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第2回:こだわり派のアナタにオススメ!
輸入車チョイ乗りリポート~300万円から400万円編~

2014.02.22 JAIA輸入車試乗会2014 堀田 剛資
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インポートカーの購入予算も300万円台に突入すると、単に輸入車というだけではない、個性的なモデルが顔を出し始める。エンスーなアナタもきっと納得の面々がこちらの4台だ。

おしゃれして出かけたい
シトロエンDS3カブリオ スポーツシック……311万円

試乗を終えて、撮影場所である大磯ロングビーチの駐車場へと戻っていたら、車体の左側から陽光がさした。青いインパネがまぶしくない程度にきらきら光る。日のさした方に目をやると、冬の朝の青空と相模湾、まだ低い位置にある太陽が見える。視界を遮るのは空とウィンドウを仕切るルーフサイドフレームだけ。あまりの爽快感に、思わず「うおー!」と歓声を上げてしまった。ホントに。

夏の暑さに梅雨に花粉と、日本は決してオープンドライブに適した気候の国ではないけど、なるほど、年に何度あるかというこの瞬間を味わうために、世のオーナーさんはオープンカーに乗るのだな、とすごく納得。冬曙の西湘バイパス、天気は晴れ。そんなシチュエーションで「シトロエンDS3カブリオ」に試乗できたのは、本当にラッキーでハッピーだった。

撮影場所に戻り、あらためて実車を鑑賞。「ブランバンキーズ+ブルーアンフィニ」という白と紺のツートンカラーがとにかくビューティフル。このデザインと屋根が開くという2つの要素があるだけで、開口部の狭いトランクスペースだとか、運転中だと意外と起こすのがやっかいなウインドディフレクターだとか、そうした些末(さまつ)事がすべて許せてしまうから不思議だ。

今回は仕事着の黒ジャンで乗ってしまったけど、次はちゃんとおめかししてドライブを申し込みたい。

(文=webCG 堀田/写真=峰 昌宏)

「シトロエンDS3カブリオ スポーツシック」
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肩肘張らない「ALL4」
MINIクーパー クロスオーバーALL4……333万円

「MINIクロスオーバー」よりも、もっとたくさん荷物が積めるクルマはあるし、もっと速いクルマもあるし、もっとスタイリッシュなクルマもある(と個人的には思う)。
でも、MINIクロスオーバーが、たとえば「室内長クラスNO.1!」などと言いだしてしまったら、魅力は半減してしまうのではないだろうか。
そういった、他車との比較では作られ得ない魅力がMINIクロスオーバーにはある。

これまでMINIクロスオーバーや「ペースマン」の4WDモデルは、ターボエンジン搭載車にしか設定がなかったが、2013年9月から自然吸気エンジン搭載車でも選択できるようになった。
これは、降雪の多い地域に住む人や、ウインタースポーツを楽しむ人には朗報だろう。この日の試乗コースはドライ路面で、4WDの効果を体感することはできなかったが、雪道を走る機会が多い人にとって4WDは、高級装備ではなく実用装備。選択の幅が広がったことは素直に喜ばしいことだ。
この日試乗会場へは、MINIクロスオーバーの最もホットなバージョン「MINIジョンクーパーワークス クロスオーバー」に乗って来ていた。速くてとってもゴキゲンなクルマだったが、自然吸気モデルでも十分に楽しめる。
むしろ、ほどよい速さでドライブを楽しみながらスキー場やキャンプ場に向かう方が、このクルマには合っているような気がする。

(文=工藤考浩/写真=峰 昌宏)

「MINIクーパー クロスオーバーALL4」
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4ドアセダン復活の機運
アウディA3セダン1.4 TFSIシリンダーオンデマンド……364万円

2ドアクーペ、4ドアクーペ、クロスオーバー、カブリオレ……と、かつてないほど精力的にボディーの品ぞろえを広げつつあるドイツ各社においてすら、あまり手を付けたがらなかったのがコレ、ごく普通の4ドアセダンである。全長4.3m級の、いわゆるCセグメントハッチバックをベースにした3ボックスセダンというと、事実上、長いこと「フォルクスワーゲン・ジェッタ」のひとり舞台だったわけだが、ここにきてなんの必然か、「メルセデスCLA」と「アウディA3セダン」という新顔が加わった。その“動機付け”はやはり中国か? あれだけ旺盛なセダン消費マーケットがあるなら、むしろ手を付けないでいる方が、ビジネスとしては問題があるだろう。

さて、いまどきの中型セダン(全長が4.5mに達しようかというクルマを「小型」といっては語弊がある)に触れてみて面白いなと思うのは、メルセデスにせよアウディにせよ、かつてのジェッタほど室内パッケージにおいて、効率や実用性というものに対して“求道的”になっていないということである(ジェッタはスタイリングのユニークさから「トランクを買ったらクルマが付いてきた」などと揶揄<やゆ>されたものである)。絶対的な広さより、むしろセダンの様式美というものに対して従順になっているように見える。それこそプレミアムたる秘訣(ひけつ)か? 具体的にはA3セダンの場合、後席が「A3スポーツバック」より明らかに天地方向の余裕が少なく開放感に欠け、加えて、サイドウィンドウの後端が弧を描いて下がってきているぶん、乗り降りも若干しにくくなっている。

走りだせば、A3スポーツバックで感じられた気持ちよさはそのまま受け継がれていた。サスペンションは「フォルクスワーゲン・ゴルフ」よりしっかりした設定だから、足どりはキビキビしている。試乗時の同乗者によれば、後席の乗り心地にはそれなりにハーシュネスを伴ったそうだが、日常使いでへきえきとさせられるほどのものではないとのこと。セダンという車体後部の作りがよりしっかりした車型であるぶん、遮音性を含めた広義の乗り心地でもハッチバックより有利かもしれない。まとめるに、「最近はしっかり向き合える、手頃なサイズのセダンがない」とお嘆きの方に、特にお薦め。

(文=webCG 竹下/写真=峰 昌宏)

「アウディA3セダン1.4 TFSIシリンダーオンデマンド」
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毎日が、ちょっとした冒険
ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラ……397万9500円

外ヒンジの板みたいなドアを開けて、えっちらおっちら運転席に乗り込む。絶壁のようなダッシュボードの向こうに見える、そっけないほどシンプルなボンネット。センターコンソールに目をやれば、「どっちがシフトだかわからないよ」というくらい堂々とトランスファーレバーが屹立(きつりつ)している。
相変わらず「ジープ・ラングラー」は、見るもの、触れるものがいちいち特別でイイ。

その感覚は走りだしても一緒。乗り心地は意外や快適。段差を乗り越えた時の揺れは大きいのだけど、「この段差を乗り越えたらこういう揺れが来るよね」という予想を裏切らないというか、とても自然な揺れ方をする。大きな段差にぶつかっても、鷹揚(おうよう)に受け止めて衝撃を散らしてくれる。
一方、俊敏に走るのはやっぱり苦手で、急ハンドルを切ればロールする。それはそうだろう。むしろ全高1845mm、最低地上高220mmの腰高な乗り物として相応な、やっぱり想像通りの自然な動きをする。こういうクルマ、最近はとんとなくなりましたね。

今回の試乗はオンロードのみだけだったけど、そんな「専門外」のステージでもラングラーの魅力の片りんには触れられたと思う。そこが舗装路だろうと、このクルマでのお出かけは、きっと冒険なんでしょう。

(文=webCG 堀田/写真=峰 昌宏)

「ジープ・ラングラー アンリミテッド サハラ」
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堀田 剛資

堀田 剛資

猫とバイクと文庫本、そして東京多摩地区をこよなく愛するwebCG編集者。好きな言葉は反骨、嫌いな言葉は権威主義。今日もダッジとトライアンフで、奥多摩かいわいをお散歩する。

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