操舵支援で駐車時の操作をアシスト

まずは駐車スペースの横に来たらビデオボタンを長押し、「どこに駐車するか」を認識させる。推奨される駐車スペースとの距離は50cmから1mだが、多少離れていたり斜めになっていたりしても大丈夫だ。

次いで操作に用いるのは、モニターに真上から見た自車周辺の映像を映し出す「パノラマモニター」を利用したシステムで、これが直感的に使える。モニターに示された駐車スペースがOKなら「はい」のボタンを押してスタート。まずは駐車スペースへのアプローチに好適なポイントまで、クルマを移動させる。クルマが進む場所として青く示されたところに障害物がないことを確認し、再び「はい」のボタン。ギアをDに入れてブレーキを緩めると、自車とともにモニター上でもクルマが前進していく。

青く囲まれたスペースにクルマが入ると、「ブレーキを踏んでください」という音声案内が流れる。ギアをRに入れ、いよいよ駐車スペースへとクルマを入れていく。とはいえ、ステアリング操作はシステムにまかせればいい。バック駐車では枠の最先端、縦列駐車では右端に止まるのは、縁石やクルマ止めにぶつかるのを防ぐためだ。

縦列駐車では、何度も切り返しを行った。EPSが45アンペアとパワー不足なのが原因だそうだ。60アンペアならば一発で決まるというが、軽自動車だから過度にコストはかけられない。ブレーキやギアの操作が手動なのも、主にコストが理由である。慣れれば途中からはすべて自分の手で行ったほうが確実で早い。自動というより、半自動だと考えたほうがいいだろう。

タントに限らず、ACCや自動パーキングはあくまで“途上”の技術だ。遠い先には自動運転があるにしても、今時点でも補助的な役割である。そうであっても楽をできるというのは魅力的なので、軽自動車でもこれらの機能が浸透しつつあるのだ。

(文=鈴木真人/写真=荒川正幸/編集=堀田剛資)

並列駐車でも縦列駐車でも、まずは駐車枠にアプローチするうえで適した位置と角度に、クルマを移動させるのが最初のステップ。「スマートパーキングアシスト」では、この段階から自動操舵によって操作をアシストしてくれる。
並列駐車でも縦列駐車でも、まずは駐車枠にアプローチするうえで適した位置と角度に、クルマを移動させるのが最初のステップ。「スマートパーキングアシスト」では、この段階から自動操舵によって操作をアシストしてくれる。拡大
「スマートパーキングアシスト」で駐車が可能なのは、並列駐車では間口の幅が2m以上、縦列駐車では長さが5m以上の駐車スペースとなる。
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