第221回:「リーフタクシー」から「卓上占い器」まで−大矢アキオのウナ・セラ・ディ東京
2011.11.25 マッキナ あらモーダ!第221回:「リーフタクシー」から「卓上占い器」まで−大矢アキオのウナ・セラ・ディ東京
今年の東京はちょっと違う
ほぼ1年ぶりに東京にやって来た。以前は来るたびに、赤坂の「東京ミッドタウン」や東京駅の超高層ビル「グラントウキョウ」、そして同じく東京駅の「丸ビル」など、なにかしら必見の新ランドマークができていた。しかし、今年はそうした大きなモノが見当たらない。東京スカイツリーも遠くから眺めることはできるが、オープンは2012年5月までお預けだ。
「震災を機会に、都市のありかたをじっくり検討し直す時期である」と考えれば納得できなくもないが、やはり昨今の景気で都市そのものにポーズボタンが押されてしまったようで、どこか悲しい。
この原稿を書いている都心の部屋の窓外に広がっているのも、伊丹十三監督『マルサの女』のオープニングとテーマ曲を思いださせる、憂鬱(ゆううつ)な都会のスカイラインだ。
さらに郊外にある女房の実家の近くは、二度と開かない、いわゆる「シャッター商店街」化しつつあった。ニッポンの抱える問題は多い。
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大矢 アキオ
コラムニスト/イタリア文化コメンテーター。音大でヴァイオリンを専攻、大学院で芸術学を修める。1996年からシエナ在住。日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして語学テキストやデザイン誌等に執筆活動を展開。20年にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも怪気炎をあげている。『Hotするイタリア』、『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(光人社)、『メトロとトランでパリめぐり】(コスミック出版)など著書・訳書多数。YouTube『大矢アキオのイタリアチャンネル』ではイタリアならではの面白ご当地産品を紹介中。
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