メルセデス・ベンツC200アバンギャルド(後編)

2016.05.19 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTやD1グランプリなど、数々のモータースポーツシーンで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす! 今回も引き続き、「メルセデス・ベンツC200アバンギャルド」に試乗する。Cクラスの特長のひとつである快適性を、谷口はどう評価するのだろうか。

Cクラスが支持される理由とは?

谷口信輝の話に耳を傾けていると、彼が不満に感じていることの根源はC200アバンギャルドがドライビングフィールをあまり伝えてくれない点にあるように思えてくる。これに関連して、谷口はこんなたとえ話を聞かせてくれた。「例えばワンマン社長がいる会社で、課長や部長たちが『社長に伝えるとロクなことはないから、これは黙っておこうな』って口裏を合わせているような感じなんですよ。それで、路面のわだちとか、でこぼことかアンジュレーションとかは、ドライバーになるべく伝えないようにしているみたいな……」

谷口の言う風通しの悪い会社は決してほめられないが、私自身は、路面からの振動やノイズなどをマスキングすることはクルマにとって必ずしも悪いとは言い切れないように思う。なるほど、サーキットを限界的な速度でコーナリングするレーシングドライバーにとって、それらのインフォメーションは速く走るうえで必要不可欠なものかもしれないが、一般公道上ではドライバーの疲労を軽減するキャラクターとして歓迎されるケースだってあるはず。いや、むしろそちらのほうが一般的といっても間違いではなかろう。そしてまた、メルセデスの狙いもそこにあったと思われるのだ。

そんな議論をあれこれ重ねるうち、メルセデスが多くのユーザーから愛されている理由が谷口にもだんだんとわかってもらえたようだった。「そう、無駄な情報が伝わらないから、これを快適という人だっているかもしれませんね。乗り心地も、少しフワーン、フワーンしているけれど、まあソフトですし。さっき、ダイナミックセレクトで“スポーツ”とか“スポーツ+”を選ぶと走りがシャープになるって言いましたが、それはソフトな“コンフォート”や“エコ”に比べたらという話であって、全般的にはスポーツやスポーツ+だってそんなにハードということはない。どれを選んでもまずまずソフトな味付けだと思いますよ」

 
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メルセデス・ベンツC200アバンギャルド
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4690×1810×1435mm/ホイールベース:2840mm/車重:1590kg/駆動方式:FR/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:184ps(135kW)/5500rpm/最大トルク:30.6kgm(300Nm)/1200-4000rpm/タイヤ:(前)225/45R18 (後)245/40R18/車両本体価格:534万円
メルセデス・ベンツC200アバンギャルド
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4690×1810×1435mm/ホイールベース:2840mm/車重:1590kg/駆動方式:FR/エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ/トランスミッション:7段AT/最高出力:184ps(135kW)/5500rpm/最大トルク:30.6kgm(300Nm)/1200-4000rpm/タイヤ:(前)225/45R18 (後)245/40R18/車両本体価格:534万円 拡大
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