「ドライビンググローブをはめるのは、ちょっと気恥ずかしい」という街ドライバーの感覚は、実は正しい。冬場にあってしかるべきアイテムとはいえ、街着の感覚ではシルクのようなエレガント志向が本来のドレスコードで、もともとレザー製のグローブはスポーツやカントリーといったフィールドに属するものなのだ。
とはいえ、街着とスポーツのドレスコードが混交するところに、新しいモードが生まれる必然があるし、自動車がその役割を担ってきたことは確かだ。そこで注目すべきは、ル・ガラージュが今冬に提案する、防寒とドライビングを兼ねた、こちらのグローブだ。
スペイン産の柔らかなラムスキンで作られ、アウトサイド、つまり手の甲側から見ると、すっきり細身のシルエット。だが手のひら側にはステアリングを握る際の補強が施され、蒸れ防止のパーフォレーションと相まって、ようやくドライビンググローブだとわかる。つまり防寒のために着けて、そのまま運転に用いることができる。グローブボックスからうやうやしく取り出し……という時代がかった儀式をするでもなく、ふた組の異なるグローブを用意する必要もない。散歩もドライブもシームレスに楽しめる、ひと組のグローブなのだ。
(文=南陽一浩)
【ル・ガラージュ】
東京・六本木より、エンスージアストのために考案され、選び抜かれたアイテムを厳選するセレクトショップにして、自動車文化に関する展示を数々発信しているギャラリーでもある。
LE GARAGE/DRIVING GLOVES
ル・ガラージュ/ドライビンググローブ
価格:4万1800円~
問い合わせ:ル・ガラージュ 03-3587-2785
https://www.legarage.jp/

南陽 一浩
1971年生まれ、静岡県出身、慶應義塾大学卒。出版社を経てフリーライターに。2001年に渡仏して現地で地理学関連の修士号を取得、パリを拠点に自動車や時計、男性ファッションや旅関連を取材する。日仏の男性誌や専門誌へ寄稿した後、2014年に帰国。東京を拠点とする今も、雑誌やウェブで試乗記やコラム、紀行文等を書いている。
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