BMW M2コンペティション(前編)
2019.02.21 谷口信輝の新車試乗 あまたの高性能モデルをそろえる“BMW M”の中で、最もコンパクトな「M2」。その進化版たる「M2コンペティション」の走りを、レーシングドライバー谷口信輝がリポートする。古典的なスポーツモデル
今回、谷口信輝にステアリングを握ってもらったのは「ラインナップ最小のMモデル」ことBMW M2コンペティションである。
「2シリーズ クーペ」のコンパクトなボディーに3リッターストレート6エンジンを押し込んだBMWには「M240iクーペ」とM2コンペティションの2タイプがあるが、パフォーマンス的にはエンジンについても足まわりについてもM2のほうがよりスポーティーな位置づけ。ギアボックスもM2が7段DCTと6段MTの2種類から選べるのに対し、M240iはトルコン式の8段ATのみとなる。
このうち、編集部が谷口のためにチョイスしたのは6段MTのM2コンペティション。走り好きの谷口には最もふさわしい後輪駆動のコンパクトスポーツモデルといえるかもしれない。
さて、いつもどおり箱根のワインディングロードで試乗を終えた谷口は、運転席から降り立つと、あらためてM2をしげしげと眺めながら「これ、おいくらですか?」と質問。ここでスタッフのひとりが「876万円です」と告げると、谷口は「へー。ふーん。はー」と返事とも嘆息ともつかないような言葉でそれに応えた。
なにか気になった部分があったのだろうか?
「いや、全然悪くないんですよ。全然悪くないんですが、ちょっと古い雰囲気のクルマだなーと思って」
誤解のないように付け加えておくと、谷口が「古い雰囲気」と語ったのは「クルマの印象が古くさい」ということでは必ずしもなく、「比較的古典的な価値観に従ってつくられたクルマ」という意味であることをご理解いただきたい。
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