BMW M135i xDrive(後編)

2020.02.27 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 新型「BMW 1シリーズ」のトップグレード「M135i xDrive」に試乗した谷口信輝は、なぜか表情を曇らせた。聞けば、その走りに納得のいかないところがあるというのだが……。それは一体、何なのか?
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新しいエンジンに物申す

前編では谷口信輝に内外装をチェックしてもらったBMW M135i xDrive。後編ではいつもの箱根のワインディングロードでその実力をチェックしてもらおう。
「ところで、このエンジン、何ccですか?」

走り始める前に谷口がわれわれに尋ねた。M135iに搭載されているのはBMWが開発した最新の2リッター(1998cc)直4ターボエンジンで、最高出力306PSと最大トルク450N・mを発生するハイパフォーマンス仕様。ちなみに、旧世代の1シリーズに用意されていた「M140i」はエンジン縦置きの後輪駆動だったが、新型M135iはエンジン横置きの四輪駆動となる。
「なるほど、そうですか。じゃあ、ちょっと行ってきます!」

そう言ってM135iとともに走り始めた谷口は、やがていつもどおりの試乗メニューをこなすと取材のベースである駐車スペースに戻ってきた。さて、クルマの印象はどうだったのか? われわれがそう尋ねると、谷口は「うーん」とうなったままで、なかなか答えが返ってこない。

ようやく口を開いた谷口は、こんなことを言いだした。
「まず、エンジンがあんまり“ググッ”ときません。トルクバンドが狭いうえに、マニュアルモードでトップエンドまで引っ張るとシフトアップがスムーズにいかなくて、ちょっと不満。それに、最近、このクラスのホットハッチって競争がかなり激しいですよね」

まさに、そのとおり。メルセデスAMGも新型「Aクラス」をベースに「A35 4MATIC」と「A45 S 4MATIC+」をリリースしたばかりである。
「でも、このモデルのライバルはA45 SじゃなくてA35ですよね?」

これも正解。では、なぜ谷口はそれに気づいたのか?
「だって、タイヤのチョイスとか、全体的なオーラみたいのがA45 Sに追いついていないから。やっぱり、速さのオーラはA45 Sとは違いますよね」

 
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