アウディS5クーペ(前編)

2017.08.10 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTや86/BRZ Raceで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回は新型「アウディS5クーペ」に試乗する。354psの3リッターV6ターボエンジンを積み、クワトロ4WDで路面をとらえる“完全無欠のアウディスポーツ”を、谷口はどう評価するのだろうか?

コーナリングはメチャクチャ速い

アウディS5クーペの試乗を終えた谷口信輝と、その様子を道路脇で見ていたスタッフTの会話が始まった。

スタッフT:谷口さん、この前、試乗した「メルセデス・ベンツE400 4MATICクーペ スポーツ」より、コーナリングスピードは2、3割速いように見えましたよ。
谷口信輝(以下、谷口):え? こっちのほうが速そう?
スタッフT:速そうでした。
谷口:うん、たしかにカーブはメチャクチャ速いですよ。すっごくよく曲がるし。
スタッフT:そういえば谷口さん、以前「アウディA4」に乗ったときは「運転がメチャクチャうまくなったように感じるはず」って言っていました。
谷口:かなり速いスピードでコーナーに進入してもグイグイ曲がっていきますね、S5も。タイヤのグリップ限界にはかなり近づいているんですが、そこを電子デバイスがすごくうまくコントロールして、グイグイ曲げていくんです。この先の高速コーナーでは、進入してからさらにハンドルを切り込むと少しタイヤが滑りそうになるけれど、危ない状態にはならない。電子デバイスは旋回を助けることしかしなくて、コーナリングの邪魔はしないんです。メチャクチャよく曲がりますよ。

これを聞いたスタッフTは谷口が電子デバイスについて言及したことが気になったらしく、続いてこんな質問を投げかけた。

スタッフT:それって、乗っていて楽しいんですか? それとも、自分で操っているというよりはクルマに曲がらされている感じですか?
谷口:最初の印象は、楽しいよね。だって、よく曲がるんだもん。ただね、気になるところもあったんですよ。いつも僕は、あのカーブの先でUターンするんですが、そのときまずアクセルを抜きます。それでゆっくり減速してからブレーキをかけるんですが、最初にアクセルを抜いただけではすぐに減速が始まらない。まるで、電子制御スロットルがすぐに戻らないか、すごく重いフライホイールがついているみたいな感じなんです。おかげで、僕は減速するつもりでもうアクセルを離しているのに、クルマがブーンって前に進もうとする。それが、僕にはちょっと納得できませんでした。

 
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アウディS5クーペ
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4705×1845×1365mm/ホイールベース:2675mm/車重:1680kg/駆動方式:4WD/エンジン:3リッターV6 DOHC 24バルブ ターボ/トランスミッション:8段AT/最高出力:354ps(260kW)/5400-6400rpm/最大トルク:500Nm(51.0kgm)/1370-4500rpm/タイヤ:(前)255/35R19 (後)255/35R19/価格:913万円
アウディS5クーペ
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4705×1845×1365mm/ホイールベース:2675mm/車重:1680kg/駆動方式:4WD/エンジン:3リッターV6 DOHC 24バルブ ターボ/トランスミッション:8段AT/最高出力:354ps(260kW)/5400-6400rpm/最大トルク:500Nm(51.0kgm)/1370-4500rpm/タイヤ:(前)255/35R19 (後)255/35R19/価格:913万円拡大
 
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