ホンダが改良版「フリード/フリード+」の概要を発表 走りを改善し新モデルも追加
2019.09.20 自動車ニュース![]() |
本田技研工業は2019年9月20日、同年10月18日にマイナーチェンジを予定している「フリード/フリード+」の概要を発表した。
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SUVスタイルの「クロスター」を新設定
フリードは取り回しのしやすいコンパクトなボディーサイズが特徴の、3列6人乗り/7人乗りのミニバンである。現在のモデルは2016年に登場した2代目にあたり、派生モデルとして2列5人乗りのコンパクトハイトワゴン、フリード+もラインナップされている。
今回のマイナーチェンジでは、気軽にレジャーを楽しむアクティブなユーザーに向けたモデルとして、“楽しさ”や“遊び心”を表現したという「CROSSTAR(クロスター)」をフリード/フリード+の両方に新設定。同車は、専用デザインのフロントグリルやサイドシル、前後バンパー、アルミホイールなどでエクステリアをSUVスタイルに仕立てたモデルで、インテリアについても、ダッシュボードに積層柄のローズウッド調パネルを採用したほか、シートの表皮やステッチにオレンジの差し色を施すなどして、標準モデルとは一味違う仕立てとしている。
一方、従来からある標準モデルについても、フロントマスクのデザインを大幅に変更。フロントグリルやバンパー、ボンネットフード、ロワグリルなどの形状を変更し、より落ち着きのある上質な意匠とした。インテリアについても、ダッシュボードの装飾パネルを白木目調からブラウンもしくはブラックのウオールナット調に変更。新しい外装と釣り合う、落ち着いた雰囲気としている。
ボディーカラーのラインナップも刷新しており、標準車には新色「シーグラスブルー・パール」と「プレミアムクリスタルオレンジ・メタリックII」を含む全9色を設定。クロスターにも、これら2色を含む全7色を設定した。
より安定感のある走りを追求
走りに関する部分では、新たにガソリン車にブレーキ操作と連動したCVTのステップダウンシフト制御を採用。この制御は「ジェイドRS」「ヴェゼルRS」から導入が進められているもので、フリード/フリード+では車高の高い多人数乗車のクルマでも安心して走れることを重視し、安定性を高める方向のチューニングを施しているという。これにより、減速時には状況に応じた適切な量のエンジンブレーキを実現。カーブの最中もエンジン回転数を落とさずに保つことで、スムーズなコーナリングとレスポンスのよい加速を可能にしている。
また、電動パワーステアリングについても操舵フィールを改善すべくセッティングを変更。高評価を得ている低速走行時の操作のしやすさはそのままに、高速走行時における“おさまりの良さ”と“しっかり感”を追求し、外乱に強く、レーンチェンジも安心して行える安定した操舵性を実現したという。
このほかにも、ガソリン車では排出ガスのクリーン化、ハイブリッド車では排出ガスのクリーン化と燃費性能の向上を図るべく、エンジンとエキゾーストシステムを改良。3列7人乗り仕様にガソリンエンジンの4WD車が追加されたのも、今回のマイナーチェンジのトピックとなっている。
予防安全装備や運転支援システムについても、機能の強化、性能の向上を図っており、今回新たに後方誤発進抑制制御機能を追加。交通標識の認識機能を英語併記の「止まれ/STOP」の標識に対応させたほか、アダプティブクルーズコントロールについては、加減速時のフィーリングの改善と、前走者がいなくなった際の加速への移行時間の短縮により、よりスムーズな走行を実現しているという。
燃費を含む諸元や価格については、後日あらためて発表される。
(webCG)
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◆「フリード」と「フリード+ クロスター」(用品装着車)を写真で紹介