「アストン・マーティンV12ザガート」本邦初公開

2012.06.11 自動車ニュース 阪 和明

アストン・マーティン、限定車「V12ザガート」を都内で披露

アストンマーティン・アジアパシフィックは2012年6月10日、限定車の「V12ザガート」を都内でプレス関係者およびカスタマーにお披露目した。

「V12ザガート」は、1960年代初めに生産された「DB4GTザガート」の生誕50周年を記念して企画された高性能モデル。その名のとおり、アストン・マーティンとイタリアのカロッツェリアであるザガートとのコラボレーションによるものだ。

V12ザガートは、まずそのコンセプトカーが2011年5月、イタリア北部コモ湖畔で開催されたクラシックカーのコンテスト「コンコルソ・ヴィラ・デステ」に登場した。その年の6月にはレース仕様車がニュルブルクリンク24時間レースに参戦し、2012年のジュネーブショーには市販モデルが姿を見せた。そして今回、日本で初めて公開された。

ベース車両は「V12ヴァンテージ」。517psの最高出力と58.1kgmの最大トルクを発生するオールアロイの6リッター48バルブV12エンジンや、6段マニュアルトランスミッション、前後ダブルウィッシュボーンのサスペンション、カーボンセラミック・ブレーキシステムといったV12ヴァンテージの基本コンポーネンツはそのままに、エクステリアとインテリアにザガート流のモディファイが施されている。

大きく口を開けたグリル、ボディーサイドの大きなエアアウトレット、マッシブなリアフェンダー、ダブルバブル形状のルーフ、リアウイング、赤いステッチに彩られたバケットシートなどが、レーシーかつアグレッシブなムードを醸し出す。エレガントなスタイルのV12ヴァンテージに比べると、ずっと野性的である。職人のハンドワークによって仕立てられるボディーは、限定車「ONE-77」で培われた軽量化が図られ、ボンネット、ルーフ、ドアはアルミニウム製、前後のフェンダー、トランクリッドにはカーボンコポジット素材が使用される。

このV12ザガートは、全世界で150台の限定。限られたカスタマーのために用意されたスーパーなアストンである。今年秋からデリバリーが始まる予定で、日本での価格はまだ発表されていない。

(文=阪和明/写真=アストンマーティン・アジアパシフィック)

アストン・マーティンV12ザガート
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