サイバーがサイバーたるゆえん
2018年のサイバーナビ「902シリーズ」はこれまでの「901シリーズ」に、スマートフォン(以下スマホ)との連携を大幅に強化して使い勝手を高めたモデルで、これが最大のセリングポイント。しかしスマホ連携を解説する前に、サイバーナビはなぜサイバーなのか、その本質的な部分から解説したい。
サイバーナビの誕生は1997年、以来優れた測位性能、それを生かした正確無比な案内性能、さらには通信をいち早く採り入れてリアルタイムな渋滞情報を取得、昨今は安全運転支援にも役立てるなど、常に他をリードする存在であり続けている。ここ10年ほどはAV性能も強化、カー、ホームで長年培った音響技術の投入はサイバーナビに新しい魅力を与えた。
2016年に新しく生まれ変わった900シリーズでは通信技術をフル活用、さまざまな周辺データを考慮に入れて各ユーザーに合わせてくれる。これが「スーパールート探索」と呼ばれる機能で、サイバーナビでは現在地から目的地までのルート周辺情報など、長年蓄積された膨大なデータをすべて加味して真に早く到着できるルートを提示するだけでなく、料金が高くても早く着けるルート、時間は多少かかっても安いルートを同時に表示、ドライバーに選択の幅を持たせている。料金計算にはETCの利用日や時間帯まで考慮するという徹底ぶりだ。これらは数多くの秀でた機能のあくまで一部。サーバーを活用することで、音声による検索は認識率をアップ。刻々と状況の変わる駐車場の検索ではリアルタイム性の高い満空情報を提供することができる。
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【スマホ連携】
新開発アプリに加えてLINEからも目的地設定
902シリーズで最も大きく変わったのがスマホ/PC連携である。検索に関して新境地を開いたといえるほどスマホ利用の一層の拡大は 902シリーズの使いやすさに貢献した。その肝となるアプリが「MapFanAssist」である。スマホで行きたい場所を検索してナビにブックマークしたり、直接目的地送信させるというだけでなく、事前に詳細なドライブプランを立てたり、広い駐車場にクルマを止めた際、場所がわからなくなってしまうことはよくあるが、こうした際にもクルマを止めた位置と今いる自分の位置が即座にわかる案内機能もある。つまり、これまでは検索した結果をナビに転送するだけだったり、ナビの近くにいないと送信できなかったりしたが、スマホ側でできる機能がより充実し、ナビの近くにいなくてもいつでもどこでも思いついた時にナビと連携できるというのが、902シリーズ・サイバーナビの特徴である。
もうひとつ注目すべきは、人気のSNSアプリ「LINE」をカーナビの設定に利用できるようにしたことである。LINEでトークしながら行きたい場所が決まった場合、LINEからダイレクトにサイバーナビに行きたい場所の情報を送ることができるのだ。多くの人が利用するLINEのトーク画面からナビの目的地設定ができるとなれば、便利に利用する人は多いだろう。
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【拡張性】
MAユニットがサイバー活躍の場を広げる
サイバーナビ902シリーズは8V型、7V型ワイド、7V型まで、すべてのモデルにマルチドライブアシストユニット(以下MAユニット)の同梱モデルが用意される。MAユニットには前方カメラが付き、ドライブレコーダーとして機能するだけでなく、前方車両との距離を測ることで接近警告や誤発進警告、右折時のつられ発進警告など安全面のサポートが強化される。また、衝撃センサーも内蔵しているので駐車時の車上荒らし対策や、万が一のアクシデント時などさまざまな不測のシーンでも力を発揮する。優れた基本性能を支える通信モジュールも同梱されるのでサイバーナビの能力をフルに享受したい人にはMAユニット付きモデルの選択は必須だろう。
【音楽再生】
音質をさらに極めたければ「サイバーナビ Xシリーズ」
オーディオ面で昨年モデルと変わるところはないが、そもそもすでに高音質。ハイレゾへの対応はもちろんのことCDや圧縮音源に対しても高音質化する手法を採用。使用するパーツも高級カーオーディオ・クラスなのだが今回、より高音質を追求した「サイバーナビ Xシリーズ」というモデルも新設定された。上記サイバーナビの内容に加えて、パイオニアがカーオーディオのハイエンドシリーズ「カロッツェリアX」等で培った音響技術を惜しみなく投入したもの。一部にはハイエンドホームオーディオの開発思想も盛り込まれている。
具体的には、銅メッキされたシャシーやパーツを使うことで、音質に影響を及ぼすオーディオ回路へのノイズ混入を極限まで抑え込んでいる。また、OFCの高音質ケーブルやハイエンドオーディオ用オペアンプ、専用コンデンサーなどの採用と相まってこれまでにない高音質を実現するという。外観でも操作部の一部にローズゴールドのキーを配置、他のハードキーもピアノブラックとするなどして“普通の”サイバーナビとの差別化を図る。ただし、横幅180mmの2DINサイズ・7V型のみというのは少々残念。
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webCG 編集部
1962年創刊の自動車専門誌『CAR GRAPHIC』のインターネットサイトとして、1998年6月にオープンした『webCG』。ニューモデル情報はもちろん、プロフェッショナルによる試乗記やクルマにまつわる読み物など、クルマ好きに向けて日々情報を発信中です。
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