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第2回:王道と個性派の競演!
輸入車チョイ乗りリポート~300万から400万円編~

2017.02.21 JAIA輸入車試乗会2017
アウディA3スポーツバック 1.4 TFSI sport
アウディA3スポーツバック 1.4 TFSI sport拡大

300万円台のオススメインポートカーはこれだ! webCG編集部員が「アウディA3スポーツバック」と「フォルクスワーゲン・ザ・ビートル」「シトロエン・グランドC4ピカソ」「アバルト124スパイダー」の走りをリポートする。

 
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おそるべきスキのなさ
アウディA3スポーツバック 1.4 TFSI sport……329万円

「A3」は、日本で販売されるアウディの3割を占める売れっ子だ。このうち6割強が「スポーツバック」と呼ばれるハッチバック車で(セダンは4割弱)、そのハッチバックの8割が1.4リッターモデル。高性能版の「S3」を含め、より排気量の大きなモデルは2割にすぎない。つまり、今回の試乗車こそアウディで一番の人気者というわけだ。

乗り込んでみると、その理由がわかる。スマートなデザインのインテリアは、見ても触っても“いいもの感”にあふれ、装飾も上品。カーナビのマップを全画面表示できる多機能な液晶メーター(オプション)や、標準装備となる衝突被害軽減システム「アウディ プレセンス フロント」、「アダプティブクルーズコントロール」などのアイテムは、より上級のアウディ車と共通の満足感を与えてくれる。身長163cmの筆者の場合、運転するシートポジションのまま後席に移ると、ひざ前には17~18cmほどの空間ができる。つま先のスペースにも余裕があって、なかなか快適。フル乗車で380リッターの荷室にも文句はない。なるほど、ヤングファミリーにモテるわけだ。

走りの力強さも印象的だ。ターボ付きとはいえ、これが本当に1.4リッターなのかと驚かされる。カタログによれば、20.4kgmの最大トルクは、わずか1400rpmで発生。きびきび走れて燃費がよくて(JC08モードで19.5km/リッター)、おまけに自動車税も控えめとはスキがない。試乗車は、スポーツサスや18インチホイールなどがセットになった「S lineパッケージ」車だからか、コンフォートモードでも路面からの“コツコツ感”はつきまとう。が、家族会議でダメ出しされたら、16インチのエントリーモデル「A3スポーツバック 1.4 TFSI」を選ぶ手もある。価格は300万円を切る293万円だし……!

シュッとした見た目も好ましい。最近は、単体の個性が強すぎて街や道になじまないクルマも多いけれど、その点、A3は自宅のガレージに入れてみたくなる。案外これも、選ばれる決め手なのかもしれない。

(文=webCG 関/写真=峰 昌宏)

フォルクスワーゲン ザ・ビートル の中古車

ヤンチャな味付けにびっくり
フォルクスワーゲン・ザ・ビートル 2.0 Rライン……345万9000円

直前まで試乗していた「アウディTT」のドライブフィールに感激したまま「フォルクスワーゲン・ザ・ビートル2.0 Rライン」に乗り換えると、なんかいろいろと雑に感じた。TTと同じように、エンジンはパワーにあふれているけれど、足まわりはとにかくゴツゴツするし、DSGは、ギアが変わるたびにいちいちガクンガクンとなる。プラットフォームがちょっと古いのは知っていたけれど、そういうレベルではない。ヤンチャな味付けがされているのだと悟った。

ザ・ビートルは、本来はかわいらしいスタイリングを追求しなければいけないクルマだと思う。女性ユーザーの積極的獲得とか、製品として抱かされた任務はきっとそういうところのはずで、速いクルマなら、同じフォルクスワーゲンの車種に限っても、よく似たパワートレインの「ゴルフGTI」でも「ゴルフR」でもいろいろな選択肢がある。

その中で、あえてザ・ビートルの“速いヤツ”を選ぶ人にとっては、過剰な演出がたまらないのではないかと思う。走りのほかにも、ダッシュボードの3連メーターとか、必要かどうかは別にして、付いているとやっぱりかっこいい。しかも標準装備だ。

雑とか書いてしまったけれど、要はとても楽しく走れるクルマなのだ。「MINI」ではないのに、ゴーカートフィーリングを得ることができるし、ピリリと辛そうな「ハバネロオレンジメタリック」のボディーカラーが、キャラクターにとても合っている。

(文=webCG 藤沢/写真=峰 昌宏)

フォルクスワーゲン・ザ・ビートル 2.0 Rライン
フォルクスワーゲン・ザ・ビートル 2.0 Rライン拡大
 
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独特の室内空間に戸惑う
シトロエン・グランドC4ピカソ フィールBlueHDi……372万円

「シトロエン・グランドC4ピカソ」に乗り込むと、シフトセレクターの場所がさっぱりわからなかった。助手席のワタナベが「そこ、そこ」と指さしたのは、ハンドルの向こう側。そこには“じゃがりこ”くらいの棒が生えていて、付け根に「P」とか「R」とか書いてある。かの「シトロエンDS/ID」へのオマージュということで、この位置と形状にしたらしい。

フロントウィンドウはとても大きく、運転席の頭の上にまで広がっている。メーターパネルはフル液晶なんだけど、画面の半分以上にわたってきれいな風景写真が映し出されていて、速度とか、大事な情報はわりと端っこに表示されている。とにかく不思議なクルマだ。行ったことはないが、これがフランス流なのだろうか?

走りだすと、「ピロリン~ピロリン~」と心地よいサウンドが流れてきた。助手席のシートベルト締め忘れの警告音だった。考えてみれば、警告音といえども、嫌な音よりも心地よい音のほうがいいに決まっている。

2リッター直4ディーゼルエンジンは、最高出力150psとか、最大トルク37.7kgmという数字をそれほど感じさせず、ボロロロ~という音とともにのんびりと走る。遅いというか、“速くない”という感じがする。

変なことばかり書いてきたようだけど、ひとつもマイナスには感じることがなかった。グランドC4ピカソには最大で7人も乗れる。異国情緒あふれる室内に、家族や友人をたくさん乗せて、ボロロロ~とロングドライブに出掛けたら楽しいと思う。“牧歌的”というフレーズがよく似合うクルマだった。

(文=webCG 藤沢/写真=峰 昌宏)

シトロエン・グランドC4ピカソ フィールBlueHDi
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幸せなコラボレーション
アバルト124スパイダー……388万8000円

日本車とイタリア車のいいとこ取り。マニア心をくすぐる、夢のコラボモデルが「アバルト124スパイダー」である。イタリアでデザインし、イタリア製のエンジンを運んで、日本で組み立てる。最高じゃないですか?

「プント」や「595」など、最近のアバルト車に共通しているのは“古典的な愉しさ”が味わえることだ。124スパイダーにもそれがある。1.4リッターの“マルチエア”ターボエンジンは、低回転域でのトルクが細く、シフトをサボると加速をしくじる。MTで操る甲斐(かい)のある古き良きパワーユニットだ。エクステリアに目をやれば、ベースとなった「マツダ・ロードスター」とは、まるで違う。モダン・洗練をカタチにしたようなロードスターに対し、124スパイダーは60年代スポーツカー風。レトロを前面に押し出したデザインである。そしてハンドリング。足腰のしっかり感は、ロードスターを大きく上回る。乗り心地と運動性能のバランスを重視した、グランツーリズモ的な味付けだ。

広島生まれのサソリ? とか、アルファ・ロメオじゃなかったの? とか、もっと刺激を! とか、いろいろ意見はございましょう。でも、初代ロードスターのヒットに触発されて、「バルケッタ」なんてモデルを出しちゃったメーカーですよ、フィアットは。愛嬌(あいきょう)があって良かったけれど、あれも日本製だったらなぁ、なんて方もいらっしゃるのでは?

(文=webCG こんどー/写真=田村 弥)
 

アバルト124スパイダー
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