちょいお金がかかるようになったのが悩みのタネ。いまほしいクルマは「スズキ・ジムニー」と「ルノー・トゥインゴS」。でも2台持ちする甲斐性はなし。残念……。
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