第294回:早朝の東京・代官山にスポーツカーが大集合! あの社長もレクサスRC Fで飛び入り参加
2015.05.08 エディターから一言 拡大 |
2015年4月26日の早朝、都内某パーキングに、クルマ好き垂涎(すいぜん)のスポーツカーが集結した。フェラーリにアストン、ロータスなど、閑静な住宅地には入場を待つ長蛇の列が……。いったい、どんな趣旨のイベントが開かれたのか? 写真を交えてリポートする。
拡大 |
拡大 |
拡大 |
拡大 |
拡大 |
クルマ好きが気軽に集うイベント
2012年から、毎月第2日曜日の早朝に東京・渋谷の代官山T-SITEで開催されている「モーニングクルーズ」は、充実の自動車関連書籍コーナーを持つ代官山蔦屋書店が主催する、クルマ好き同士が気軽に交流を楽しめるイベントだ。
特徴的なのは、ブランドやジャンルなど、中心となって集うクルマのテーマが毎回決められていること。例えば、4月のテーマは、「マスタング」とされた。既に30回以上が開催されており、都心近郊に住むクルマ好きから高い人気を得ている。そして今回の「モーニングクルーズwith LEXUS」は、プレミアムカーブランド「LEXUS(レクサス)」のサポートにより、「スポーツカー」をテーマに掲げる“特別版”として開催された。
告知は、直近に代官山蔦屋書店クルマ・バイクコーナーの公式Facebookで行われたのみにもかかわらず、駐車場には「レクサスIS F」などの国産スポーツカーから「ポルシェ911」や「ロータス・エラン」など国内外のさまざまな新旧スポーツカーが集結。なかには、「ロケット」や「KTMクロスボウ」など、希少車の姿も見られた。主催者によれば、「イベント開催以来、最高の参加台数ではないか」とのこと。スタートとなる午前7時までに、用意された100台を超える駐車スペースが埋まってしまうほどの盛況ぶりだった。
サポートを行ったレクサスは、スーパースポーツカー「LFA」と最新のスポーツクーペ「RC」「RC F」を展示。特に2台が持ち込まれたLFAは、めったに目にする機会がない希少なモデルだけに、参加者たちの熱い視線が注がれていた。これらのモデルのステアリングを握って駆けつけたのは、それぞれのモデルを担当した開発メンバーたち。彼らもまたクルマ好きのオーナーたちとの交流を楽しむため、愛知から休日返上で訪れているのだという。さらにトヨタ自動車の豊田章男社長が姿を見せたことは、事前に告知されていなかったこともあり、参加者たちも大興奮の様子だった。
もっとヤンチャで楽しいブランドに
しかし、なぜレクサスはこのようなイベントをサポートしたのだろうか。その理由をLexus Internationalの河辺徹也氏は、「クルマ好きが減少するなか、レクサスはクルマ好きと共に歩いて行きたいという思いから」と説明する。
今回、豊田社長もレクサスの開発メンバーたちも、スポーツカーを愛するクルマ好きとじかにコミュニケーションを図ることで、彼らが何を考えて、どんなクルマを望んでいるのかを知り、商品に反映させることで彼らの期待に応えたいという気持ちがあるのだ。テーマに「スポーツカー」を掲げたのも、多くのクルマ好きが追い求めるカテゴリーだからである。
さらに河辺氏は、「以前のレクサスは、『トヨタ・クラウン』などからステップアップして乗るクルマとして捉えられてきたが、近年ブランドイメージを変えるべく、より乗って楽しいクルマづくりに取り組んできた。それがLFAやRCなどの商品として形になってきている。もっとヤンチャで楽しいブランドにしていくためにも、このようにクルマ好きの皆さんの仲間に加わっていきたい」と語った。
レクサスブランドの改革に取り組んできた豊田社長も、自ら積極的に参加者に声をかけていく。会場の隅々まで熱心にクルマを見学する姿は、自動車メーカーのトップではなく、他の参加者と同じ、いちクルマ好きの顔に戻っていた。
従来のレクサスは、高品質に作り上げられた高級車という点に注目が集まり、クルマ好きに響くクルマというより、ビジネスユースなど手堅いクルマのイメージが強かった。しかし近年、RCなどのスポーツモデルに力を入れるなど、確実に変化も感じられる。参加者にとっても、変わりゆくレクサスブランドを知るよい機会となったようで、開発メンバーとの熱心なクルマ談義はイベント終了まで続いた。このような機会が、世界で戦える日本発のスポーツカーを生み出す原点となっていくのかもしれない。
(文と写真=大音安弘)
拡大 |
拡大 |
拡大 |
拡大 |
拡大 |

大音 安弘
-
第863回:3モーター式4WDの実力やいかに!? 「ランボルギーニ・テメラリオ」で雪道を目指す 2026.3.3 電動化に向けて大きく舵を切ったランボルギーニは、「ウラカン」の後継たる「テメラリオ」をプラグインハイブリッド車としてリリースした。前に2基、リアに1基のモーターを積む4WDシステムの実力を試すべく、北の大地へと向かったのだが……。
-
第862回:北極圏の氷上コースでマクラーレンの走りを堪能 「Pure McLaren Arctic Experience」に参加して 2026.2.25 マクラーレンがフィンランド北部で「Pure McLaren Arctic Experience」を開催。ほかでは得られない、北極圏のドライビングエクスペリエンスならではの特別な体験とは? 氷上の広大な特設コースで、スーパースポーツ「アルトゥーラ」の秘めた実力に触れた。
-
第861回:冬道性能やいかに ミシュランのオールシーズンタイヤ「クロスクライメート3」を北の大地で試す 2026.2.18 2025年9月に日本ミシュランタイヤが発表した最新のオールシーズンタイヤ「クロスクライメート3」と「クロスクライメート3スポーツ」の冬道性能を確かめるために、北海道に飛んだ。ドライやウエット路面に続き、ウインターシーンでの印象を報告する。
-
第860回:ブリヂストンの設計基盤技術「エンライトン」を用いて進化 SUV向けタイヤ「アレンザLX200」を試す 2026.2.13 ブリヂストンのプレミアムSUV向けコンフォートタイヤ「アレンザLX100」の後継となるのが、2026年2月に発売された「アレンザLX200」。「エンライトン」と呼ばれる新たな設計基盤技術を用いて開発された最新タイヤの特徴を報告する。
-
第859回:トーヨーのSUV向け冬タイヤを北海道で試す! アナタのベストマッチはどれ?
2026.2.10 トーヨータイヤが擁するSUV向けの冬タイヤに、北海道で試乗! スタンダードなスタッドレスタイヤから「スノーフレークマーク」付きのオールテレインタイヤまで、個性豊かな4商品の実力に触れた。アナタのクルマにマッチする商品が、きっとある?
-
NEW
スバル・トレイルシーカーET-HS プロトタイプ(4WD)【試乗記】
2026.3.5試乗記スバルから本格的な電気自動車の第2弾となる「トレイルシーカー」が登場。前後のモーターから繰り出すシステム最高出力はドーンと380PS。ただし、それをひけらかすような設定にはしていないのがスバルらしいところだ。スノードライブの印象をお届けする。 -
NEW
ホンダ・インサイト
2026.3.5画像・写真4代目はまさかの電気自動車(BEV)! ハイブリッドからBEVへ、4ドアセダンからSUVへと変身して、「ホンダ・インサイト」が復活を遂げた。ドアトリム/ダッシュボードヒーターにアロマディフューザーと、新たな快適装備を満載したその姿を、写真で紹介する。 -
NEW
BYDシーライオン7 AWD(4WD)
2026.3.5JAIA輸入車試乗会2026堂々たるスタイルにライバルの上をいくパワーと一充電走行距離、そしてざっくり2割はお得なプライスを武器とする電気自動車「BYDシーライオン7」。日本市場への上陸から1年がたち、少しずつ存在感が増してきた電動クーペSUVの走りやいかに。 -
NEW
ついにハードウエアの更新も実現 進化した「スバルアップグレードサービス」の特徴を探る
2026.3.5デイリーコラムスバルが車両の機能や性能の向上を目的とした「スバルアップグレードサービス」の第3弾を開始する。初めてハードウエアの更新も組み込まれた最新サービスの特徴や内容を、スバル車に乗る玉川ニコがオーナー目線で解説する。 -
NEW
第951回:日本が誇る名車を再解釈 「ホンダNSXトリビュートby Italdesign」の開発担当者に聞く
2026.3.5マッキナ あらモーダ!2026年の「東京オートサロン」で来場者の目をくぎ付けにした「ホンダNSXトリビュートby Italdesign」。イタルデザインの手になる「ホンダNSX」の“再解釈”モデルは、いかにして誕生したのか? イタリア在住の大矢アキオが、開発関係者の熱い思いを聞いた。 -
メルセデス・マイバッハSL680モノグラムシリーズ(4WD/9AT)【試乗記】
2026.3.4試乗記メルセデス・マイバッハから「SL680モノグラムシリーズ」が登場。ただでさえ目立つワイド&ローなボディーに、マイバッハならではのあしらいをたっぷりと加えたオープントップモデルだ。身も心もとろける「マイバッハ」モードの乗り味をリポートする。