第499回:ドイツが生んだハイパフォーマンスタイヤ
「コンチネンタル・スポーツコンタクト6」の実力を試す

2018.05.02 エディターから一言
「コンチネンタル・スポーツコンタクト6」を装着した、webCGスタッフ所有の「ポルシェ・ケイマンGT4」。
「コンチネンタル・スポーツコンタクト6」を装着した、webCGスタッフ所有の「ポルシェ・ケイマンGT4」。拡大

世界に冠たる自動車大国、ドイツのタイヤブランドといえばコンチネンタルである。ヨーロッパ車を中心に、多くのモデルに純正装着される“知る人ぞ知る”ブランドの実力を、ハイパフォーマンスタイヤ「スポーツコンタクト6」で確かめた。

「スポーツコンタクト6」は、ハンドリングに対する正確な応答性や、高い高速安定性能を特徴とする高性能タイヤとして、2015年9月にデビュー。日本では2016年3月に発売された。
「スポーツコンタクト6」は、ハンドリングに対する正確な応答性や、高い高速安定性能を特徴とする高性能タイヤとして、2015年9月にデビュー。日本では2016年3月に発売された。拡大
サイズバリエーションは225/35ZR19から335/30ZR23までの全53種類。日本車では、「ホンダ・シビック タイプR」に純正装着されている。
サイズバリエーションは225/35ZR19から335/30ZR23までの全53種類。日本車では、「ホンダ・シビック タイプR」に純正装着されている。拡大
公道での試走を通し、「コンチネンタル・スポーツコンタクト6」の実力を試す筆者。
公道での試走を通し、「コンチネンタル・スポーツコンタクト6」の実力を試す筆者。拡大

「安ければいい」という風潮にもの申す

『webCG』をご覧になっている方が“そこ”に当てはまるとは、もちろん到底思えない。が、世間一般には「サイズさえ合えば、そして価格さえ安ければ、タイヤなんて何でもいい!」と考える人が、少なからず存在しているようだ。

しかも、どうやらそうした人の割合は、時間の経過と共に増加しつつある印象。実際、155/70R13といったベーシックなサイズであれば、今や1000円台(!)という驚きの値付けがされたアイテム(もちろん新品)が、たやすく見つかるという状況だ。

しかし、そうした“激安タイヤ”にちゅうちょなく手を出す人にぜひとも理解してほしいのは、開発や生産現場を取材してきた自身の経験からすれば、タイヤというのは「極端に安く作れるはずなどない」という結論である。

あるいは、ゴムやスチールなどの素材を機械に投入すれば、あとは自動化された工程を経て「一丁上がり!」となると思っている人も居るかもしれないが、さにあらず。実は、現在でも生産の多くの工程を人手に頼っていると同時に、そもそも膨大なサイズに対応する必要があることから、極端なまでの“少量多品種”にならざるを得ないのがタイヤというものの宿命。加えて、生産に至る以前の理想的なゴムやトレッドパターンの開発にも莫大(ばくだい)な時間や資金が必要不可欠……となれば、それなりのコストが掛かるのが当然なのは、自明であるはずなのだ。

しかも、そんなタイヤがまさに「命を乗せている」と知れば、4本買っても1万円でお釣りが来るようなアイテムに、とても全幅の信頼を置くことなどできない。そんな意見に同意をしてくれる人は、きっと多いと信じたい。

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