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第1回:コストパフォーマンス抜群!
輸入車チョイ乗りリポート~アンダー300万円編~

2014.02.18 JAIA輸入車試乗会2014

今年も大磯で輸入車の合同試乗会が開幕! まずはコストパフォーマンス抜群の、お値段300万円以下のクルマから編集部注目のモデルを紹介しよう。

遅れてきた大物
フォード・フィエスタ 1.0 EcoBoost……229万円

「いまご注文いただいても、色によっては夏ごろの納車になってしまいます」
2008年のデビューから実に5年余りが過ぎ、ようやく日本導入が実現した4代目「フィエスタ」。冒頭の言葉どおり販売は絶好調で、“選ばれている”ポイントは、「デザイン」「装備」それから「エンジン」なのだそうだ。

アストンみたいな顔つきや、シャープなスタイルは確かにカッコいいし、クルコンやオートエアコン、プレミアムサウンドシステム、30km/h以下自動ブレーキの「アクティブ・シティ・ストップ」を標準搭載するなど、日本仕様は装備満載の内容になっている。

そして1リッターの「エコブースト」エンジン。3気筒なのに見事に滑らかだ。バランサーシャフトも使わず、ここまでスムーズに回るのは「フォルクスワーゲンup!」と双璧だと思う。その上で100ps、17.3kgmというご立派なアウトプットを実現しているのだからたいしたもの。さすが「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」を2年連続受賞しただけのことはある。

で、乗ったらどうか? アクセルを踏み込むと間髪入れずに立ち上がる、その豊かなトルク感に感動。欧州フォード伝統のシャシー性能の高さとも相まって、快適にクルーズするもスポーティーな走りを楽しむも、気の向くまま。現時点で選べというなら、カー・オブ・ザ・イヤーを差し上げたい。まだ2月ですけど。

(文=webCG 近藤/写真=峰 昌宏)

「フォード・フィエスタ 1.0 EcoBoost」
「フォード・フィエスタ 1.0 EcoBoost」
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フォード の中古車

理性で選ぶクルマ
フォルクスワーゲン・ポロ ブルーGT……263万円

「GT」のエンブレムもブルーなら、ボディーカラーも専用色のブルーシルクメタリック。インテリアにもブルーのアクセントが……。どうしてそこまで「ブルー」なの?

一方で、見た目はかなりスポーティーだ。空力を意識したフロントバンパーにリアスポイラー、2本出しのテールパイプ。車高も「TSIハイライン」より15mm落とされ、「GT」のエンブレムが各所に燦然(さんぜん)と輝く。

圧倒的な出来栄えの「ゴルフVII」が249万円から手に入るいま、200万円台後半の「ポロ」に存在理由があるのか?
フォルクスワーゲンも頭を悩ませたに違いない。そして一つの解を示した。「ブルー」と「GT」、つまり「エコ」と「走り」をいいとこ取りしたクルマはいかが?

「ポロGTI」のような見かけと走り、気筒休止システム「ACT(アクティブシリンダーマネジメント)」の採用で、歴代ポロ最高(21.3km/リッター)を実現した燃費。

しっとりと落ち着きがあるのに、ゴルフVIIよりはずっと軽快な乗り味。「クルマってこうだよなぁ」と感じさせるイキイキとした運転感覚。サイズや使い勝手、質感。まさに名より実をとるタイプの人にとって、間違いのない存在に仕上がっている。

だけど、だけど……、もう少したって「MQB」ベースの次期型ポロが登場したら、「ゴルフの存在理由ってなんだっけ」となるんじゃないの?

(文=webCG 近藤/写真=峰 昌宏)

「フォルクスワーゲン・ポロ ブルーGT」
「フォルクスワーゲン・ポロ ブルーGT」
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エンジンをぶん回せ!
アバルト500……269万円

過給器付きのスポーツエンジンなのに、排気量1リッター当たりの馬力が100psを若干下回るという仕立てからもわかる通り、「アバルト500」の直4ターボエンジンに気難しさは皆無。マニュアルトランスミッションでも、わざとやらないとエンストさせるのが難しいほど低回転で頑張ってくれる。

しかし、このクルマを本当に楽しむのなら、やっぱりエンジンはぶん回すべきでしょう。昔ながらのコンパクトスポーツの走らせ方、すなわち「針はいつでもタコメーターの右側!」を実践しないとダメ。
1速はまあほどほどなところで切り上げて、2速でギリギリまで引っ張る。レッドゾーンが始まるのは6000rpmから。吼(ほ)えるような排気音を楽しみながら、ステアリングの左側に位置するシフトインジケーターの点滅を確かめて「ごりん」と3速にギアを入れる。
なんて気持ち良いのでしょう!

ちょっと気になったのは、運転姿勢とペダルのレイアウト。きっちりと膝を折って座る運転姿勢に対し、クラッチペダルは一般的なつり下げ式。ペダルの動きの支点が上にあるので、奥まで踏み込むと、足の裏で、上方に逃げるように動くのだ。

もっとも、そんなささいな違和感も加速と同時に忘却のかなた。むしろ、ちょっと無理な姿勢でスポーツエンジンをブン回すことこそ、初代「アバルト500」や「MINIクーパー」の頃からの“一寸法師”のたしなみと心得るべし。

(文=webCG 堀田/写真=峰 昌宏)

「アバルト500」
「アバルト500」
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サラダ感覚で楽しめる
ジープ・コンパス アルティチュード スポーツ……276万4650円

「サラダ感覚のお漬物」とか「サラダ感覚の冷しゃぶ」とか、サラダ感覚をウリにした食べ物がある。「ジープ・コンパス アルティチュード スポーツ」に試乗して、これは「サラダ感覚のジープだな」と思った。

「コンパス」はジープのエントリーモデルで、4WDの「リミテッド」と、今回試乗するFFのアルティチュード スポーツの2種類がラインナップされている。ジープというとマッチョな男の乗り物というイメージがあるけれど、このクルマは2リッターのFFという、草食系なイデタチである。
実際、コンパクトなボディーが生み出す軽やかな走りは、まさに都会派SUV。けれども、見通しのよい着座位置や、いかにもタフそうなドアの立て付けなどに、ジープならではの個性を感じた。サラダ感覚であっさりと食べられるようでいて、実はしっかりとしたうま味が備わっているのだ。

そんなコンパス アルティチュード スポーツ、2リッター直4エンジンのパワーは必要にして十分で、シートの座り心地はふっかりと快適快適。国産のライバルにも十分対抗できそうな、300万円を切る価格も魅力的だ。

国産ライバルにはない装備が、助手席側ドアの内側に設けられたモニター。ボディー左下の死角を映し出す、とても便利な装備だ。最近のクルマは画像処理技術を駆使して、真上から見下ろしたような映像を表示させるのが主流になりつつあるが、コンパスのこれで十分だし、センターコンソールの画面に映し出されるより、見ようとする方向に見たいものが表示される方が見やすい。
この手のハイテク装備は、主流派に統一されてしまいがちだけれど、この方式はぜひ残してもらいたいものだ。

(文=工藤考浩/写真=峰 昌宏)

「ジープ・コンパス アルティチュード スポーツ」
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これからの「もうひと頑張り」に期待
アルファ・ロメオ・ミト コンペティツィオーネ……290万8500円

「ミト」ももうすぐ発売から5年。本国での発表からだと6年がたとうとしている。早いものである。

2010年にマルチエアエンジンとアルファTCTが導入され、いわば商品として本格始動したころから、その所帯はベースグレードの「スプリント」、スポーティーな「コンペティツィオーネ」、さらにスポーティーでハイパワーな「クアドリフォリオ ヴェルデ(QV)」という3本立てだったが、ここにきて見過ごせぬ動きがあった。しばらくカタログに掲載されていなかったスプリントが復活し、逆に高性能なQVが姿を消した。そしてコンペティツィオーネについては、従来オプションだったポルトローナフラウのレザーシートが標準装備となり、しかも車体価格が1万円ちょっと引き下げられたのだ。ずいぶん思い切ったものである。

試乗車には「ナチュラル」(タンカラー)のレザーシートが付いており、これがちょっと沈んだ赤のメタリック(アニバーサリーレッド)といいコントラストを奏でていて、ちっちゃいくせに、なかなか味わいのある雰囲気を漂わせていた。

走りについては従来から大きくは変わらぬ印象。試乗コースの西湘バイパスにはきつい継ぎ目が連続する箇所があり、そこではゴツゴツとした男らしい突き上げを伴う乗り心地を示していた。最近はスポーティーカーといえども、この名物の突き上げを巧みにかわすクルマが増えてきたから、ミトももう少し洗練してほしいところ。かつてFPT(フィアット・パワートレイン・テクノロジーズ)の開発者に聞いたところでは、アルファTCTは構造的には7段化も可能とのことだから、モデルライフの後半に向けて、機械的にももうひと磨きあってもいいかもしれない。

(文=webCG 竹下/写真=峰 昌宏)
 

「アルファ・ロメオ・ミト コンペティツィオーネ」
「アルファ・ロメオ・ミト コンペティツィオーネ」
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