ロールス・ロイス、8代目となる新型「ファントム」を日本に導入

2018.01.22 自動車ニュース
「ロールス・ロイス・ファントム エクステンデッドホイールベース」
「ロールス・ロイス・ファントム エクステンデッドホイールベース」拡大

ロールス・ロイス・モーター・カーズは2018年1月22日、8代目となる新型「ファントム」を東京・上野の東京国立博物館で日本初公開した。

 
ロールス・ロイス、8代目となる新型「ファントム」を日本に導入の画像拡大
 
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ロールスの未来を担う新世代アーキテクチャーを採用

ファントムは、1925年に「シルヴァーゴースト」の後継モデルとして登場した、ロールス・ロイスの最上級モデルである。同一の車名を今日に受け継ぐものとしては、世界最古のモデルにあたり、日本の天皇家や英国王室をはじめ、世界各国の国家元首や実業家、著名なアーティストなどに愛顧されてきた。

今回の新型はその8代目のモデルにあたり、14年ぶりのフルモデルチェンジを経て2017年7月に英ロンドン・メイフェアで世界初公開された。ボディーサイズは全長×全幅×全高=5770×2020×1645mm、ホイールベースが3550mmという堂々としたもので、標準ボディーに加え、全長とホイールベースが220mm延長された「エクステンデッドホイールベース」も設定される。

クルマとしては、既存のモデルから車体設計、パワープラント、内外装デザインの全てが一新されており、特に車体には新開発の「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」が初めて採用された。このアーキテクチャーは、ロールス・ロイス専用のオールアルミ製スペースフレームで、従来モデル比で30%高いボディー剛性を実現。また四輪駆動のドライブトレインにも対応しており、「プロジェクト・カリナン」の市販版となる新型SUVを含め、今後登場するすべての新世代モデルに採用される予定となっている。

一方、パワープラントは最高出力571ps/5000rpm、最大トルク900Nm/1700-4000rpmを発生する6.75リッターV12ツインターボエンジンとトルコン式8段ATの組み合わせで、スムーズでレスポンシブな加速に加え、ロールス・ロイスにふさわしい静粛性も実現しているという。

足まわりについては、より大型のエアスプリングを備えた新開発のエアサスペンションを採用することで、従来モデルを上回る「マジック・カーペット・ライド」(魔法のじゅうたんのような乗り心地)を実現。リアアクスルに装備された後輪操舵機構も特徴として挙げられる。

目指したのは「世界で最も静粛なクルマ」

従来モデルと同様、新型ファントムでは快適な乗り心地に加え、合計で130kg以上の遮音材を施すなど、車内の静けさも徹底的に追求されている。

具体的には、ホワイトボディーに過去最大の鋳造アルミ製ジョイントや、高性能吸音素材を採用。路面からの騒音を遮断するため、フロアとバルクヘッドにはヘビーフォーム(発泡素材)とフェルト層を挟み込んだ2層式の合金製スキンを施している。また、ヘッドライナーやドアおよびトランク内部の空洞部分に高吸音素材の層を設けることで、遮音性を向上。分厚い二重ガラスや、車両全体を覆う厚さ6mmのつや出し処理も静粛性の向上に貢献している。

さらに、サプライヤーの協力のもと、サイレントシールを用いた同車専用のタイヤを開発。タイヤ内部に特殊な発泡体の層を設け、空洞部で発生する騒音を消し去るという仕組みで、タイヤ全体から発生する騒音を9dB減少させている。

これらの工夫や新技術の採用により、新型ファントムは従来モデルよりさらに車内空間の静粛性が向上。100km/h走行時の騒音レベルは約10%低減しているという。

「制作に8年を要した」というエクステリアデザインは、レーザー技術が用いられた新設計のヘッドランプや、ボディーワークと一体化された伝統の「パルテノングリル」、ルーフラインがトランクリッドにシームレスにつながるサイドビューが大きな特徴となっている。一方、贅(ぜい)を尽くしたインテリアについては、ダッシュボード上部が「ギャラリー」と呼ばれるビスポークのためのスペースとなっているのが新型の特徴。全幅にわたって設けられた強化ガラスの内側には、3Dプリントでデザインを施した金メッキのプレートや、ハンドメイドによる陶器製の絵などを飾ることができる。

価格はファントムが5460万円、「ファントム エクステンデッドホイールベース」が6540万円。日本でも事前注文の顧客に対する納車は開始されているが、これから注文した場合、スタンダードな仕様でも納車までに4カ月の時間を要するという。

(webCG) 
 

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