メルセデス・ベンツEQC400 4MATIC(後編)

2020.08.13 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバー谷口信輝は、数ある電気自動車(EV)の中でも「メルセデス・ベンツEQC」には特に見るべき点があるという。プロが認めた、このモデルならではの長所とは?

回生ブレーキは重要ポイント

メルセデス・ベンツ初の量産EVであるEQCにすっかりほれ込んでしまった様子の谷口信輝。もともと谷口はメルセデス好きであるうえにEV好きなのだからそれも当然かもしれないが、後編でも引き続きEQCの魅力を語ってもらおう。
「ほら、試乗前にオオタニさんが『パドルシフトを使うと面白い』って言っていたじゃないですか。実際に試してみたんですが、たしかに面白かったですよ」

谷口に先入観を植え付けるのを防ぐため、私は事前に試乗車について説明することを極力避けているのだが、そのクルマの大きな特徴となる部分についてはあらかじめ伝えて試してもらうことがある。EQCの場合は、回生ブレーキの利き具合をパドルシフトでコントロールできる点がそうで、その滑らかな動作がワインディングロードでは大きな武器になると試乗前に説明しておいたのだ。「ワインディングロードでは、(回生ブレーキが強く利く)『D-(マイナス1)』とか『D--(マイナス2)』をついつい選びたくなりますね。回生ブレーキを積極的に使えばメカニカルブレーキの負担が減ってフェード現象を防げるし、なにより使った電力を取り戻せることが回生ブレーキの魅力だと思います」

そうそう、谷口は何ごとにつけてもバッテリーの充電量が減るのが心配で、スマホも常に充電用バッテリーを一緒に持ち歩いていると聞いたことがある。そんな谷口にとってEQCの回生ブレーキはなにより心強いはず。以前、ライバルメーカーのEVと比較テストを行ったときには、EQCの回生ブレーキはただ減速力を生み出すだけでなく、運動エネルギーを電気エネルギーに変換する効率が特に高いようで、山道を下っていくといつのまにか残り航続距離が増えていたなんてことも経験した。

「ああ、それはいいですね」と谷口。
「テスラで飛ばすと、見る見る残り航続距離が減っていってひやっとすることがありますから。このEQCはきっと“ため上手”なんですね」

なるほど、谷口はうまい表現をする。

 
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