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第24回:教えて! ヤマダ先生

2018.05.09 バイパーほったの ヘビの毒にやられまして 堀田 剛資
過日、さるイベントに参加するために訪れた富士スピードウェイにて。ここに来たら、webCG関係者はここで記念撮影しないとねえ。
過日、さるイベントに参加するために訪れた富士スピードウェイにて。ここに来たら、webCG関係者はここで記念撮影しないとねえ。拡大

すべては「どうせなら、ほった氏のバイパーで行かない?」のヒトコトで始まった……。『webCG』でもおなじみのモータージャーナリスト、山田弘樹氏が、取材先までのアシとして「ダッジ・バイパー」に試乗。ぽんこつリポーター(webCGほった)では気付けなかった、このクルマの魅力(?)を語る。

冬の間に干上がってしまったバッテリーの交換も兼ねて(実際にはバッテリー液の補充だけで済んだ)、この3月に定期点検に出した「トライアンフ・サンダーバードスポーツ」。いろいろな部分が、すっかり若返って帰ってきた。
冬の間に干上がってしまったバッテリーの交換も兼ねて(実際にはバッテリー液の補充だけで済んだ)、この3月に定期点検に出した「トライアンフ・サンダーバードスポーツ」。いろいろな部分が、すっかり若返って帰ってきた。拡大
動かすたびにじんわりガソリンが染み出したフューエルコックも新品に交換。うーん、いい。実にいい。新品の金属部品って、見ているだけですがすがしい気分になりませんか?
動かすたびにじんわりガソリンが染み出したフューエルコックも新品に交換。うーん、いい。実にいい。新品の金属部品って、見ているだけですがすがしい気分になりませんか?拡大
すがすがしい気分そのままに、いつもお世話になっている武蔵境通りのスターバックスに来店。ここのところ週末が忙しかったこともあり、久々の訪問であるが……。
すがすがしい気分そのままに、いつもお世話になっている武蔵境通りのスターバックスに来店。ここのところ週末が忙しかったこともあり、久々の訪問であるが……。拡大
店頭になにやら不穏な看板を発見。これは、記事製作のために長時間店に居座る記者への対策か? でも、その分たくさん飲食してたじゃん。大目に見てよ! ……など言ってもしょうがない。今後、こちらのスタバへは基本的にバイクで来よう。
店頭になにやら不穏な看板を発見。これは、記事製作のために長時間店に居座る記者への対策か? でも、その分たくさん飲食してたじゃん。大目に見てよ! ……など言ってもしょうがない。今後、こちらのスタバへは基本的にバイクで来よう。拡大

長く乗っててもクルマは飽きない

これはバイパーに限った話ではなくて、前に乗っていたミニも、バイクのトライアンフ号でもそうなのだけれど、ジドーシャというのは何年乗っていても、ふとしたきっかけで新しい発見があったりする。

車検をはじめとした定期点検の後の、操作感の変化なんかは最たる例。足腰やドライブトレインがしゃきっとしたクルマを走らせていると、「ああ、新車時のこのクルマって、こんな感じだったのかも」なんてタイムスリップした気分に浸れる。なにせ新車を買ったことがないのでね。

普段とは違う道を、違うペースで走るのも発見のきっかけになることが多い。過日、奥多摩周遊道路を助手席で居眠りする御仁を起こさぬようにしてドライブしたのは、非常に良い経験になった。

これらと並んで新しい発見が得られるのが、誰かと話をすること、人の運転を観察することである。

今回、普段はほとんどバイパーに人を乗せない記者が、ひょんなことからそのハンドルを人に預けることになった。それも、『webCG』でもおなじみの実践派モータージャーナリスト、山田弘樹氏にである。東京・世田谷-神奈川・観音崎間の珍道中で交わされた会話は示唆の宝庫で、かつて記者が記した“なんちゃって試乗記”(前編後編)よりよっぽど有意義だった。私的に記録をとどめる意味でも、その内容をここに記しておこうと思う。

……何が言いたいかというと、「一通りトラブルが解消して、連載のネタが切れました。益荒男(ますらお)2人のもっさい会話で、お茶を濁させてください」ということである。今回もまた、大洋のごとく広い心でお付き合いください。

ダッジ の中古車

寝覚めのひと吠えがうるさすぎる

事の発端は、某タイヤメーカーが催した試走会である(当該記事その1その2)。その取材と原稿の執筆を先述の山田氏に依頼したのだが、会場が郊外だったこともあり、「せっかくだし、ほった氏のバイパーで行こうよ」と相成ったのだ。

最近ハマっている鮎川哲也風に言うと、さて事件の開幕は、その日の朝六時半に、バイパーの寝覚めのひと吠(ぼ)えがけたたましく鳴ることによって告げられた。

山田氏(以下、山田):(デンワにて)いまどこ?

ほった:ご近所です。大通りから見て1本手前の裏路地に潜んでおります。

山田:見つけた、見つけた。
……うーわ。これはヒドい。これはないよほった君。自動車業界が一丸になってクリーンな未来を模索しているときに、こんな反社会的なクルマに乗ってちゃダメだよ。

ほった:(山田氏のガレージを見つつ)……山田さん、「同じ穴の狢(むじな)」って言葉、知ってます?

山田:うーん。エンジン音のせいでほった君がナニ言ってるか聞こえないなあ。

ほった:聞こえないんじゃしょうがないですね。……観音崎まで運転します?

山田:もちろん。

ほった:聞こえてんじゃねーかよ。

山田:やれやれ。そんな細かい事を気にしているようでは、まだまだビッグにはなれんよ。そんなことより、早く運転席を代わってくれたまえ。……ふむふむ。このクルマ、ステアリングはチルトしかないのか。ドラポジを合わせると、体育座りみたいな姿勢になるんだけど。

ほった:そういう「俺アシ長いんだよね」アピールは間に合ってますんで。ホントに気になるようでしたら、そのダイヤルをぐりぐり回してみてください。ペダル位置がどんどん引っ込んでいきますから。
とにかく、早くこの閑静な住宅街から脱出しましょう。爆音ゆえ、ご近所からクレームが来ます。

山田:そうだね。テロかなにかと間違われる前に退散しよう。

お出かけ前に、環八沿いのガソリンスタンドで給油。ちなみに、最近の給油ごとの平均燃費は、4.45km/リッター、3.92km/リッター、4.48km/リッターといったところ。意外と悪くない……と思ってしまうのは、記者がいろいろ毒されてきた証拠だろう。
お出かけ前に、環八沿いのガソリンスタンドで給油。ちなみに、最近の給油ごとの平均燃費は、4.45km/リッター、3.92km/リッター、4.48km/リッターといったところ。意外と悪くない……と思ってしまうのは、記者がいろいろ毒されてきた証拠だろう。拡大
最近購入したという、山田弘樹氏の「ポルシェ911」と記念撮影。993型ということは、最後の油冷ポルシェですね。うーん、シブい。
最近購入したという、山田弘樹氏の「ポルシェ911」と記念撮影。993型ということは、最後の油冷ポルシェですね。うーん、シブい。拡大
余談だが、記者が一番好きなポルシェは993型の「911GT2」。今日に続くトップグレード、GT2の元祖にして、ホントにレース前提で造られた唯一のGT2で、しかも唯一の油冷のGT2という、麻雀でいうと九蓮宝燈みたいなクルマである。
余談だが、記者が一番好きなポルシェは993型の「911GT2」。今日に続くトップグレード、GT2の元祖にして、ホントにレース前提で造られた唯一のGT2で、しかも唯一の油冷のGT2という、麻雀でいうと九蓮宝燈みたいなクルマである。拡大
わがバイパーのABCペダルと、ペダルの前後位置を調整するダイヤル(ピンボケで申し訳ない)。
わがバイパーのABCペダルと、ペダルの前後位置を調整するダイヤル(ピンボケで申し訳ない)。拡大

加速に優しさを感じる

山田:このクルマ、走りだしちゃうと意外に静かだね。アイドリングはあんなにドスが利いてるのに。

ほった:窓を開けるとそこそこ爆音ですよ。

山田:ホントだ。

ほった:自分に優しく、まわりに厳しくがモットーです。

山田:根性ひん曲がってるなあ(笑)。それと、マニュアル車なのにギアが何速に入ってるか分からなくなる。

ほった:スキップシフトが利いたり利かなかったりしてドライバーを惑わせますし、何速に入ってても、取りあえず走れちゃいますからね。運転しづらいですか?

山田:そんなことないよ。こんなぶっといタイヤ履いているのに、思っていたほどワダチにアシを取られないし。(サスペンションが)ちゃんと動いている証拠だね。ハンドルも軽くて、切るとノーズがクックッて動く。クルマの動きは素直だよ。運転してみるとすごくコンパクトに感じる。

ほった:降りるとギョッとしますよ。「こんなイカツいクルマ運転してたのかよ!」って。

山田:そうかも(笑)。……もう高速の入り口だけど、加速しちゃっていい?

ほった:もちろんです。フル加速時はスキップシフトは機能しないので、遠慮なくやっちゃってください。

山田:じゃあ、遠慮なくガバチョ。

ほった:……コレはわれながら、変な汗と笑い(奇声)が出ちゃいますな。

山田:普段から運転してる自分のクルマなのに、助手席で笑いが出ちゃうってすごいコトだよ。ほった氏ももっと踏まなきゃ! もったいない。

ほった:そんで中央道あたりでスピード違反で逮捕されるんですね。分かります。

山田:「チャレンジャー」なんかに負けてちゃだめだよ!

ほった:ヘンなことあおらないでください。そんなことより、どうでしょ? パワーがドライブトレインのあちこちから逃げている感じとかしません?

山田:そんなことないよ。といっても、初代バイパーの完調状態なんて知らないから、ナンとも言えないけど。

ほった:山田さん、前に「昔、某編集部が借りてたバイパーに乗ったことがある!」って言ってませんでしたっけ?

山田:「そんな昔のことは覚えていないな」

ほった:……見たことあるんですか? その映画。

山田:いんや、ない。
それよりこのクルマ、加速の仕方が優しいね。いまどきのターボ車みたいに、いきなりガーンってシートに打ち付けられるんじゃなくて、ふわんふわんの特大ベッドに背中から受け止められるような、そんな感じでシートに押し付けられる。“根は優しくて力持ち”だ。やっぱり大排気量NAはこうでないと。

ほった:最近のクルマには、あんまりない感じですよね。

山田:確かに。

さて、本来であればこの欄外には、本文に沿った写真を載せるところなのだが、わがマイカーの写真なんて当連載でいくらでも掲載済みなので、面白くもなんともない。今回は趣向を変えて、絶賛絶版中の「ダッジ・バイパー」にまつわる最新情報をお届けしよう。こちらは、かつてバイパーが生産されていたコナーアベニューの組立工場。なぜか「Conner Center」なる施設名の看板が……。
さて、本来であればこの欄外には、本文に沿った写真を載せるところなのだが、わがマイカーの写真なんて当連載でいくらでも掲載済みなので、面白くもなんともない。今回は趣向を変えて、絶賛絶版中の「ダッジ・バイパー」にまつわる最新情報をお届けしよう。こちらは、かつてバイパーが生産されていたコナーアベニューの組立工場。なぜか「Conner Center」なる施設名の看板が……。拡大
実はこちらの元工場、歴史的なクライスラー車やコンセプトカーを収蔵する展示施設に生まれ変わるのだ。
実はこちらの元工場、歴史的なクライスラー車やコンセプトカーを収蔵する展示施設に生まれ変わるのだ。拡大
施設内には、もちろんわれらが「バイパー」も展示される。こちらの写真、手前に写るのは初代バイパーの原型となったコンセプトカー。奥に映る赤い車両は、この工場で最後に生産された個体である。
施設内には、もちろんわれらが「バイパー」も展示される。こちらの写真、手前に写るのは初代バイパーの原型となったコンセプトカー。奥に映る赤い車両は、この工場で最後に生産された個体である。拡大
今回の計画について発表する、元コナーアベニュー組立工場スタッフのマイク・トニエット氏(左)とFCAのクリストファー・トファム氏(右)。この施設は歴史的な車両の収蔵のほか、ミーティングスペースとしても使われる予定だ。
今回の計画について発表する、元コナーアベニュー組立工場スタッフのマイク・トニエット氏(左)とFCAのクリストファー・トファム氏(右)。この施設は歴史的な車両の収蔵のほか、ミーティングスペースとしても使われる予定だ。拡大

オープンは2018年の第2四半期を予定(というか、本稿を編集しているのが4月19日なので、ひょっとしたらもうオープンしているかも)。ただ、資料に「for internal use initially」とあったので、当初は社内利用のみに限られるようだ。


	オープンは2018年の第2四半期を予定(というか、本稿を編集しているのが4月19日なので、ひょっとしたらもうオープンしているかも)。ただ、資料に「for internal use initially」とあったので、当初は社内利用のみに限られるようだ。
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なんだかんだで“18年落ち”ですから

山田:今、4速で1800rpmくらいなんだけど、これでももうトルクは「何が起きても十分!」って感じだね。このクルマは3、4、5速だとアイドリング+αで勝手に加速してっちゃうけど、6速だけがすごくハイギアードで、離れてる。

ほった:アイツは下の子と仲が悪いんですよ。

山田:ただのオーバードライブでしょ。

ほった:そうとも言います。……気を付けてくださいね。こやつ、このくらいの速度で6速だと、「ほな減速」ってアクセル抜いても全然エンブレ利かないですから。6速でもアイドリングで加速します。

山田:うーわ。まじかよ(笑)。それと、この車速域で6速だとエンジンの回転数が低くなりすぎる。クルマの健康を考えると5速で走りたくなる。

ほった:そうですね。自分はけっこう6速を使う方なんですけど、それでもやっぱり、低回転域では負荷をかけないように気を使います。ダウンシフトしなくてもいいような上り坂でも、5速に落としてちゃんと踏むとか。その方が、エンジンもすっきり気持ちよさそうなんで。

山田:やっぱり気を使うんだね。

ほった:なんだかんだでジジイでポンコツですから。そういえば、山田さんも「ハチロク」と油冷ポルシェのオーナーですけど、なにかアドバイスありませんか?

山田:ではポンコツ仲間同士ひとつアドバイスを。……うーん。まず停車時にはトランスミッションをニュートラルにすることかな。クラッチ切ってるだけだと熱を持っちゃうから。あとは“据え切り”厳禁。このコはSタイヤを履いているけど、タイヤをいたわるうえでも足まわりをいたわるうえでも、ハンドルを動かすときはちょっとでもクルマを前後させたほうがいいよ。

ほった:関節に来るお年頃ですもんね。

山田:人もクルマもね。

施設名称も心機一転「Conner Center」に改称。ただ、極めて私的な要望だけど、この赤い「HOME OF VIPER」の看板は外さないでほしい。
施設名称も心機一転「Conner Center」に改称。ただ、極めて私的な要望だけど、この赤い「HOME OF VIPER」の看板は外さないでほしい。拡大
ちなみに、当該施設の改修を機に、「バイパー」にまつわる1800点以上の品々がチャリティーオークションに出展された。
ちなみに、当該施設の改修を機に、「バイパー」にまつわる1800点以上の品々がチャリティーオークションに出展された。拡大
誰のものかは分からないが、一面にサインが書かれたフロントカウル。前回紹介したとおり、日本ではこれ1枚交換するだけで300万円するそうな。オークションではいくらで落札されたのかな?
誰のものかは分からないが、一面にサインが書かれたフロントカウル。前回紹介したとおり、日本ではこれ1枚交換するだけで300万円するそうな。オークションではいくらで落札されたのかな?拡大
オークションといえば、2017年に生産された“最後の「バイパー」”が、チャリティーオークションに出品されるのだとか。しかも、こちらも限定3300台のうちの“最後の1台”となる「チャレンジャーSRTデーモン」との2台セットで。2台合わせて馬力は1485hp! ああ、札束が空から降ってこねえかなあ……。
オークションといえば、2017年に生産された“最後の「バイパー」”が、チャリティーオークションに出品されるのだとか。しかも、こちらも限定3300台のうちの“最後の1台”となる「チャレンジャーSRTデーモン」との2台セットで。2台合わせて馬力は1485hp! ああ、札束が空から降ってこねえかなあ……。拡大

ボディーとアシに整合性が取れている

山田:あと、これは事故回避とかスムーズな運転にもつながるんだけど、もう少し遠くまで視野を広げて、見るともナシに見る感じで運転することかな。とっさの急ブレーキや急ハンドルを避けられれば、それだけシャシーへの負担も減らせるから。

ほった:ちょっとした軽い事故でも、そろそろ交換部品が怪しくなるお年頃ですしね。

山田:別に、新しいクルマならどんどんブツけていいってわけでもないんだけど。

ほった:心得ました。キモに銘じておきます。……冷静に考えたら、「肝に銘じる」ってなかなかにグロい表現ですよね。

山田:君は本当に、変なところで想像力豊かな男だねえ。それより、助手席に乗った感じはどう? 自分のクルマの助手席に乗るなんて、なかなかない体験なんじゃないの?

ほった:そりゃもう、ワタナベ女史の運転を助手席で体験したとき以来ですわ。

山田:で、どんなカンジ?

ほった:まあギシギシうるさい! ボディーパネルに応力はかからないから大丈夫って、頭では分かっていても恐怖ですね。なんというか、「俺って普段、こんなクルマ乗ってるのか……」って笑えてくる。

山田:なるほどね~(笑)。でも、この怖さでバランスが取れてるところもあるよね。例えば今の「コルベット」なんかだと、ボディーはカチっとしているのにアシが柔らかくて、なーんかアメ車のスポーツカーらしくないというか、整合性が取れていないというか、そんな気がしちゃう。このバイパーはボディーがギシギシいって怖いから、アシもこのくらい柔らかくていい。そして、そこがちょうどキモチイイ。

交換部品が怪しい……といえば、過日ついにやられた。某洗車屋さんで、キーを破壊されたのだ。車体部品ではないけれど、バイパーのキーは交換が面倒くさいアイテムの筆頭として知られている。
交換部品が怪しい……といえば、過日ついにやられた。某洗車屋さんで、キーを破壊されたのだ。車体部品ではないけれど、バイパーのキーは交換が面倒くさいアイテムの筆頭として知られている。拡大
瞬間接着剤で修復・乾燥中のキー。供給が怪しい高額商品のクセに壊れやすいことから、オーナー間で不満のタネとなっているこのアイテム。実は記者のもとに来た段階で、すでに破壊された痕跡があった。普段使い用に、スペアキー作ろうかな?
瞬間接着剤で修復・乾燥中のキー。供給が怪しい高額商品のクセに壊れやすいことから、オーナー間で不満のタネとなっているこのアイテム。実は記者のもとに来た段階で、すでに破壊された痕跡があった。普段使い用に、スペアキー作ろうかな?拡大
「バイパー」はフレームの上にエンジンなどの各モジュールを載せ、最後に樹脂製のボディーパネルをかぶせる車体構造をしている。こちらの図は3代目バイパーのイラストだが、初代でもこの構造はまったく一緒だ。
「バイパー」はフレームの上にエンジンなどの各モジュールを載せ、最後に樹脂製のボディーパネルをかぶせる車体構造をしている。こちらの図は3代目バイパーのイラストだが、初代でもこの構造はまったく一緒だ。拡大
ボディーパネルに応力がかからない「バイパー」では、こんなことも可能。写真はパネル装着前のバイパーを、工場のスタッフが“自走”で運んでいる様子。モノコックボディーのクルマでは考えられない光景である。
ボディーパネルに応力がかからない「バイパー」では、こんなことも可能。写真はパネル装着前のバイパーを、工場のスタッフが“自走”で運んでいる様子。モノコックボディーのクルマでは考えられない光景である。拡大

いろいろな言葉で表現したくなる

山田:MTも、癖はあるけどすぐに慣れるし、ハンドルは素直だし。ナリは『マッドマックス』の劇中車みたいにアレな感じだけど、慣れれば意外と気のおけないヤツでしょう。
……んでも、どう? 他の人が自分のクルマをスイスイ走らせていると、カノジョを取られちゃったみたいな感じしない?

ほった:ああー。うーん。……このクルマに関しては全然ナイですね。そもそもバイパーって「彼女」って感じがまったくしないじゃないですか。なんというか、相棒とか男友達というか。

山田:分かる! クラスにいた“いいヤツ”だよね。

ほった:そうそう(笑)。男子から人望がある、男子に頼られる系の。それと、これは自分が元ミニオーナーだから思うのかもしれませんが、このクルマって「ローバー・ミニ」に似てませんか? そこらじゅうがギシギシいう感じとか、OHVのにぎやかなフィールとか。

山田:分かる! 分かるね! プッシュロッドが一生懸命動いている感じとか、なんだかすごく動物っぽいんだよ。だから、普通にダラ~っと走っているだけでもキモチイイ。猛烈っていうより、力強いって言った方がしっくりくる加速もそうだけど、このクルマは癒やされるよ。癒やしのアメ車だ。

ほった:それ、いいですね。アメ車は癒やしだ。

山田:うん。癒やしだ。昔は本とかで、いろんな人がバイパーのことを「コスパがいい!」ってホメてたけど、僕はこのクルマは、そんな風にほかと比べなくてもいい気がするなあ。血統書なんてなくてもかわいい、ペットみたいなもんだ。

ほった:ペットですか。まあ、イヌネコというよりヒグマの類いではありますが。

山田:ヘビですらないのか(笑)。確かに、食費含めお金かかりそうだし。……そういえば、そろそろだったね。

ほった:何がですか?

山田:自動車税。

ほった:その話はやめましょう。

(語り=山田弘樹/文とまとめ=webCG ほった/写真=webCG)

『webCG』でもおなじみのモータージャーナリスト・山田弘樹さん。
『webCG』でもおなじみのモータージャーナリスト・山田弘樹さん。拡大
誰を乗せても「……何かヘン」と言われる「バイパー」のシフト&クラッチだが、さすがはモータージャーナリスト。山田氏はものの5分もすると「~♪」とスムーズに操作するようになっていた。
誰を乗せても「……何かヘン」と言われる「バイパー」のシフト&クラッチだが、さすがはモータージャーナリスト。山田氏はものの5分もすると「~♪」とスムーズに操作するようになっていた。拡大
初代「バイパー」に搭載されたV10 OHVエンジン。驚くほどスッキリした外見は、ヘッドにカムシャフトがないOHVならでは。過給機や筒内直接噴射装置はもちろん、当時は可変バルブ機構も装備されていなかった。
初代「バイパー」に搭載されたV10 OHVエンジン。驚くほどスッキリした外見は、ヘッドにカムシャフトがないOHVならでは。過給機や筒内直接噴射装置はもちろん、当時は可変バルブ機構も装備されていなかった。拡大
余談ですが、この記事を書き始めたのは3月21日……東京に今年最後の雪が降った日でした。まさか制作にひと月半もかかるとは……。もう少し効率的にやらねばと、反省した次第です。
余談ですが、この記事を書き始めたのは3月21日……東京に今年最後の雪が降った日でした。まさか制作にひと月半もかかるとは……。もう少し効率的にやらねばと、反省した次第です。拡大
堀田 剛資

堀田 剛資

猫とバイクと文庫本、そして東京多摩地区をこよなく愛するwebCG編集者。好きな言葉は反骨、嫌いな言葉は権威主義。今日もダッジとトライアンフで、奥多摩かいわいをお散歩する。

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