第475回:スキーやスノボよりも楽しい!?
「SUBARUゲレンデタクシー」をリポート
2018.01.31
エディターから一言
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2014年より各地のスキー場で開催されている「SUBARUゲレンデタクシー」は、その名の通り、スキーヤーやスノーボーダーを、リフトに代わってスバルのSUVでリフト到着地点まで送り届けるというユーザー体験型イベントである。今回は、1月20日と21日の2日間、岩手・安比高原スキー場で行われた同イベントの模様をリポートする。
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豪快なドリフトも楽しめる
会場に用意された車両は、「スバルXV」「フォレスター」「アウトバック」というスバルSUVオールラインナップ。すべての車両には、THULE(スーリー)のキャリアとミシュランのスタッドレスタイヤ「X-ICE XI3」、そしてタクシーの行灯(あんどん)が装着されている。このタクシーをドライブするのは、ラリーストなど雪上ドライブに長(た)けたプロドライバーたちだ。
タクシーとはいっても、料金は無料。唯一の条件は、ゲレンデタクシーと共に写真を撮り、その画像をSNSにアップすればOKというもの。現場には、今どきの企画らしくSNS映えするポップなボードも多数用意されており、カップル、親子、グループで楽しそうに写真を撮っていた。
そしてなんと、安比の素晴らしい雪を前にして、ゲレンデタクシーには長蛇の列が。リフトを使えば、もっとたくさん滑れるのに……とも思うのだが、それだけゲレンデタクシーに皆、興味津々なのだ。その関心度の高さゆえか、通常、上りの片道コースとなる同乗を、ゴール地点で降車せずに往復のドライブを希望する人も多いのだとか。
実際、取材中にも、スキー板やボードをスタート地点に残したまま乗車する人が多く見受けられ、これを受けてドライバーもサービス精神を大いに発揮。豪快に斜面を駆け上がる上りに加え、下りでは、派手に雪を蹴散らすドリフト走行で乗客を楽しませていた。
まるでジェットコースターのよう
さて、このゲレンデタクシー、乗客にとってはどんな体験だったのか? 降車してきた20代後半の子連れのパパに感想を伺うと、「クルマが激しい勢いでゲレンデを上っていくのが、すごく楽しかった!」とのこと。子どもたちも喜んでいたけれど、一番興奮しているのは、どう見てもパパだった。その後、私も同乗してみたのだが、サスペンションがフルバンプする勢いで豪快に駆け上がる上りは、まるで雪上のジェットコースターのよう。先ほどのパパさんの興奮も理解できる。
ゲレンデタクシーの終了後には、「WRX STI」を使ったデモランが実施された。当日は、全日本ラリー選手権等で活躍する鎌田卓麻選手がステアリングを握り、まるで雪上をスキーでも楽しむようにWRX STIをコントロール。観客たちを大いに沸かせる。
リフトに乗るより何倍も楽しく、適度に刺激的なゲレンデタクシーは、今シーズンは、あと2カ所で開催予定。スケジュールは、2月3日(土)~4日(日)に長野・栂池高原スキー場、2月17日(土)~18日(日)に新潟・苗場スキー場となっている。ぜひウインタースポーツの合間に、同乗試乗を楽しんでみてはいかがだろうか。なお、苗場スキー場では、特設コースでテストドライブできる雪上試乗会も開催予定とのこと。こちらは事前申し込みによる抽選となるので、ご注意を。
(文=大音安弘/写真=大音安弘、スバル/編集=近藤 俊)