スズキ、新型「ジムニー/ジムニーシエラ」を発売

2018.07.05 自動車ニュース
「スズキ・ジムニーXC」
「スズキ・ジムニーXC」拡大

スズキは2018年7月5日、4代目となる新型「ジムニー」および新型「ジムニーシエラ」を発表。同日販売を開始した。

「ジムニーXC」のリアビュー。
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横基調のインテリアデザインは、無骨なイメージの演出だけでなく、クルマの向きや傾きなどを把握する上でも役立つ。写真は「ジムニーXC」のインストゥルメントパネルまわり。
横基調のインテリアデザインは、無骨なイメージの演出だけでなく、クルマの向きや傾きなどを把握する上でも役立つ。写真は「ジムニーXC」のインストゥルメントパネルまわり。拡大
「ジムニーシエラJC」
「ジムニーシエラJC」拡大
全9種類の多彩なボディーカラーも新型の特徴。写真の「ジムニーシエラJC」のように、ルーフなどをブラックで塗り分けた2トーン仕様も用意されている。
全9種類の多彩なボディーカラーも新型の特徴。写真の「ジムニーシエラJC」のように、ルーフなどをブラックで塗り分けた2トーン仕様も用意されている。拡大
「ジムニーXC」のサイドビュー。従来モデルとは一線を画す、スクエアなフォルムが目を引く。
「ジムニーXC」のサイドビュー。従来モデルとは一線を画す、スクエアなフォルムが目を引く。拡大
「ジムニー」のエンジンは、従来の「K6A」型から、ロングストロークが特徴の「R06A」型に変更された。
「ジムニー」のエンジンは、従来の「K6A」型から、ロングストロークが特徴の「R06A」型に変更された。拡大
「ジムニーシエラ」に搭載される、新開発の1.5リッター直4 DOHCエンジン。
「ジムニーシエラ」に搭載される、新開発の1.5リッター直4 DOHCエンジン。拡大
従来モデルでは、副変速機の操作は押しボタン式だったが、新型では古式ゆかしきレバー式に戻されている。
従来モデルでは、副変速機の操作は押しボタン式だったが、新型では古式ゆかしきレバー式に戻されている。拡大
新型「ジムニー/ジムニーシエラ」には、滑りやすい下り坂などで車速を自動で一定に保つ、ヒルディセントコントロールが装備される。
新型「ジムニー/ジムニーシエラ」には、滑りやすい下り坂などで車速を自動で一定に保つ、ヒルディセントコントロールが装備される。拡大
トランスミションには「ジムニー」「ジムニーシエラ」ともに5段MTと4段ATが設定される。
トランスミションには「ジムニー」「ジムニーシエラ」ともに5段MTと4段ATが設定される。拡大
「ジムニーシエラJC」(右)と「ジムニーXC」(左)。
「ジムニーシエラJC」(右)と「ジムニーXC」(左)。拡大

ジムニーだから許される、無骨なスタイリング

1970年に軽自動車初の本格的オフロード4WDとして誕生した初代から数えて4代目となる新型ジムニー、およびその小型車規格版であるジムニーシエラ。半世紀近い歴史のうちにすっかりブランドを確立したモデルの、じつに20年ぶりのフルモデルチェンジとあって、大いに注目を集めている。

すでに内外装デザインや基本的な成り立ちについては先行公開されているが、最大の話題は先祖返りした、平面基調の古典的なオフローダー然としたエクステリアデザインだろう。スズキによれば合理的で無駄のない機能美を追求したデザインとのことだが、結果として、その武骨なカッコがオシャレと感じる層にも大いにアピールするに違いない。

だからといってその姿勢があざとく見えないのは、骨太な本格オフローダーとしての本質がまったくブレることなく進化しているからである。その本質を支えている不変の成り立ちが、ラダーフレーム構造であり、エンジン縦置きFRレイアウトであり、副変速機付きパートタイム4WDであり、前後リジッドアクスルである。

車両の基本となるラダーフレームは新開発。車台のほぼ中央にXメンバー、前後にクロスメンバーを加えて、ねじり剛性は先代比で約1.5倍に強化しているという。サスペンションは悪路踏破性に優れた、前後ともコイルスプリングで吊られた3リンクリジッド式である。

四角くなったボディーの恩恵

その強固なシャシーに載る、空力など知ったことかとばかりに、今どき珍しく旧型よりAピラーが起きてボディーサイドが切り立ったボディー。サイズはジムニーで全長×全幅×全高=3395×1475×1725mm、ホイールベース=2250mm。軽規格という縛りがあるため全長と全幅は従来と同じだが、全高は先代より45mm高くなった。基本ボディーは共通だが、オーバーフェンダーや大型バンパーなどを備えたジムニーシエラは全長×全幅×全高=3550×1645×1730mmとなっている。オフローダーとして重要なデータである最低地上高は、ジムニーが205mm、ジムニーシエラが210mmである。

インテリアもエクステリアに合わせて、機能を優先したデザインとなった。ほぼ黒一色でまとめられ、水平基調のインストゥルメントパネルがヘビーデューティーな印象を強調している。高くなった全高、切り立ったボディーサイドのおかげで、室内スペースはヘッドルーム、ショルダールームともに先代より拡大。カーゴスペースも352リッターという容量を確保している。

パワーユニットは、ジムニーが現行のスズキ軽に広く使われている660ccの直3 DOHCターボで、最高出力64ps(47kw)/6000rpm、最大トルク96Nm(9.8kgm)/3500rpmを発生。ジムニーシエラは新開発された自然吸気の1.5リッター直4 DOHC。先代の1.3リッターより軽量かつコンパクトで、最高出力100ps(75kw)/6000rpm、最大トルク130Nm(13.2kgm)/4000rpmを発生する。

トランスミッションはジムニー、ジムニーシエラともに5段MTまたは4段AT。駆動方式は2H(2WD-FR)、4H(4WD高速)、4L(4WD低速)の切り替えが可能な、副変速機付きパートタイム4WDである。

今回が初採用となる新機能の数々

オフローダーとしての能力を高める機能としては、スタックした際などに、空転した車輪にのみブレーキをかけて反対側車輪の駆動力を確保する「ブレーキLSDトラクションコントロール」や、登坂・降坂性能を高める「ヒルホールドコントロール」「ヒルディセントコントロール」を、ジムニー、ジムニーシエラともに標準装備。またステアリングのキックバックや振動を低減するステアリングダンパーを新採用している。

安全性能については、デュアルセンサーブレーキサポート、車線逸脱警報機能、ハイビームアシストなどからなる予防安全技術のパッケージ「スズキセーフティサポート」をジムニーXCとジムニーシエラJCに標準装備。ほかのグレードにはオプションで設定している。

グレードと価格は以下の通り。

【ジムニー】

  • XG(4WD/5MT):145万8000円
  • XG(4WD/4AT):155万5200円
  • XL(4WD/5MT):158万2200円
  • XL(4WD/4AT):167万9400円
  • XC(4WD/5MT):174万4200円
  • XC(4WD/4AT):184万1400円

【ジムニーシエラ】

  • JL(4WD/5MT):176万0400円
  • JL(4WD/4AT):185万7600円
  • JC(4WD/5MT):192万2400円
  • JC(4WD/4AT):201万9600円

(文=沼田 亨/写真=荒川正幸)

スズキ・ジムニー/ジムニーシエラ【開発者インタビュー】
新型「スズキ・ジムニー/ジムニーシエラ」発表会の会場から
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