第27回「スバルBRZ tS GTパッケージ」

2013.12.06 水野和敏的視点

黒い内装のまとめ方がうまい

今回から「スポーツ」をキーワードに、日本、ドイツ、イタリアのクルマを見ていきます。具体的には、以下の5台をピックアップしました。

・「スバルBRZ tS GTパッケージ」(6MT:429万4500円)
・「アバルト・プント スーパースポーツ」(6MT:309万円)
・「MINIジョンクーパーワークス クーペ」(6MT:426万円)
・「スズキ・スイフト スポーツ」(6MT:168万円)
・「アウディA3スポーツバック 1.8TFSI クワトロ」(7AT:393万円)

最初に試乗したのは、スバルのモータースポーツディビジョン、スバルテクニカインターナショナル(STI)が手がけたチューンドコンプリートカー「BRZ tS」。「PURITY of HANDLING」というコンセプトのもと、主に足まわりに手が入れられたモデルです。テスト車は、tSのうちの上級版「GTパッケージ」。ブラック塗装の18インチホイール、バケットタイプのフロントシート(レカロ製)、そしてトランクから派手に生えたドライカーボンのリアウイングが特徴です。

ドアを開けてドライバーズシートに座ると、黒を基調にした常識的な室内が広がります。ステアリングホイールやパーキングブレーキの赤いステッチが目をひきますが、感心したのは、むしろ黒の調子が全体的によく統一されていることです。インストゥルメントパネルの樹脂類、メーターナセル上面のアルカンターラ、シートに使われる革など、黒基調といっても、ともすると部位によって色調が異なったり、外光を反射したりして、ガチャガチャした印象になるものですが、BRZのそれは、よくまとめられています。
ただ、ちょっと単調な気もします。例えばシートのグレー部分に、シルバーがかった素材を使って変化をつけたら、黒に対してコントラストが付いて、より“スペシャル感”が出たんじゃないでしょうか。

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