プジョーの高性能ハイブリッドモデル「508プジョースポールエンジニアード」がデビュー
2020.09.25 自動車ニュース![]() |
グループPSAは2020年9月24日(現地時間)、プジョーブランドの高性能モデル「508プジョースポールエンジニアード(以下、508 PSE)」を発表した。
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プジョー508 PSEは、既存の「508」シリーズをベースに、プジョーのモータースポーツ部門であるプジョースポールが開発したハイパフォーマンスカー。いわゆるストロングハイブリッドの電動化モデルで、セダンとワゴンの2タイプがラインナップされる。
エンジンと併用されるモーターはフロントとリアに1基ずつ、計2基搭載されており、4輪を駆動する。システムの総出力は360PSで、最大トルクは520N・m。プジョーが生産してきた量産車の中で最もパワフルなモデルとアピールされる。
標準的な508に対しては、フロントのトレッドを24mm、リアのトレッドを12mm拡大。シートの位置も低められている。さらに、強化された動力性能に合わせ、380mm径のフロントブレーキディスクや20インチホイール、「ミシュラン・パイロットスポーツ4 S」タイヤが装着される。
走行モードは、以下の5つが用意される。
- エレクトリックモード:0~140km/hの速度域でEV走行が可能に。航続距離は、欧州WLTPモードで42km。
- ハイブリッドモード:状況に応じて内燃機関と電気モーターを自動的に選択し、エネルギー消費を最適化する。
- コンフォートモード:ハイブリッドモードで、さらにサスペンションをソフトにし“ハイコンフォート”の走りを実現。
- スポーツモード:360PSの最高出力を生かし究極のドライビングプレジャーを味わえるモード。ステアリング、ショックアブソーバー、アクセルマッピング、エンジンサウンドを統合制御する。常に最高のパワーを引き出せるよう、内燃機関がバッテリーを充電する。
- 4WD:滑りやすい路面状況において、最大限の駆動力を発揮させる。
満充電に必要な時間は、標準的な家庭用コンセントでは7時間以内で、32Aのウオールボックスを使えば2時間以内とされる。
デザインの面では、シャープなデザインのグリルやバンパー、ボディー下部に追加されたエアロパーツ、レザー×3Dメッシュ×アルカンターラのコンビシートなどが特徴。キャビンや荷室の空間的な容量は、標準の508と同じであるという。またナイトビジョン、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロール、車線逸脱警告システム、アクティブセーフティーブレーキといった安全装備の充実も、508 PSEのセリングポイントとなっている。
508 PSEはフランスのミュルーズで生産され、海外では2020年10月中旬に受注が開始されるが、日本市場への導入については現時点では未定とのこと。
(webCG)