ベントレー・フライングスパー(前編)

2020.05.28 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 谷口信輝が今回ワインディングロードで試乗したのは、新型「ベントレー・フライングスパー」。「スポーツセダンの性能も兼ね備える」というラグジュアリーサルーンの走りを、プロのレーシングドライバーはどう評価する?
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!

いったい何馬力あるんだ!?

フライングスパーは「コンチネンタルGT」と兄弟の関係にあるベントレーの4ドアサルーン。3代目となった最新型でもユニークなW型12気筒エンジンやフルタイム4WDなどを先代から受け継ぐいっぽう、4WDシステムは電子制御油圧多板式に、ギアボックスはDCTにそれぞれ改めたほか、アクティブアンチロールバーや4WSといった最新デバイスを装備することでスポーティーにもラグジュアリーにも変幻自在に生まれ変わるキャラクターを手に入れた。

「ミュルザンヌ」が姿を消したいま、ベントレーのフラッグシップとして君臨することになったことはご存じのとおり。そんなフライングスパーにいつものワインディングロードで試乗した谷口信輝はなにを感じたのか? 早速、その印象を語ってもらうことにしよう。
「これ、最高ですよ、最高! やっばいくらい、いいクルマです」

なにがそんなによかったのだろうか?
「いや、もうなにもかも最高です。まず、加速がすごい。このクルマ、だって相当重いでしょ?」

そのとおり。車重は2540kgにも及ぶ。「やっぱり、そうですよね。でも、そのボディーをこの坂道でもぐーって加速させちゃうんですよ。エンジン、何馬力ですか?」

谷口にしては珍しくスペックに関心を持ったようだ。ちなみに6リッター W12エンジンの最高出力は635PSで最大トルクは実に900N・mに達する。ついでに記しておくと0-100km/h加速は3.8秒、最高速度は333km/hと、いずれもスーパースポーツカー並みである。
「やっぱり、それくらいありますよね。だから、パワー感はもうこれで十分。これ以上あってもホイールスピンしちゃうだけですよ。ちなみに、このエンジン、NA(自然吸気)ですよね?」

 
ベントレー・フライングスパー(前編)の画像拡大
 
ベントレー・フライングスパー(前編)の画像拡大
 
ベントレー・フライングスパー(前編)の画像拡大
 
ベントレー・フライングスパー(前編)の画像拡大