第600回:ボルボ好調の秘訣は“戦う相手を選ぶ”こと 新型「S60」のディーラー向け研修に潜入取材

2019.11.06 エディターから一言
2019年11月5日に発売された新型「ボルボS60」。アメリカ・サウスカロライナ州にあるボルボの新工場で生産される。
2019年11月5日に発売された新型「ボルボS60」。アメリカ・サウスカロライナ州にあるボルボの新工場で生産される。拡大

いよいよ日本での販売が始まったボルボの新型ミドルサイズセダン「S60」。今回は発売に先駆けて行われた、ディーラー向け研修会に潜入取材。S60の魅力を顧客に伝えるための伝道師=エヴァンジェリストになるための道のりをリポートする。

まずは外周コースを走って新型「S60」の出来栄えを試す。
まずは外周コースを走って新型「S60」の出来栄えを試す。拡大
「S60」をドライブする筆者。せっかくのサーキット走行だが、壊してはいけないので安全運転を決め込んだ。
「S60」をドライブする筆者。せっかくのサーキット走行だが、壊してはいけないので安全運転を決め込んだ。拡大
タイトな1コーナーに挑む「S60」。ハンドリングが素直なのでスムーズにクリアできた。
タイトな1コーナーに挑む「S60」。ハンドリングが素直なのでスムーズにクリアできた。拡大

まずはクルマの出来栄えをチェック

ボルボから新型S60に関するイベントの案内が届いた。千葉県にある袖ヶ浦フォレストレースウェイが会場だという。発表前のモデルは公道で乗るわけにはいかないので、クローズドコースで試乗会が開催されることが多い。今回もそれかと思ってスケジュール表を見たら、妙な項目がある。【座学研修風景撮影等】――何だ、それ?

S60導入にあたっての、ボルボ社内での研修会を取材してほしいということらしい。主役は全国からやってきた販売店の店員で、われわれはこっそり参加させてもらうのだ。何が行われるのかよくわからないが、せっかく新型車に乗れるというのでさっそうとサーキットに赴いた。

用意されていたのは「T4モメンタム」「T5インスクリプション」「T6 Twin Engine AWDインスクリプション」の3グレード。外周コースを使っての試乗である。加速性能や中高速でのコーナリング、制動性能などを試してほしいという。裏ストレートには30m間隔でパイロンが置かれていて、スラロームテストも行える。S60はサーキット走行を想定したクルマではないから、日常使いでの運動性能や乗り心地を体験するためのコース設定だ。

大切なテスト車なので安全運転に徹したが、S60の素性のよさは伝わってきた。ハンドリングは素直で、タイトな1コーナーもスムーズにクリアできる。スラロームは適度にロールしながらリズミカルに抜けられた。T4はエンジン回転を上げて勇ましく走行し、プラグインハイブリッドのT6は静かで高級感のある走り。最量販グレードになることが予想されるT5はバランスのとれた仕上がりである。

助手席の同乗走行も体験した。プロのドライバーが運転するが、限界を試すようなことはしない。最高速はせいぜい120km/hほどで、基本性能を確認するにとどめる。顧客に説明するのに必要なデータを得ることが大切なのだ。

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