レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”(後編)

2019.08.29 谷口信輝の新車試乗 「峠道でこんなに楽しいレクサスはほかにない!」と、谷口信輝を感心させた「レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”」。プロは、その走りのどこに“よさ”を見いだしたのだろうか。

高次元でバランスが取れている

初期型レクサスRC Fのオーナーでもある谷口信輝が「すごく進化していますねえ」と舌を巻いたマイナーチェンジ版RC Fの“パフォーマンスパッケージ”仕様。どこが進化したと感じるのか、谷口に聞いてみた。
「エアロパーツが付いているせいもあるかもしれませんが、足まわりがだいぶスポーツ寄りになってしっかりしましたね。おかげでリアの接地感がすごくいいので、めちゃめちゃ安心です。あとはエンジンもすごくいい音でやる気にさせてくれるし、タイヤはものすごいハイグリップ仕様が装着されている。ホイールの剛性感も素晴らしいですね。あと、ブレーキはカーボンセラミックなんていうすごいのが付いている。本当によかったですよ」

そんなに一遍にまくしたてられても聞くほうはついていけない。ひとつずつ順に説明してもらえないだろうか?
「いいですよ。まず、グリップのバランスでいうと、リアの落ち着きがいいですよね。だから、ペースを上げてもすごく安心していられるし、フロントの手応えに意識を集中できます。ステアリングレスポンスは、ピーキーでもなければダルでもない、ちょうどいいところ。RC Fとはいえ、やっぱりレクサスなんだからタウンスピードでの扱いやすさとか乗り心地とかも視野に入れて開発されているんでしょうね。ハンドリングのシャープさだけでいえば、これよりも鋭いクルマはあるかもしれませんが、すごくいいバランスだと思うし、ハンドリングも楽しいですよ」

では、エンジンはどうか? 私が尋ねると、反対に谷口から「これ、パワーは上がっているんですよね?」と質問されてしまった。そこで最高出力は4PSしか上がっていないが、吸気系の改良などによりレスポンスが改良されたほか、最終減速比は2.397から3.133へとローギアードになっていることを説明した。
「ほー、そうなんですか。でも、初期型よりだいぶパワーがあるように感じますよ。実際、速いですし。あと、スロットルペダルを踏み込んだときの、高回転側のパンチがかなりありますね。『ウウ、ウォーッ』って野獣がほえるみたいな感じでくるから、かなり刺激的です。それと音がいいですよね。これ、インテークマニフォールドのデザインにかなりこだわったんですよね?」

さすが谷口、よく知っている。アルミ鋳造製のインテークマニフォールドは2次加工で無駄な部分を削り取って700gの軽量化を実現しただけでなく、エアクリーナー内に整流フィンを追加することで境界層の流速を向上させ、吸気圧力損失の改善を図ったそうだ。これはスロットルレスポンスの向上に効果があるという。

 
レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”(後編)の画像拡大
 
レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”(後編)の画像拡大
 
レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”(後編)の画像拡大
 
レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”(後編)の画像拡大

【レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”のスペック】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4710×1845×1390mm/ホイールベース:2730mm/車重:1720kg/駆動方式:FR/エンジン:5リッターV8 DOHC 32バルブ/トランスミッション:8段AT/最高出力:481PS(354kW)/7100rpm/
最大トルク:535N・m(54.6kgf・m)/4800rpm/タイヤ:(前)255/35ZR19 92Y/(後)275/35ZR19 96Y(ミシュラン・パイロットスポーツ4S)/燃費:8.5km/リッター(WLTCモード)/価格:1404万円


【取材時の燃費データ】
テスト距離: 224.7km(市街地1:高速道路8:山岳路1)/使用燃料:35.1リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:6.4km/リッター(満タン法)/7.0km/リッター(車載燃費計計測値)


	【レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”のスペック】
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4710×1845×1390mm/ホイールベース:2730mm/車重:1720kg/駆動方式:FR/エンジン:5リッターV8 DOHC 32バルブ/トランスミッション:8段AT/最高出力:481PS(354kW)/7100rpm/
	最大トルク:535N・m(54.6kgf・m)/4800rpm/タイヤ:(前)255/35ZR19 92Y/(後)275/35ZR19 96Y(ミシュラン・パイロットスポーツ4S)/燃費:8.5km/リッター(WLTCモード)/価格:1404万円

	
	【取材時の燃費データ】
	テスト距離: 224.7km(市街地1:高速道路8:山岳路1)/使用燃料:35.1リッター(ハイオクガソリン)/参考燃費:6.4km/リッター(満タン法)/7.0km/リッター(車載燃費計計測値)
	拡大

関連キーワード:
RC F, レクサス

あなたにおすすめの記事
関連記事
  • レクサスRC F“パフォーマンスパッケージ”(FR/8AT)【試乗記】 2019.7.23 試乗記 「限界走行性能の最大化」や「意のままに操れること」を目標に、徹底的に磨き込まれた「レクサスRC F」。その崇高な求道精神で“理想の走り”は実現できたのか? トップグレードの“パフォーマンスパッケージ”で確かめた。
  • ホンダN-WGN(FF/CVT)/N-WGNカスタム(FF/CVT)【試乗記】 2019.9.9 試乗記 「ホンダN-WGN」がフルモデルチェンジ。「New Simple!」をキーワードに、より日々の生活に寄り添うクルマとして開発された2代目は、どのようなユーザー像を想起させるクルマとなっていたのか? その仕上がりを、仕様の異なる2モデルの試乗を通して確かめた。
  • 日産スカイラインGT Type SP(ハイブリッド) /スカイラインGT Type P(V6ターボ)【試乗記】 2019.9.5 試乗記 マイナーチェンジを受けた「日産スカイライン」のハイブリッドモデルと、日本初導入の3リッターV6ターボモデルに試乗。前者に国産市販車として初めて搭載された、同一車線内での“ハンズオフ”走行を実現する運転支援システム「プロパイロット2.0」の実用性や使い勝手を確かめてみた。
  • マツダ3セダン20S Lパッケージ(FF/6AT)【試乗記】 2019.9.4 試乗記 先代にあたる「アクセラ」からすべてを刷新したという「マツダ3」は、マツダの新世代商品群の第1弾、すなわち同社の行く末を占う一台だ。「ファストバック」に比べるとちょっと地味(?)な「セダン」を連れ出し、その出来栄えを確かめた。
  • BMW 320d xDrive Mスポーツ(4WD/8AT)【試乗記】 2019.8.26 試乗記 新型「BMW 3シリーズ」に追加された2リッター直4ディーゼルモデル「320d xDrive Mスポーツ」に試乗。その出来栄えは、「BMWといえばガソリン直列6気筒」といった“伝統的エンスー”の固定観念を覆す、実に印象的なものだった。
ホームへ戻る