「スバルXV」に燃費20.0km/リッターのHV登場
2013.06.24 自動車ニュース![]() |
「スバルXV」に燃費20.0km/リッターのハイブリッド車が登場
富士重工業は2013年6月24日、同社初のハイブリッドモデルとなる「スバルXVハイブリッド」を発表し、発売した。
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既報の通り、「XVハイブリッド」は、小型クロスオーバーSUVの「XV」をベースにスバル独自のハイブリッドシステムを搭載したもので、燃費は20.0km/リッター(JC08モード)を達成。シンメトリカルAWDのレイアウトに合わせてモーターやバッテリーの配置を最適化することにより、高い運動性能を実現したという。
また乗り心地や静粛性の確保、スポーティーなハンドリングのために、シャシーやボディーを専用にチューニング。内外装の一部にもハイブリッド独自のデザインを取り入れることで、ガソリン車との差別化を図っている。
■シンメトリカルAWDに合わせた独自のハイブリッドシステム
XVハイブリッドの動力システムは、スバル伝統のシンメトリカルAWDと組み合わせられるよう、同社が独自に開発したものだ。システム的には1基のモーター(ジェネレーター)が駆動力の発生と発電を兼ねるタイプで、モーターはリニアトロニック(CVT)のプライマリープーリーの後方に搭載。低速走行時にはモーターとエンジンを切り離すことで、EV走行も可能となる。駆動システムはフルタイム4WDで、エンジン走行時やハイブリッド走行時はもちろん、EV走行時でも4輪にトルクを伝えることができる。
エンジンはハイブリッド車専用の2リッター水平対向4気筒DOHC。バッテリーはニッケル水素式で、インバーターやDC-DCコンバーターなどの高電圧部品と併せて、ラゲッジルームの下に配置。ベース車とほぼ同等の前後左右の重量配分と重心高を実現している。
このハイブリッドシステムの採用により、燃費性能はJC08モードで20.0km/リッターと、純ガソリン車(15.8km/リッター)から大きく向上。モーターならではの力強い加速性能も同車の売りの一つだ。
■随所にハイブリッド車専用の装備、設計を採用
ハイブリッド化に際してシャシーやボディーも改良した。乗り心地の向上のために前後サスペンションにフリクションコントロールダンパーを採用したほか、優れた応答性としっかりとした手応えを得るために、ハンドリングのギア比もよりクイック化している。
さらに、ハイブリッド車特有のノイズを抑制するために遮音材や吸音材を追加し、静粛性を向上。大型のフロアアンダーカバーの採用により、空力性能の向上も図った。
内外装のデザインも一部がハイブリッド専用となっており、エクステリアでは空力性能を考慮したアルミホイールや、ポジションランプにクリアブルーのインナーレンズとホワイトバルブを採用したヘッドランプ、クリアタイプのアウターレンズを採用したテールランプなどを装着。ボディーカラーは専用色の「プラズマグリーン・パール」を含む、全9色を用意した。
一方インテリアでは、専用デザインのブルーメーターに加え、上級グレードにはシルバーアルカンターラを採用したブラック/シルバーのツートンの内装色を採用。運転支援システムの「EyeSight2」にも独自の制御を加えており、全車速追従機能付きクルーズコントロールは、EV走行を最大限に活用することで、実用燃費の向上を図っている。
ラインナップと価格は以下の通り。
・ハイブリッド2.0i:249万9000円
・ハイブリッド2.0i-L:267万7500円
・ハイブリッド2.0i-L EyeSight:278万2500円
(webCG)
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