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第373回:ドライとウエットとスノーを同時に体験!?
グッドイヤーのオールシーズンタイヤを試す

2016.10.20 エディターから一言
スノー路面を走る、「グッドイヤー・ベクター4シーズンズ ハイブリッド」を装着した「トヨタ・プリウス」。
スノー路面を走る、「グッドイヤー・ベクター4シーズンズ ハイブリッド」を装着した「トヨタ・プリウス」。 拡大

富士スピードウェイのショートサーキットで、ドライとウエット、そしてスノー路面を一度に体験。グッドイヤーのオールシーズンタイヤ「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」と、2017年発売予定の、新しいフラッグシップタイヤを試す。

グッドイヤーのオールシーズンタイヤ「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」。2016年8月にサイズ数が大幅に拡充され、同時に名前も「ベクター4シーズンズ」から現在のものに改められた。
グッドイヤーのオールシーズンタイヤ「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」。2016年8月にサイズ数が大幅に拡充され、同時に名前も「ベクター4シーズンズ」から現在のものに改められた。 拡大
サイドウオールに施された「SNOWマーク」。日本で冬用タイヤとして認められている証しだ。
サイドウオールに施された「SNOWマーク」。日本で冬用タイヤとして認められている証しだ。 拡大
「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」の製品説明と、今後の戦略を語る日本グッドイヤーの金原雄次郎代表取締役社長。
「ベクター4シーズンズ ハイブリッド」の製品説明と、今後の戦略を語る日本グッドイヤーの金原雄次郎代表取締役社長。 拡大

富士スピードウェイで雪上試乗!?

これまでまるで縁のなかった“オールシーズンタイヤ”だが、今年2月、特設コースでの雪上試乗会に参加したり、また、オールシーズンタイヤを装着したSUVを一般道で試乗したりするうちに、どんどん興味が強まってきた。

オールシーズンタイヤは、サマータイヤとほぼ遜色ないドライ、ウエット性能を備える一方、雪道ではスタッドレスタイヤに近い走行性能を発揮するのが特徴。冬のあいだ、道路がずっと雪や氷に覆われる降雪地域ならスタッドレスタイヤが必須だが、東京のようにシーズンに数度の雪なら、このオールシーズンタイヤでも十分に対応が可能であるし、そのまま夏も履き続けられる。タイヤ交換の手間やタイヤの保管場所、トータルのコストなどを考えると、むしろスタッドレスタイヤよりもオススメかもしれない。

そんなオールシーズンタイヤの試乗会が10月の富士スピードウェイで開かれると聞き興味津々。しかも、ドライ、ウエットに加えて、雪上でもその性能を試すことができるという。テストするのは件(くだん)の試乗会でチェックしたグッドイヤーのベクター4シーズンズ ハイブリッド。「これは面白そう!」ということで、われわれ取材班は東名集中工事を駆け抜け、御殿場インターから富士スピードウェイ(FSW)のショートサーキットを目指した。

サマーとウインターのいいとこ取り

FSWのショートサーキットには、グッドイヤーのサマータイヤ「エフィシエントグリップ エコ」、スタッドレスタイヤ「アイスナビ6」、そして、ベクター4シーズンズ ハイブリッドが装着された「トヨタ・プリウス」(FF)が用意されていた。これで、ドライ、ウエット、そして、スノーの性能を比較するというのだ。

コースはストレートにパイロンが、最終コーナーには水がまかれ、ここでドライとウエットの性能をチェック。注目の雪上試乗は、コースのインフィールドにクラッシュアイスを敷き詰めた“圧雪路”が用意されていた。この日は10月という割に気温が高めで、そのコンディションを維持するのが大変そうだ。

まずは基準となるサマータイヤでコースを一巡し、ドライとウエットの感触を確かめる。圧雪路ではそれなりにブレーキは利くが、発進は不安定。ホンモノの雪なら、もっと止まらないし、発進もさらに苦労するはずだ。

スタッドレスタイヤを履くプリウスに乗り換えると、雪上での停止と発進が格段に安定する。一方、スラロームではステアリング操作に対してやや遅れて反応。さらにウエットのコーナリングでは大回りし、スタッドレスタイヤの弱点が露呈する結果となった。

その点、オールシーズンタイヤのベクター4シーズンズ ハイブリッドは、スラロームやウエットのコーナリングはサマータイヤとほぼ同じ感覚でドライブできる。雪上でもスタッドレスタイヤほどではないが、十分な安定性を確保していた。

比較試乗では、スタッドレスタイヤがサマータイヤ代わりにならないことをあらためて知るとともに、オールシーズンタイヤのメリットを確信する結果になった。そして、時期が時期だけに、この性能なら愛車に履かせてみたいなぁと思う今日この頃である。

ピットレーンにズラリと並んだ試乗車。今回のイベントでは、サマータイヤ、スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤの比較試乗が行われた。
ピットレーンにズラリと並んだ試乗車。今回のイベントでは、サマータイヤ、スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤの比較試乗が行われた。 拡大
先導車の後方でコースインを待つ試乗車の「トヨタ・プリウス」。今回の試乗会は富士スピードウェイのショートサーキットで行われた。
先導車の後方でコースインを待つ試乗車の「トヨタ・プリウス」。今回の試乗会は富士スピードウェイのショートサーキットで行われた。 拡大
最終コーナーにはご覧の通り水がまかれており、ウエット路面でのグリップ性能が試せるようになっていた。
最終コーナーにはご覧の通り水がまかれており、ウエット路面でのグリップ性能が試せるようになっていた。 拡大
人工の圧雪路で雪上性能を試す。サマータイヤではやはり不安定だったが、実際の雪上ではもっと止まらないだろうし、発進も難しいはずだ。
人工の圧雪路で雪上性能を試す。サマータイヤではやはり不安定だったが、実際の雪上ではもっと止まらないだろうし、発進も難しいはずだ。 拡大

注目の新製品もチョイ乗り

この日はベクター4シーズンズ ハイブリッドに加えて、2017年2月に日本で発売予定の新製品、「イーグルF1アシメトリック3」を味見することもできた。

このイーグルF1アシメトリック3は、従来の「イーグルF1アシメトリック2」に代わるハイパフォーマンスタイヤで、グッドイヤーのラインナップでは新しいフラッグシップモデルに位置づけられる。そのターゲットはハイパフォーマンスカーだけでなく、プレミアムセダンやスポーツカーなど幅広く、高いグリップ性能に加えて、優れたコントロール性や快適性などを目指したという。

中でも重視したというのがウエット性能の向上で、その実現のために新たに「グリップブースターコンパウンド」を採用。これにより、ドライおよびウエット路面でのグリップ向上を図ったという。

試乗には、イーグルF1アシメトリック2とイーグルF1アシメトリック3が装着された「レクサスIS」が用意され、これで各性能を比較するというのだが、実質1ラップの走行で差がわかるのか不安だったが……。

まずは新しいアシメトリック3でウエットの最終コーナーへ。50km/hで突っ込むが、何事もなく思いどおりのラインでストレートに抜けることができた。次に同じ条件でアシメトリック2を履いた車両でコーナーに入ると……クルマは少し横滑りし焦ってしまった。試乗前に「差はわかりやすいはずですよ」と聞かされていたが、実際そのとおりだった。40km/hで行ったパイロンスラロームも3のほうがしっかりと食いつく感じ。総合的な評価をするにはあまりに短い試乗だったが、以前、一般道で試したイーグルF1アシメトリック2がグリップやコントロール性、そして、快適性のバランスがとても高かったことを考えると、このイーグルF1アシメトリック3にはさらに高い評価が与えられそうだ。今後新車への標準装着も増えてくるはずなので、あらためて試乗するのが楽しみである。

(文=生方 聡/写真=荒川正幸)
 

「イーグルF1アシメトリック3」は、「アシメトリック2」の後継を担うフラッグシップタイヤの新製品。2017年2月の発売が予定されている。
「イーグルF1アシメトリック3」は、「アシメトリック2」の後継を担うフラッグシップタイヤの新製品。2017年2月の発売が予定されている。 拡大
「イーグルF1アシメトリック3」の特徴を説明する、開発エンジニアのミカエル・シャッサン氏。
「イーグルF1アシメトリック3」の特徴を説明する、開発エンジニアのミカエル・シャッサン氏。 拡大
細かな凹凸のある路面にタイヤをより密着させるため、「イーグルF1アシメトリック3」では粘性レジンを用いた「グリップブースターコンパウンド」を採用。ドライ、ウエットの双方においてグリップ性能を高めている。
細かな凹凸のある路面にタイヤをより密着させるため、「イーグルF1アシメトリック3」では粘性レジンを用いた「グリップブースターコンパウンド」を採用。ドライ、ウエットの双方においてグリップ性能を高めている。 拡大
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