スマート・フォーツーのEVが新世代へ【フランクフルトショー2011】

2011.08.17 自動車ニュース webCG 編集部

【フランクフルトショー2011】スマート・フォーツーのEVが新世代へ

独ダイムラーは2011年8月16日、電気自動車(EV)である「スマート・フォーツー エレクトリックドライブ(ED)」の新型をフランクフルトショーに出展すると発表した。

2006年7月のロンドンモーターショーで初めて発表された「スマート・フォーツーED」は、2009年8月にベース車両やバッテリーなどを変更して第2世代へ進化。そしてこのたび、フランクフルトショーでお披露目されるのが第3世代の新型である。

先代型からの主要な変更点はパワートレインとなる。モーターは定格出力27ps、最高出力41psのものから、定格出力48ps、最高出力75psのものに置き換えられ、大幅にパワーアップ。トルクも12.2kgmから13.3kgmに向上した。その結果、最高速度は100km/hから120km/hに伸び、0-60km/h加速は従来の6.5秒から5秒に短縮されたという。
搭載されるリチウムイオンバッテリーも、サプライヤーをテスラ社からDeutsche Accumotive社に変更。通常走行では航続距離が140kmとなり、さらに急速充電もできるようになった。

LEDのデイタイムドライビングライトを備えて大きくなったラジエーターグリルや、ワイドになったドアシルなどが、従来型からの相違点。ボディカラーはガソリンやディーゼル車と同じものを選択できるが、ED専用色として新色のフレッシュグリーンが用意された。さらに、エレクトリックドライブデザインパッケージを選ぶことで、白いホイールに加え、グリーンのトリディオンセルやミラーキャップなど、グリーンのアクセントを所々に配した内外装も与えられる。

iPhoneとの連係機能も新しい。アプリを用いて、画面には車両情報などが表示させたり、公共の給電ステーションなどを案内したりすることができるという。
新型スマート・フォーツーEDの販売は2012年春から、30を超える国でスタートする予定だ。

(webCG 本諏訪)

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