ルノー・メガーヌ ルノースポール(後編)
2018.12.20 谷口信輝の新車試乗 「本当に魅力的なクルマです!」 プロのレーシングドライバーである谷口信輝が「ルノー・メガーヌ ルノースポール」を絶賛するのはなぜか? その走りやデザインについて見どころを聞いた。開発者のすごさが伝わる
新型ルノー・メガーヌ ルノースポール(以下、R.S.)が心底気に入った様子の谷口信輝。前編に続いて、彼が抱いた熱い思いを語ってもらうことにしよう。
「僕が理想としているのは、クルマと会話しながら、もしくはクルマとキャッチボールしながらドライビングすること。それはつまり、クルマからドライバーに正確に情報が伝わると同時に、ドライバーからクルマにも正確に情報が伝わることでもあります。これがメガーヌR.S.は飛び抜けてよくできている。おそらく、このクルマをまとめている人が優秀なんでしょうね」
メガーヌR.S.のまとめ役といえば、ルノー・スポールのスゴ腕テストドライバーとして有名なロラン・ウルゴン氏だろう。谷口はウルゴン氏の名前を知らなくても、彼の存在をメガーヌR.S.のハンドリングから感じ取ったようである。
「僕が言うのもおこがましいですけど、そのウルゴンさんがとにかく素晴らしいというか、完璧な人なんでしょうね。もう、これから出るルノーのクルマは、全部そのウルゴンさんにチューニングしてほしいくらいです」
「メガーヌR.S.にだってもちろんクルマとして完璧でない部分はあります」と谷口。
「例えば、発進するときに1速でフルスロットルにすればトラクションが不足してカタカタってホイールが細かく上下したりする。2速にシフトアップしても、最初はちょっとモヤモヤとしてからギューンと加速し始めるとかはありますよ。でも、これって排気量は1.8リッターでしょ? そりゃあ、探せば苦手なところは出てきますよ。ただし、普通に走っている限り、そんなことはまったく問題にならないと思います」
同じパワートレインでもギアボックスは大いに気に入った様子だった。
「走っている途中で、一度マニュアルシフトを試したんです。でもね、マニュアルだと忙しくて仕方ない。だから、すぐにシフトセレクターを右側に倒してオートマチックモードに戻しちゃいました。そのくらい、メガーヌR.S.のオートマチックモードは賢いですね。例えば、オートマチックのままでもクルマが勝手にどんどんシフトアップしたりしないから、シフトアップしてはキックダウン、またアップしてダウンってことが起きない。もう、オートマチックのままで全然問題ありませんよ」
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